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第三十五話 秋渡の笑顔

幸紀side


ーー

え?え?な、なんでいきなり?え?

私は今かなりパニックを起こしていました。秋渡さんに、超絶イケメンの最強の剣士に抱き着かれています!?へ、変な匂いとか、してない……かな?ああ、なんか自分でもわかるくらい顔が真っ赤です……。なんでいきなり抱き着いてきたんでしょうか?というかこれ、誰かに見られたら私敵視されませんかね?いえ、見られたらされますね。相手が秋渡さんですから。それより……、




これ、心臓に悪いです……。




ーー



秋渡side

ーー


「あの、えと、その……。秋渡……しゃん?」


ものすごく顔を真っ赤にした幸紀が声を掛けてきた。あと噛んだ。僕は少しだけ抱き締めたらすぐに離した。長い間やると周りの目も気になるし。だがなぜか幸紀は「あ……」と名残惜しそうに声を出した。理由は僕に抱かれたからだろう。告白した相手から抱かれればそりゃそうだ。


「すまない、いきなり抱き締めたりして……」


僕はまず謝った。なんとなく気まずく、目もそらした。つーか怖がられなかったから抱くって僕は寂しかったってことか?いや、単純に安心したから、か。化物同然な五神将と告白しても離れて行かなかった幸紀に。だが急に抱いてしまったのも事実。そこはさすがに謝罪しなければならない。僕は再び目線を戻す。


「い、いえ、大丈夫ですよ。急に抱かれて驚いただけですので……」


幸紀はそう言って顔をそらした。そして何かをブツブツ呟いている。どうしたんだ?いや、それよりもまずは感謝か。


「ありがとう、幸紀」


自然に笑いながら感謝をした。しかし、


「~っ!?」


幸紀の顔が真っ赤になって同時にボンッ!と音がした……ような気がした。どうしたんだろうか?すると突然幸紀が前に倒れかけた。僕はすぐに支える。


「おい、大丈夫か?」


僕は心配になって声をかける。が、


「しゅ、秋渡さんの笑顔を……、見ちゃった……」


よくわからないことを言った。いや、確かに僕は滅多に笑わないがどうして倒れる?僕は頭にハテナをたくさん浮かべながらもとりあえずベンチへ幸紀を運ぶ。ベンチの近くには女性が何人かいたが幸いベンチは空いていた。すると突然近くにいた女性達がこちらを向く。指を差しながら。そして、


「キャーッ!なにこのイケメン!?」


「ちょっ、これは写メろ!」


「あ、あの、写真撮ってもよろしいでしょうか!?」


なんか黄色い声を上げ、僕に声をかけてきた。なんなんだ?とりあえず幸紀が優先だな。


「悪いがお断りだ」


なので丁重にお断りした。のだが、


「やば、声も最高……」


「私、もう死んでもいい……」


「ああ、素敵……」


なぜかほわほわしてた。こいつら病院行った方がいいんじゃないか?と、思ったが黙っていた。いや、なんか、ね。その方がよさそうな気がした。なんとなくだがな。


「あの、彼女とか、いますか?」


いきなり初対面の奴に聞くことか?それ。ん?でもいるって答えればこいつらどっか行くんじゃね?丁度休ませている幸紀もいるし。


「見てわからないか?いるぞ?」


「はうあっ!?」


答えたんだがなんかいきなりこの世の終わりのような顔をした。うん、どっか行かねーかな。


「そ、そうよねー、こんなにカッコいいんだもん……。彼女いない方がおかしいよねー……。はぁ……」


いや、実際はいないんだけどね?言わないけど。あとカッコいいとかないから。そして最後に溜め息つくな。そんなにショックなのか?よくわからんな。ま、そんなことよりも幸紀を優先だな。女達は余程ショックを受けたのかゾンビのような足取りで去った。僕はそれを見送ったりはせずに幸紀の容態を見る。見た感じはなんともなさそうなんだが……。あ、いや、顔がすごく赤いわ。だがそれ以外はなんともなさそうだ。ふむ、どうするかな。家に連れてくと舞がなんて言うかわからない。あとから何をされるか。考えるだけでも恐ろしいな。


「ふみゅう……」


なんかよくわからないがなんかかわいい唸り声がした。まぁ幸紀なんだけどさ。というか気を失うほどだったのか?


「う……ん……?」


幸紀が目を覚ました。だがまだ頭がポケポケなのかしばらくは起き上がってもぽーっとしてた。しかし僕の方を見るなり、


「ひゃわっ!?」


悲鳴をあげた。なんだか小動物を連想するな。猫、かな。

ま、とにかく目を覚ましたんだし、どうするか。聞いておくか。



どうも、アイギアスです。


秋「随分投稿するの遅かったな」

ア「色々忙しくてですね」

美「秋渡さんの笑顔……。見たいなぁ……」

舞「お兄様の笑みなんて見れた方が奇跡に近いと思います」

美「そ、そうですね……」

美・舞「はぁ……」

ア「あの、ここで溜め息はちょっと……」

秋「原因が僕になることが多いのは何でだ?」

ア「それはそうでしょうね」

秋「どういうことだ?」

ア「さすがに言えませんよ。自分で知ってください」

秋「……」

ア「あの!お願いですから刀を下ろしてください!」

秋「ちっ」スチャ

美「うーん、でもあまり笑わないクールな秋渡さんもイケると思うんですよね」

舞「同感です。ですがやはりどうせなら見たいですよね」

美「うん」

ア「……」

秋「どうした?」

ア「いえ、今ふと思ったのですが確か最初ってヒロインを五人って感じに話してたはずなんですよ」

秋「そういやそうだったな」

ア「なのに今はそのヒロインに幸紀さんと舞さんが入ってます」

秋「最初の紹介だと恋華、星華、冬美、愛奈、美沙、の五人だな」

ア「追加されてますよね」

秋「……そうだな」

ア「しかも今は絶賛幸紀ルートですし」

秋「……」

ア「と、とりあえず今回はこのへんにしておきますか!」

秋「そ、そうだな」

ア「では」

ア・秋「また次話にて!」

美・舞「お会いしましょう!」

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