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行間:無題
………こんなのが現実だったらいいのに なんて目を開けた僕は走馬灯みたいに思う。あっはっはっ 全部妄想だよ、馬鹿野郎。
僕の胸にはナイフが突き刺さったままだし、僕の居るベッドの隣には自分で自分の喉をかき切った高藤 美咲が倒れている。
なんだか世界の中で動いているのが噴き出している血液だけみたいな錯覚を起こしそうだ。窓の外に眼球を向ける気力がない。
このまま死んだら僕らの墓に花束は捧げられるのだろうか 少しだけ考えて、どうでもいいやと結論付けそのうち僕は目を閉じた。
次に目を開けたときにはどうか──、
世界がもう少しだけ、僕らにとって住みやすくありますように




