表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
98/232

97話『お茶会へのお誘い。』

今日は全体的に短いです。




授業が終わった教室に、私とベリアル様は戻ってきて早々、

エドワード殿下とマリエラ、レヴァンヌに声をかけた。


「私は大丈夫よ」「お菓子とドレスコード選びか……僕も大丈夫だよ」


とはマリエラとエドワード兄の言葉だ。


「ごめんね、エミリア。

 今日の放課後はお茶会に呼ばれているんです」


レヴァンヌはお茶会の予定が入っているようだった。


「レヴァンヌ、気にしないで。私が突然誘ったのだもの。

 ドレスコードと言っても、ケヴィン君を呼んで話を聞くだけなの。

 お菓子は、希望があれば後からでも構わないわ」


「そうよ、レヴァンヌ。

 また明日、私と一緒にカフェに行きましょう」


「ありがとう2人とも。明日がとっても楽しみです!」


マリエラがレヴァンヌを明日カフェに連れて行ってくれるようだった。


そのあと、私とベリアル様はマリエラとエドワード殿下を連れて

三ノ実教室に向かった。


三ノ実教室ではいつもの風景でナナリーにカイン様とコンラート様が

張り付いていた。

エドワード兄とベリアル様に気付いたナナリーが

こちらに寄ってくる。


「エド様ぁ! ベリアル王子ぃ!

 私に会いに来てくれたんですねぇ! とっても嬉しいですぅ」


媚びた声でエドワード兄の腕に抱きつく。

引きつった笑顔のエドワード兄はやんわりとナナリーの言動を注意していた。


ベリアル様はナナリーの存在などいないかのように顔を向ける事もしない。

無表情だった。


「今日は、君達とお茶会の話をするために来たんだ」


「えっ!? 我々もですか!?」


カイン様とコンラート様が驚いていた。

この感じだと、エドワード兄が開くお茶会の話かなんかだと勘違いしている。


「エミリアの開くお茶会の話だよ。

 もちろん、君達も参加するだろう? 楽しみだよね」


そう言って笑顔を向けるエドワード兄の言葉には

副音声として「お前達も参加するよな?」という意思が込められていた。


「え……ええ」「も、もちろんですぞ」「謹んで、参加いたします」


これじゃあ、ナナリーも、カイン様とコンラード様も断れない。

私は兄に目礼して会話を変わる。

実はここに来るまでにこういう打ち合わせをしていたのだ。



「では、ドレスコード選びとお菓子を選ぶために貴族食堂を

 予約しています。そちらに向かいましょう」


私がそう声をかけると、怪訝な表情のイケメンs2人と

敵意むき出しの視線のナナリーがこちらを見てきた。


そんな警戒しなくても、何もしませんよーだ。


私はすました顔してマリエラとベリアル様に挟まれて先を歩いた。

中庭にはもう人数分の馬車も兄が用意済みなのでさっさと向かうのだった。




ありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ