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遅れてきたプログラマー  作者: はるりん
6/11

研修後

あれこれしているうちにあっと言う間に1か月の研修期間が終わった。


長野はそのぽんこつが明らかになり比べるべくもなく、

根岸や綾瀬さんもあまりプログラムを書いて動かす、調べる、

と言ったことが得意ではないように見えた。


結果的に新入社員組の中では一番できると見てもらえた。


その後は、それぞれで作業内容が異なった。

研修の結果、僕は西園寺さんと一緒に社内で行っている仕事だった。


長野と綾瀬さんは引き続き内容を変えて研修。

そして根岸は特別カリキュラムだそうだった。

コミュニケーションを含め、根岸は少なくとも長野よりは仕事ができる。

つまり実際の仕事の一歩手前という感じだろうか?


実際は、その時僕は状況を理解できていなかった。

業界の知識も無いし、実際の仕事を出来るかという不安が大きく、

他の事を知る余裕はあまりなかった。


その後根岸が時々オフィスを抜けるようになっていたが、

話す機会があったので聞いて見た。


「俺他の会社に行くみたい。」


「どういうこと?」


「なんか他の会社の人と会って仕事ができるっぽく話せって。

 そして上手く行ったら別の会社に行って仕事するんだって。」


「え、何それ。転職、じゃないよな。」


「なんか他の会社の仕事の手伝いするんだって。」


「へえ、そんな仕事があるのか。」


ITのシステム開発業界では、

常に一定の人が必要ということはあまりない。


例え大手の企業でも、大きな開発プロジェクトもあれば

小さな開発プロジェクトもあるし、その期間もそれぞれだ。

それに開発は依頼主が居て始まることなので、

大手企業はコアとなる人材を社内に置き、

常にその人材が稼働するようにしながらも

より大きな仕事を受注すると中小企業に応援を要請するのだ。


ただ、当時は良くわからないままに聞いていた。


それよりもまずは自分が仕事をできるようになるか、

そのことで頭がいっぱいだった。


帳票を作ると言われたが、

一体何のことかさっぱりなまま週末を迎えた。


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