恋の果実
一ノ瀬君からの告白で、勇気もらったかも。私も、自分の気持ちを素直に伝えたい。
「藤咲君!」
「桃山、どうした?」
「今日、文化祭が終わったら屋上に来てほしいんだけど、いいかな?」
「わかった」
自分の気持ちに、素直に。
それじゃあまず、文化祭を成功させるぞー!
ピーンポーンパーンポーン
「これより、体育館にて文化祭での成績を発表します。生徒は体育館にお集まりください」
早くクラスに指示出さなきゃ。
私は急いで教室に戻った。
「みんな着替えて、すぐに体育館に向かってください」
そう言うと、みんな次々と更衣室で着替え、体育館に向かった。
全クラスが揃うと、成績発表が行われた。
「今年、一番多くの売り上げを伸ばしたのは、1年A組」
やったー!
「やったね、桜」
「うん」
「これで、文化祭を終了します」
終わったー! 今日は本当に楽しかった。みんなも楽しんでくれたみたいだし、よかった。
文化祭のほうは終わったし、屋上に行こう。
私は急いで屋上に向かった。
「拓海、ごめん。待った」
「俺も今来たところだ」
よかった。
「私、最初は誰も信じられなかった。信じられるとしたら、華一人だけだった。周りの人みんなが敵だと思えてきて、すごく怖かった。人気者の人ほど、裏切りやすいと思ってた。いつも多くの人に囲まれて、人に裏切られる気持ちなんてわかってなくて、平気で人を裏切ると思ってた。だから、拓海や一ノ瀬君とは関わりたくないと思ってた。でも、拓海が隣人になって、一緒に住むようになって、拓海の学校では見られないいろいろな顔が見れて、いつも私を助けてくれて。そんな拓海が、いつのまにか私の心の中に入り込んできた。気が付いたら、いつも拓海のこと考えてた。拓海の一つ一つの行動に、いつもドキドキしてた。だから---」
「ちょっと待って」
「えっ!」
あともう少しなのに。
「俺、桃山のことが好きだ」
嘘……。
「俺、女なんてみんな一緒だと思ってた。でも、桜は違った。俺が倒れたとき、そんなに話したこともないのに救急車呼んで、付き添ってくれて。話してみるとすごく明るくて、優しくて、頑張り屋で、泣くときは一人で泣いて、そんな桜を見ていたら、お前を守りたいと思った。俺は桜が好きだ。俺と、付き合ってください」
「私も拓海が好きです」
私はそう言い笑った。
そして、月や星が見守る中で、私たちは甘いキスをした。すごく甘くて優しいキスを。
次の日、私たちは一緒に登校した。もちろん、学校中その話題で持ちきり。
「桜、告白したの?」
「うん」
「よく頑張ったね、桜」
「おめでとう、桜ちゃん」
華、彩ちゃん、ありがとう。二人がいなかったら、私はここまで強くなれなかったよ。二人は私にとって、最高の友達だよ。ありがとう。
「桜、大好きな人が読んでるよ。行ってあげたら?」
「うん」
そして、私の大好きな人。拓海、あなたのおかげでこんなにも輝けるようになったよ。あなたのおかげで、恋の楽しさや苦しみを知ったよ。ありがとう。私はあなたのことが、大好きです。
無事に完結しました。
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