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98話『ケヴィン君とカレン様』

かなり短いです。



貴族食堂の予約した部屋ではケヴィン君とカレン様がすでに到着していた。



ケヴィン君は濃い黄緑の髪は短めで襟足ともみ上げのみ長い。

瞳の色は濃い目の緑で白い肌に、長い耳が特徴だ。


彼の母親はエルフ、父親は人間のハーフエルフだ。

母親譲りの顔立ちなので中性的なイケメンだ。

物語に出てくる「THEエルフ」といえば伝わるだろうか……。

侍従に商売道具を取りにいかせたのか、

学生鞄のほかに皮製の箱型の鞄をもっていた。


カレン様は濃い紫色の髪は肩まで伸ばしてあり、白いポンポンのついた

髪飾りでドーナッツ状にクルリと髪を巻いている。

薄水色の瞳は小さめで丸く、可愛い小動物のようだった。

全体的にふっくらしたご令嬢だ。

学生服の上から白いファーのついた帽子つきポンチョを着ている。


「ケヴィン様、カレン様。お待たせしました。

 お呼び立てしたのに、待たせてしまって申し訳ありません」


私は2人を待たせてしまった事を謝った。


「エミリア様、ご無沙汰しております。

 僕達もついさっき着いたばかりなので、そんなに待ってませんよ」


ケヴィン君は人懐っこい笑顔で返してくれた。カレン様もニコニコしている。

私はホッとして連れて来た人達を順番に紹介し、2人のことも皆に紹介した。



ケヴィン君と同じクラスなのはカイン様だけだが、

カイン様はお高いイメージというか、多種族を見下すような発言をするのだ。

自分から関わろうとしないので、当てにならない。

というか、仲悪いのかな?


カイン様すっごい睨んでるし、ケヴィン様も笑顔の目が怖い。


「ケヴィン君!? うっそぉ。

 帽子の下ってそうなっていたのねぇ」


ナナリーがケヴィン君を紹介したら食いついてきた。見つめる先は尖った耳だ。

まぁ、そうなるよねー。


ゲームのときは、茶色のチェック柄のベレー帽で耳は隠れていた。

ケヴィン君ルートをやった最後に分かる真実なので、

もしかするとナナリーはケヴィン君ルートをやっていないのか

知らないようだった。


ナナリーの目は獲物を狙う視線に切り替わる。

ここは現実でゲームとは違うから真のハーレムエンド狙えるわけだもんね。


怪訝な表情のケヴィン君は自分がハーフエルフだと馬鹿にされるのを嫌う。

特にカイン様とは馬が合わないようだ。

ナナリーの発言を悪い意味に捉えたのか、返事はそっけなかった。



ありがとうございました。

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