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雑誌のおまけはなくしがち

宇治山「シュークリーム美味かったなぁ、そうだそろそろ和菓子の方も食べようかなぁ」

和菓子の方は羊羹1本のようだ。

宇治山「正直、これ一人じゃキツくない?」

ヴェンチャーネ「仕方ないでしょ、情報量が多いし、一つ一つも大変なんだから、正直歴史とかより、料理系が多いんだからその分物量が多くなるのよ。」

宇治山「......一人で頑張るしかないのか?でもお前の方もかなり情報量の多い国の歴史だっただろ、この違いって何だ。」

ヴェンチャーネ「こっちは一つの国について深く、そっちは世界全体に対して広く深く、歴史も多いけど、料理なんて沢山あるわけだし、その分食べられるか食べられないかの実験が繰り返されたという話もあるの、あの料理図鑑には特典で本編と同じような大きさの、図鑑があるらしいんだが、何かあの機械、持ってるものは全て入れる必要があって、例えば月刊誌のおまけなんかも入れる必要があるのよ、だからその分量も増えてしまったのよ、そもそもおまけ自体なくしたりしていたりするから未開封を通販で買ったりしていたり、そういう苦労もあるのよそれは図鑑で、色々な人達があれは食えるか食えないかの大規模な長年をかけた研究、更に既に食べれないものはどうやって加工したり調理したりすれば食べれるかの実験について、記されている、だからその分の情報が入ったりしているのよ」

宇治山「まぁ、それでもいいか、食えないもの間違えて食って死ぬなんてことはそれで起きなくなるだろうしな」

ヴェンチャーネ「確かにそういう事故は起きる心配はないわね、まさかあの面倒な機能をこうやって前向きに捉えることが出来る人間がいるなんて、予想外だわ、これは楽しめるわね」

宇治山「にしても、やはり羊羹は辛い所があるわ。」

ヴェンチャーネ「ならちょうどいい物があるわ。」

宇治山「いい物?」

ヴェンチャーネ「お茶よ、私達がたまに飲むんだけど、どうしても食べたい料理があるのに、そこまでお腹が空いていない時に飲む用のお茶が。」

宇治山「相当使いどころが限られるお茶だな......でも今は役立つ。」

ヴェンチャーネ「ポットある?お湯がないと、沸かないから。」

宇治山「ポットならキッチンの方にあるよ」

ヴェンチャーネ「あ、あれね。」

宇治山「そうだ。」

宇治山はポットを掴み、水を入れて沸騰させることにした。

ヴェンチャーネ「これかなり楽でね、お茶っ葉をお湯に入れて三十秒かき混ぜるだけ、それでもうお茶が出来るのよ」

宇治山「本当か?そういう暖かいのは急須に入っている、そういうイメージがある。」

ヴェンチャーネ「本当よ、このお茶はそういうやつよ。嘘だと言うならば、何か罰を受けなさい。」

宇治山「そうするよ、もし本当だったなら、寝室をディスコに改装して24時間光と音が大音量で聞こえまくるようにしてもらっても構わないよ。」

ヴェンチャーネ「それ本当?簡単ディスコセットっていう物が丁度手元にあるのよ」

宇治山「なんであるんだよ」

ヴェンチャーネ「ご都合主義」

宇治山「それは言わないお約束」

ヴェンチャーネ「もうそろそろじゃない?」

すると丁度ポットの音が聞こえた。

宇治山「ナイスタイミング」

ヴェンチャーネ「本当そうね」

宇治山「とりいくよ」

宇治山はキッチンに向かい、ポットを取りに行った、その時にコップも一緒に運んだ。

ヴェンチャーネ「よーし用意できたようねー?じゃあ賭けの勝負をしましょう。」

宇治山「そうだそうだ」

ヴェンチャーネ「じゃあお湯入れよか」

宇治山はお湯を入れた。

ヴェンチャーネはお茶っ葉を入れる。

そして、かき混ぜ、お茶ができた、宇治山の敗北である。

宇治山「ええっ」

ヴェンチャーネ「罰ゲーム決定ね、寝室に取り付けてくるから、その間に羊羹食べててなさい。」

宇治山「ちょっとまって、待ってよぉぉぉぉぉぉぉぉ」

宇治山はお茶を飲んで羊羹をやけ食いした。

ヴェンチャーネ「もう食べたの、早いわね、もう取り付けたわ、寝室以外で寝たら全部屋にこれを付けるわ、その時は覚悟することね、私はもう出ていくからね、じゃあね。」

宇治山「助けは!助けを!」

ヴェンチャーネ「ないわ、早く寝なさい。」

宇治山「食べたあとすぐ寝れないタイプの人間なんです!寝るとほら、牛だか豚だか、チンジャオロースだかになるって昔聞いたことありますよね!?異世界転生した人物が家畜になってもいいんですか!?中華料理になってもいいんですか!?」

ヴェンチャーネ「それ、迷信よね、そんなの信じるのは子供しかいないわ。」

宇治山「何でそうなるのーーーー!!!!もうーーーーー!!!」

宇治山は嘆き悲しんだ。

まだ寝る時間にはなっておらず、左隣の建物を見る事もあり、お菓子を食べたが、これから昼食を作ろうとしていた、ついさっき羊羹一本丸々食べたが、それは違う、お茶と共に飲む、実はまだお茶はある、だからお茶を使って食べるか、お菓子でもういっぱいだから昼は食べない、だからこのまま左隣に向かうのか、悩むところもある、悩みとしてはディスコが、1番の悩みだが、とりあえずまずはディスコのチェックをしなければと、思った。

どうしても、嫌な予感しかしない、大体イメージ通りなんだとは思うが、そしてやはりイメージ通りのディスコがあった、でも違うところもある、まず人がいない、これはイメージとは全く違う、まぁ一人暮らしだから仕方ないのだが第一......

宇治山「こんな場所だと眠れるわけねぇよ。」

自業自得ではあるが正論である。

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