52話『密談 2』
続き エドワード視点です。
区切る場所間違えちゃったので、短めです。
申し訳ない。(テヘペロー)
表現の誤字を修正しました。
※
エドワード殿下の目の前には誰かがいます。
インタビュー形式で、エドワード殿下が、一方的に語っている風です。
そういう体で書いています。ご了承ください。
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えーと、続きだったね。
ベリアルが留学してきてから数日、
僕は、いつの間にかエミリアを目で追うようになっていたんだ。
以前の彼女は、人形のようだと思っていたけれど。
実家に帰ってから、彼女の中で何か変化が起こったのか。
そして、その変化をもたらした人物はベリアルだったのだろうと
今にして思う。僕にもたらしてくれた変化のようにね。
最近の彼女はとても明るく見えるよ。
以前のような、義務的に生活を送っている感じではなかった。
この頃から僕は、自分の公務も自主的に行うようにしたよ。
以前のように、エミリアに言われるようじゃ意味がないと思ったからね。
そして相変わらずナナリーは僕に会いにきてくれる。
彼女の友達のカインとコンラートも常に一緒にね。
(あの光景を第三者がみたら、なるほど確かに目立つね。)
ベリアルに言われた言葉を思い出して、僕はナナリーに
貴族としての振る舞を注意するようにしていたよ。
けれど、変化は見られない。
自尊心がもともと高いのか、彼女はなかなか態度を改めなかったよ。
けれど、そのままの彼女も彼女らしいとも思う。
僕達の前ではいいけれど、ナナリーの事を知らないものに対して
あんな態度を取ったら、相手は気分を害するのも当然だった。
貴族相手ならなおさらだ。
今のナナリーなら、噂もあながち的を得ている様にも思えたよ。
相変わらずナナリーへの嫌がらせはエミリアが犯人扱いだったしね。
しばらくして、エミリアが風邪で倒れた。
まだ安静にしていなくてはいけないらしく、エミリアの母君が
看病しているということだったね。僕は、あの人が少し苦手なんだ。
僕の母上と仲がいいからだろうか?僕を見る目線がすこし怖いと思う。
そしてエミリアの母君が帰った後にお見舞いに行ったんだ。
見舞いの品は彼女の髪色に合わせた夕日色の花々にしたよ。
社交界のときに、父上……陛下に賜った彼女の名称『ソニアの君』
その名前の元になった花、ソニアの花も入れて。
エミリアは、無防備なネグリジェ姿でいた。
病弱で儚い印象がとてもよく似合っていたよ。
このままの彼女で居てほしいという欲求に背徳感を覚えたしね。
僕だけの人形。
僕は、改めて彼女への想いに自覚したんだ。
すこし休憩しようか。
聞いてくれてありがとう。
続きはまた後で―――。
次回から、エミリア視点に戻ります。
そろそろストーリーを進ませねば・・・




