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マジックテープって子供靴ぐらいでしか見ないよね

今日宇治山は気付いた。

昨日は色々転生したばかりだし、バタバタしていたのもあるけど、まだ外に出ることをしていなかった。

いくら異世界転生といえど広く見ればただ異世界に引っ越して異世界の家と異世界の体を借家だか持家だかは知らないが、手に入れたということになる。

宇治山「適当にどこかほっつき歩くかなぁ......」

宇治山はそう呟くと玄関の方向に歩き出した。

玄関には毛糸が使われているであろう玄関マットがしかれており、近くの棚には靴の収納スペースもあった。

靴の置き場は最大で10人程の人間の靴が置けるほどの大きさで、ビニール袋も棚の中に入ってるため、10人より多い数も人が来たら、ビニール袋に靴を入れてもらうことになるだろう、でもこの家の住民である自分の分のスペースもあるため、9人に減ることに気付いた。

宇治山は恐らくヴェンチャーネが事前に用意したであろう、子供靴によくついてる印象の多いマジックテープが付いているが、デザイン的には革靴に似ており、マジックテープで引き起こされるであろう子供靴感を一切感じない靴を履き、玄関のドアを開き、外に出る。

宇治山「これは......!?」

外には前回予想した拷問が行われているであろう中世風の世界が広がっていた、これには宇治山はワクワクした、だがすぐに普通の中世では無いことに気付いた。

雰囲気が現代に近い、それが大いにある。

皆スマホとか持ってる、しかも昨日までのように、自宅には現代的な施設もあった、これが意味するのは中世と現代が入り乱れる世界が、この異世界の姿だということになる。

異世界という未知の空間の空気を吸い、大きく吐く、深呼吸を何度か繰り返し、目の前を見る。

宇治山「はぁ......こんな感じかぁ、なるほどな、まぁ適当に歩くだけなら特に問題ないか、もし拷問中世でも、見る方ならワクワク楽しめるけどやられる方とかごめんだからなぁ、まぁ中世以外にもワクワクする拷問っていうのはたくさんあるけどなぁ。」

ワクワクできるなぁとか思いつつ、宇治山は異世界フリーウォークを行うことにした。

宇治山「俺の家の外見を見てみよう」

外見は二階建てだが、一階が自宅で、二階がファミリーレストランになっている。

宇治山「流石に中世にファミリーレストランなんてあるわけないし、どう見ても異世界バリバリだな、多分チェーンかな、それにしても一般民家の上にあるファミリーレストランなんて、生まれて初めて聞いたな、相当珍しいんじゃないか?この異世界だとどうかは分からんが、まぁそこはどうでもいいな。」

宇治山はどうでもいい結論を繰り出した、まぁ本当にどうでもいいので、触れなければいいのだが、正直細かい描写があれば、異世界の現実感に没入感を感じる事が出来る、そのため、正直引き伸ばしとしか見えないが、これは細かい必要物質なのだから、仕方ない、仮にネット小説だとしてもまだまだ、かなり展開としては激遅なので、ゆっくりとしていきたい。

宇治山「何か訳分からないこと書き始めてる、疲れているのかな。」

宇治山はファミリーレストランの件は置いとくことにしておいて、隣の家まで試しに歩いてみることにした。

宇治山「ここから先が隣の家の範囲か。」

宇治山は右隣の家から行くことにした。

宇治山「おっ、和風屋敷か、中世には合わない、めちゃくちゃな世界観な異世界だけど、ぶっちゃけると多文化異世界なのかな、文化の取り込みが多いとか。」

宇治山は異世界文化の考察を行っていた、異世界観察から始まる文化交流だって、あるかもしれない。

宇治山「外から見ても大きいな、歩くのだけでも距離あるわ。」

宇治山が歩き始めてから既に200mは歩いたが、まだ終わる気配はない。

宇治山「長距離ハウスって、生活に不便だよな、トイレの数とか大きさに比例して数が増えている気がするわ。」

宇治山はどうでもいい独り言をしているが、そんな話周りの人は誰も聞いていないのである。

宇治山「ようやく終点か、長かったなぁ」

長さだけで500mもあり、ここからまた戻るので計1kmも歩く羽目になってしまった。

宇治山は戻ろうとしたらあることに気付いた。

宇治山「つまり隣の家がでかいから、少なくとも右側の道の1辺は500m何も無いということになるのか。」

皆気付くことである。

宇治山「とりあえず戻ろうかな」

宇治山は500m自宅に戻り、左側についても向かおうとしたが、体力的に疲れていたのもあるし、時間的にお腹が空いていたのもあるので、自宅で調理などをして食べようと考えていた。

宇治山「さーて、何を食べようかなぁ。そういえば異世界に来てからカップ麺しか食べてないな、もしかしたら家に異世界料理に必要な食材があるかもしれない、家に帰ったらヴェンチャーネにレシピ本や、この世界の食材に関する本を求めようかな、家にあるやつだとそういうやつは確かなかったはずだからな。」

宇治山は500mウォーク往復から無事生還し、自宅に帰宅した、このため宇治山は料理作りをすることにした。

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