チーム・ハリス
はい、こんにちは。ハリス・ウォードンです。
フリーの教師をしています。
変態教師って言われてますけど、正直そんなもんになったつもりは全然無いのになれちゃいました。
きっと生まれつきそういう才能があったんだと思います、天才ってやつです。
小さい頃になんとかのアトリエってゲームをやって以来、いつか自分も魂の入った水着みたいな服を着せたセクシーな人形を作りたくなり勉強してたらウーディーとかいう教授に目を付けられ、ネクストって呼吸をするように勉強してる奴らばっかのクラスに入れられちゃってね。
まあ、こいつらとなら目的達成できそうだなとか思ってたらみんな全然そっちの方に興味ないのね。
地球だ地球だって使命感じちゃってんのよね。
僕だって卒業しないと電動セクシー人形作れないからさ、周りに合わせちゃうわけね。僕も一緒になって色々思案した。ネクストの中でも特に輝いてる奴が二人いた。どこにでもリーダーみたいな奴はいるからさ、ネクストにもいたんだよそういうの。
片方はムカつくくらいイケメンで誠実、もう片方も美人で超がつく堅物だった。
ウーディー先生と僕とその二人はよく地下研究所で様々な話題でディスカッションした。
卒業して僕がS.A.V.E.Sの新気鋭のVSAのヴェガってのを造るのに協力したり、そのパイロットのアルバ・デルキランという奴と二人でカウンターの宇宙拠点に侵入してオルヴィスというセクシーダイナマイツなおねえさんの血を手に入れに行ったりしてる間にウーディー先生も後の二人も一緒にレゾナンスからいなくなっていたわけさ。
ネクストのみんなも他のコロニーで就職して広い宇宙に散り散りになってしまった。
ネクストで教員免許も取っていたので取り敢えず受け持った生徒には教えられることはなんでも教えている。
そして今僕が教えているのはこの四人。
なんか今テレビゲームを使ってVSA用のAIに戦闘経験積ませてるけど、絶対遊んでるだけだよね?
一人ずつ紹介するね。
「あー‼︎ バラカイ卑怯だ‼︎そこでハメ技したらINOが小狡い戦い方覚えちゃうじゃん‼︎」
まず一人目、リッジス・クウ・エンハム。
銃とかボール持たせると凄く扱いが上手いスポーツマンで色んな部活に助っ人で入っては活躍して帰ってくるらしい。
なんでも両親はネクストとか無い頃のウーディー先生の生徒で今は生物学の研究者、身体の弱い妹もいるらしい。
僕に似た変態の素養を感じるとても素直ないい子だと思う。
「完封して勝つ快感も教えてやらないとだろうが‼︎ INOにはまず勝利の愉悦を教えてやるんだよ‼︎ 端っこでしゃがみ弱キック連打は定石なんだ‼︎」
二人目、都原カイト。
辰真流とかいう1000年以上前から継承されてる剣術の正統継承者で竹刀とか持ってるとハエすら逃さない剣技使うんだって。あと見た感じ主人公っぽい、とびきりイケメンってわけじゃないけどもなんかモテオーラを醸している、羨ましい。癖のない性格でいい子。
「サポートキャラでガンガン攻撃できるこのゲームはなかなか良く作られているよ。INOに実戦データを取らせる基礎にするには最適かもしれないね」
はい、三人目、ケビン・C・ロア。
ウーディー先生の孫でネクストでも持て余すくらいのほんまもんの天才児、メガネ、気が弱い、運動音痴、いい子。
色々隠し事してそうだけどビスケットで釣って聞き出そうと思ったらあっさり躱された。ちょっとムカつく。
「でもこの格闘ゲーム色々おかしくない? ちびっこ広場戦記って小学生向けっぽいタイトルなのにキャラクターイラスト劇画タッチだし、コマンド入力もむずいんだけど…」
四人目‼︎ ドルチェ・ド・レーチェスちゃん‼︎
顔良し‼︎スタイル良し‼︎ポニーテール良し‼︎
犯罪級の悩殺女子高生‼︎ いい子‼︎ 好き‼︎ 結婚して‼︎
「ドルチェちゃん、今日、僕の家に遊びに来ない?」
「行かない」
「何もしないからおいでよ?」
「行かない」
「コーヒーに最近通販で買ったの一滴入れてみたいだけだからさ」
「行かないっつってんでしょ‼︎‼︎」
「イタイワンッ!!」
はい、こうやって誘導すると素直に右ストレートを放ってくれる子です。でも、丈夫な僕でも凄く痛いからやめてほしい。
「通販で買ったの一滴って絶対怪しいでしょ?」
「先生流石にダメだと思いますよ?」
「優秀だとは思うけど担当から外してほしいよね?」
「この変態!」
心にも無いこと言っちゃって、わかってるんだぞ?
この子達は僕を信頼してくれる大切な生徒です!
*あくまで個人の感想です。
仕方ない、書いてしまったのは仕方ない。仕方ないんだよ。