表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
42/138

第三十九話 秋渡vs明菜

秋渡side


僕は明菜のナイフを刀(一刀)で捌きながら接近をする。しかし明菜は身軽なためにすぐにナイフを投げながら回避をする。……長期戦はめんどいな。あとなんでこんなにナイフ持ってんの?こいつ。それと同時にふと思った。確か櫻井校長って確か娘がいるのは事実だがもっとおとなしめで殺傷はしないって言ってたような?しかもそれともう一つ思い出したことがある。娘の名前だ。明菜、ではなく陽菜(はるな)だったはずだ。それとあの校長の態度。どこか前に見た時と雰囲気が違ったように思える。なんというか……。友好的なのはそのままだったが、何かを企むような顔はしなかったはずだ。あの時は校長も自分でも気付かないうちに出たんだろうけどその一瞬は逃さなかった。


「長考するのもいいけど自分の身を心配したら?」


ヒュンとナイフを投げながら僕が考えるのを中断させてきた。僕はそれを刀で弾く。どうせだから挑発してみるか。


「悪いな。お前の相手が楽過ぎてついな」

口角を上げながらそう言った。さて、こいつの反応は?


「その余裕、なくしてあげるわ」


その目に怒りを宿し、そしてナイフをざっと百本以上を一気に投げつけてきた。僕はそれを一部避け、一部を刀を振るって弾いた。移動しながらだからたまに危なかったな。けど全て回避できた。が、


ピンッ!


「!?」


僕は突然自分の動きが止まった。なぜだ?いや、疑問は一瞬でなくなった。ワイヤーだ。ナイフにワイヤーがついていやがった!今下手にもがくとワイヤーで切られる。さて、どうするか……。


「あら?もしかしてもう限界かしら?」


妙に小馬鹿に笑いながら言ってくる明菜。どうやら僕がワイヤーで身動きができないことがわかったようだ。僕は冷静にこの状況を打破する方法を考えた。


「(ワイヤーは地面に刺さってるナイフとあいつの間にある。ワイヤーを引っ張れば早いが下手すると僕の指が切れかねない。かと言って刀は振ることすらできない。どうやってかワイヤーを引っ張れれば……)」


と、ここで僕は一つ閃いた。ここは屋外だ。つまり……。


「多少の傷は気にせずに跳べばいいんだ」


足に力を込めて、足元のナイフを少し蹴ってワイヤーを絡ませる。そして、全力で跳んだ。刀を放置して。すると、刀に絡まっていた分がなくなり、ワイヤーを回避しながら跳べた。さすがに無傷とはいかず、頬と腕と足に切り傷が生まれた。だがそこまでの痛みはない。これならまだ戦えるな。


「なっ!?」


まさか脱出できるとは思ってなかったのだろう。明菜が驚愕の顔をする。そして僕は貯水タンクの上に着地する。そして明菜を見やる。


「さて、第二ラウンドと行こうか?」


不適に笑い、宣言する。幸い僕にはもう一本刀があるしな。


キーンコーンカーンコーン……


だがここでチャイムが鳴った。僕は明菜の様子を窺う。明菜は舌打ちをし、ナイフとワイヤーを回収してから、


「……今度こそ殺す」


と言い捨てて屋上から去った。どこに行く気なんだ?……見当がつかないがとりあえず昼休みと放課後は警戒するに越したことはないな。僕は落ちていた刀を回収し、鞘に収めた。それから屋上から立ち去った。チャイムに救われたとは全く思わなかった。逆にタイミングが悪い。おかげで明菜に尋問する前に逃げられてしまった。まぁいいか、それは。


「けど一応昼休みと放課後は恋華達といた方がいいかもしれないな」


僕はそう決めた。だが……。


「問題は冬美か……」


学年が違う上にあいつは生徒会長だ。昼休みも忙しいのも当然だ。多分また生徒会に入れる人材を探してるのだろう。どう誘うかな……。


「……考えててもしゃーねーな。教室に戻るか」


この時の僕は忘れていたが、教室に戻った時にクラスメートから足の怪我のことでめちゃくちゃ心配されたのだった。そういや止血もしてなかったな……。



ア「どうも、アイギアスです!」

秋「……投稿早いな。どうした?熱でもあるのか?」

ア「……いきなり酷くないですか?」

愛「でも本当に早いですね……」

美「まぁまぁ。いいじゃないですか。頑張ってる、ってことですし」

秋「そうだな。次はどんな感じにするんだ?」

ア「とりあえず明菜との戦闘ですね。戦うのは秋渡にはしませんけど」

秋「ほう……。珍しく僕じゃないのか。そうなると……あいつか?」

ア「恐らく予想通りですよ」

愛「あいつ?」

美「誰のこと?秋渡さん」

秋「ふ、ネタバレはダメだろう?」

ア「はい」

秋「せめてのヒントだ。学園を守るって思ってるやつだ」

ア「それ、ほぼ答えでは?」

秋「さぁな。なんせ初めの方を見てないと思い出せないかもしれないだろ?」

ア「まぁ確かに」

愛「美紗さん、誰のことかわかりましたか?」

美「私にはわかりません。初めの頃はまだ登場していなかったので……」

愛「私もですよ……」

秋「くく、お楽しみってことにしておきなよ」

愛「わかりました、秋渡さん♪」

秋「くっつくな」

ア「では終わりましょうか」

美「ですね」

ア・秋・愛・美「また次話で会いましょう!」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ