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エピローグ

 俺が自室のベッドで目を覚ますと、時刻は午後四時。


 どうしてそんな時間に自室のベッドで目を覚ましたのかというと、早退したからだ。


 自分の異常に気が付いたのは、三限が終わったときだ。朝にいろいろあったからとは言え、身体がだるすぎる。晴れているにもかかわらず、俺はとても寒かったし、だんだん頭が重くなってきていた。そこでようやく考えたのだ。俺は風邪なのではないか、と。


 保健室に行って、体温を計ってみたら案の定熱があった。三十七度九分。保健室で休むという案もあったのだが、どうせならゆっくり眠りたい。俺は帰るという選択をした。


 家に着いて体温を計ってみたら三十九度にも達していて、すぐさま着替えて、倒れこむようにベッドについたというわけだ。


 そして、今は四時。普段なら今頃部室で雑誌でも読んでいる時間だ。だが、今日部活はないだろうと、ある意味確信に近い予想をする。別に熱のせいで未来予知ができるようになったというわけではない。あくまで予想だ。さらにその予想に付け加えるとしたら、きっとTCCのメンバーはすぐさま帰宅しているだろう。


 俺はおもむろにベッドから這い出て上着を羽織る。キッチンに行き、一口水を含むと、今度は玄関へ向かった。


 先ほどの予想にもう一言加えよう。もうすぐうちの玄関チャイムが鳴らされる。鳴らす相手はもちろん、こいつ以外にいないだろう。


「成瀬さーん、来ましたよ!調子はどうですか?」


 やれやれ。つまり、今日は俺が魔法にかかり、夢を見る番らしい。今回は悪夢でないことを祈るぜ。







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