シュークリームって食べると溢れるよね
宇治山「もうそろそろ五分経つかな......」
ヴェンチャーネ「出来たわよー」
お菓子が目の前に現れる。
宇治山「おっ、洋菓子に和菓子ね、俺洋菓子も和菓子もいける口の人間なんだよな」
ヴェンチャーネ「それはよかったわ。」
宇治山はまず、洋菓子の方を眺める
宇治山「それで洋菓子の方は......シュークリームね。シュークリームって美味しいんだけど、食べる時クリームが溢れるんだよなぁ、お店とかによっては溢れないタイプの物もあるけど、大半は溢れるよな」
ヴェンチャーネ「あー、確かに分かるわぁ、でも確かシュークリームって裏返えして食べると、クリームが溢れないで食べれるって聞いた事があるわ。」
宇治山「何故異世界で地味に役立つ豆知識を!?ちょっとしたネタだけれども、そういうのはわざわざ異世界で知る情報じゃないよね!?あっちの世界でも知れた内容だよね!?」
ヴェンチャーネ「そんなことどうでもいいわ」
宇治山「えー」
ヴェンチャーネ「そのシュークリームには、常識や歴史について学ぶことが出来るわ、料理系については和菓子の方になるわね、どうする?シュークリームを先食べる?」
宇治山「わざわざ聞かなくてもいいよ、掴んだものは食べる主義だからな、俺は。」
ヴェンチャーネ「えっ回転寿司の皿も!?!?」
宇治山「回転寿司の皿は掴まないと駄目だろ、皿の上の寿司だけ取って食べたり、シャリの上のネタだけ食べたり、そういう事はしないだろ、普通」
ヴェンチャーネ「冗談よ」
宇治山「流石に冗談だったか、少しは本気だとは思ったが」
ヴェンチャーネ「本気だと思っているなんて普段から私はどう思われているのかしら」
宇治山「普段と言っても、まだ関わってそんなに経っていないだろ」
ヴェンチャーネ「確かにそうね。」
宇治山「あ、そろそろ食うぞ」
宇治山は暫く持っていたシュークリームを口に運ぼうとするが、口を大きく開ける前にシュークリームを裏返しにして、口を大きく開けた。
パクッ
宇治山「モグモグモグモグ、うめー。」
ヴェンチャーネ「美味しそうねー。」
宇治山「本当に美味いぞ、記憶が頭に入ってくるわ。」
ヴェンチャーネ「こんなこともあろうかと、私は別の異世界の記録のシュークリームを持ってきた、私たちはあの本だけじゃどうしても頭脳には限界があって、頭で覚えるのでも厳しくなるから、娯楽的な役割も持ってるぞ」
宇治山「ヴェンチャーネでも覚えられないのか」
ヴェンチャーネ「その異世界がさー、世界的な大事件が起きて、各地の首相が狙われたり、クーデターが起きたり、新興宗教がカラオケ番組に出たり、色々してるのよ」
宇治山「うわ、それはとても大変そうだわ」
ヴェンチャーネ「しかもそのうちのあるかなり危険地帯に存在してる国は、何と3日ごとに大統領、大臣が暗殺で総チェンジされたりしてるわ、これでかれこれ1380代目......いや、これは40年前か、かなり長続きしていて、その異世界だけでもその国特集が独立シリーズ化しているんだ、今は73巻、3代目大統領が牛の牧場の草刈り体験をするエピソードや、自販機の下に小銭を落とすエピソードがあるわ、これで3代目登場から12巻目、18時間経過した頃だから現段階に入るまで推定三十万巻を超えるのではないかと言われているのよ、だからその国の歴史や、大統領とか大臣に纏わるエピソードが沢山詰まっていて、それを覚えるためのシュークリームよ。」
宇治山「凄い、この異世界には微塵も関係ないのにそんなに話が出てくるなんて。」
ヴェンチャーネ「そうでもしないと私が何故シュークリームを持ってきたのか分からないでしょう。」
宇治山「もう少し分かりやすく説明するとかは出来るでしょう。」
ヴェンチャーネ「仕方ないでしょ、多くの異世界を学ぶのだって大変なのよ、新人は一つの国の歴史でさえ覚えるのが大変なんだけどね、それで私も大変なのよ、だから理解とかが追いつかなくて、分かりやすく説明したつもりでも、分かりにくいみたいで理解がされないっていう、所謂職業病ってやつなのよ、宇治山だって、戸惑ったでしょ、この異世界の常識とか、色々な事柄について。」
宇治山「確かにそうですよ、今は常識とか知識めっちゃ入ったけど、困ってしまう常識ばかりで、ここの常識は僕の非常識ばかりなんで、困惑してるのだったら現段階になりますよ」
ヴェンチャーネ「たしかにそうよね、でも宇治山の世界だって、おかしな法律とか多いわね、特に日本だと......たまーにおかしい法律とか条例がぽっと出してすぐ消えたりしてて、たまに消えなかったりはするけど、海外のおかしな法律、条例とかネットで調べたらそれなりに出てくるものよ、周りから見たらそれもおかしいとなるわ。」
宇治山「確かに......それもあるな。」
ヴェンチャーネ「あ、そろそろ食べないとまずいから食べるわね。」
宇治山「おー、たべろたべろー。」
ヴェンチャーネ「ムシャムシャガツガツ」
宇治山「美味そうに食べるなー。」
ヴェンチャーネ「美味しいわ、情報も入ってくるわ、さっきの国、第50万大統領として、入った新人大統領が30分で射殺されたようだわ。」
宇治山「物騒すぎだろ、こわっ。」