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親子そろって悪役令嬢!?  作者: マヌァ
学園生活開始~学園祭。
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60話『笑いのツボ』

エミリア視点の マリエラ回です。




「ご、ごめんなさい。私、笑うつもりじゃ……ふふっ……あはははっ!」


思いっきり笑い出しているマリエラに周囲は唖然としていた。

私は、マリエラの笑いのツボを探すために声をかけた。


「マリエラ?大丈夫?急に笑い出したりしてどうしたの?」


マリエラは、くつくつ笑いながら答えてくれる。声が震えていますね。


「だ、だって……ふふっ……

 あのパニエの形が……

 逆さまになったクラゲにしか見えなくて……くふっ」


確かに。クラゲに見えなくも無い。

というか、そう言われたら、そうとしか見えなくなってしまうのが

人間の心理だ。私も少し可笑しくなってしまいそうで、耐えるのに必死だった。


「ぷふっ!!」


そして、新たに聞こえた噴出し声だ。

その声を発したのが、まさかのナナリーだった。


クラゲの話に反応したのは私とマリエラとナナリーのみだ。

ほかの生徒達はポカーンである。

ベリアル様はクラゲとはなんだ?という顔だった。


「ひ、ひどいわっ!!

 そ、そんなこと言う貴女が犯人なのね!!……ぷふふっ」


ナナリーは、頑張って茶番のセリフを言う。

だけど、しい!口元が笑いを耐えきれてませんよ!

ぷふふって言っちゃったしね。ふるふるして笑いを耐えるのに必死だ。


「ど、どうして私が、ふふふっ……

 ク、クラゲを作らなくちゃいけないの?……くっはははっ」


マリエラは笑いを堪えることもせずに対抗している。

というか、爆笑だった。マリエラのこんな姿見たことなーい。

ダメだ……。私も笑っちゃいそう!


「あ、貴女が笑うからよ!……ぷふふっ」


ナナリー、貴女も笑っていますよ。

存分に笑ったマリエラは、

ナナリーの茶番に付き合ってあげるようだった。


「何度も言いますが、私はクラゲを作る趣味なんて……くふっ

 ご、ございませんわ。それに、私だったら切り刻んでいる途中、

 我慢できなくて高笑いでもしていたでしょうね。……ぷはははっ」


あーっと、マリエラの笑いのツボがまた刺激されちゃったようだった。

とりあえず、廊下に集まっていた生徒達は茶番だと気がついたのか

散り散りになって去っていった。

このまま平穏に終わればいいのにね。


「いいかげんにしろ!!」


見かねて声を荒げたのは、イケメンsナンバー3のコンラート・バイゼイン様だ。

彼は、騎士の正装にアレンジを加えた服を着ていた。

長い青の縦模様の入った長めのチェインシャツに腰には剣ベルト。

黒皮のズボンに膝上のチェインブーツという、劇の衣装だった。


呆然としていたイケメンsも立ち直ったようで、

カイン様がナナリーに声をかける。


「ナナリー、犯人らしき人物に心当たりはないのか?」


なぜ、こっちを見ながら言うんですかねー?


「っ……朝来たときには、ドレスは破れてなかったの」


ナナリーは笑いが治まったようだ。

すぐに悲しい表情を作れる演技力には私も関心するわー。


「誰か、何か気づいたことは無かったか?」


カイン様は、オーバーリアクションで周りに疑問を投げかける。

ここで、挙手したのはナナリーと同じクラスの女子3人だ。


「私達も、朝早く来た時はドレスは破れていませんでした」


「その時に、何か気になることはあったかね?」


カイン様が調子に乗り始めましたよ。推理回ですね。


「私達は、小道具を取りに来たんですけれど、一ノ実クラスの前を通って

 教室に入りました。

 その時に、一ノ実クラス以外の教室からは人の気配はしませんでした」


「一ノ実クラスには誰がいたのかね?」


ニヤリと笑うカイン様。

女子達とカイン様は示し合わせたような回答を言う。


「私達が聞いた声は、男性の声と、女性の声のみです。

 男性の声はわかりませんでしたが、

 女性の声は覚えています。それは―――」


一度溜めてからの――


「エミリア様ですわ!!」


来たーー!! 私が犯人説きたー!!

というか、どうせこんなことになるだろうとは思っておりましたとも。


カイン様はしたり顔でゆっくりと立ち上がる。

髪をかき上げてから、こちらに視線と指をむけてポージングした。


「エミリア嬢。犯人は君だ!!」


「違います。」「ぷふっ!!」


私は即答した。

そして、マリエラがまた噴出したようだ。


「ご、ごめんなさい……思い出し笑いですわ……。」


ぜっっったい、違うでしょ!


お腹をくの字にまげて、ぷるぷるしているマリエラを無視して

私達は茶番の続きを続行した。


「私は、マリエラとベリアル様、エドワード殿下と一緒に

 劇の練習をしていました。それも、教室に来たときからずっと。

 練習中に私は1人になったことは一度もありませんわ。

 そうですよね? エドワード殿下」


「エド様?!」「「エドワード様!?」」


ナナリーとイケメンs2人が驚いている。


そう、私はこういう事態になることを避けるために、

寮にいるうちから4人で教室に向かったのだ。


もちろん、前日からちゃんと声もかけていたので、

男性人が私とマリエラの部屋まで迎えに来てくれてからの出発だ。

馬車にも一緒に乗ったし、教室からは一度も出ていない。

トイレ?もちろん、人が増え始めた時に

小道具の子達やマリエラと一緒に行ったさ。



完全完璧なアリバイなのだ!ワハハ。


「そうだね。今日は朝からエミリアとずっと一緒に居た。僕が保証しよう」


グッジョブ!! エドワード殿下。


「で、では、いったい誰が……?」


驚愕の表情のカイン様はここにいる皆の言葉を代弁していた。


「貴方、推理がお得意でしたよね? 当ててみなさいよ」


おっとぉ!?


笑いから復活したマリエラが小馬鹿にした顔でカイン様に言い放った。

やっぱりこの子、かなり黒いゎー……。




マリエラは個人的に書いてて楽しい。



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