4話『私の今世。』
今回も短めです。
侯爵家での私の話しだけど、婚約者がいる上流階級のご令嬢である。
自己評価するなら、美人よりかわいい系だと思う。
髪の色は母親譲りの燃えるような夕焼け色のストレートヘアー。
たれ目で薄紫色の瞳。
ピュアホワイトのきめ細かい肌にかかる髪は
とてもよく映える。
唇は健康的なピンク色。 うん、美少女だ。 すごい!私、美少女だ!
ヴォルステイン侯爵家のことは、この国では有名な侯爵家だ。
詳しくは、別の機会に話そうかな。
まずは、私の婚約者。私の運命に関わる人の話からだ。
私の婚約者は
この国、ドルステン王国の第一王子エドワード・エルド・ドルステン。
エドワード殿下との関係は、国王陛下が
私が生まれる前から自分の息子との婚約を望まれていた。
そして、6歳の誕生日に婚約者として紹介された。
エドワード殿下は物語に出てくる[THE王子]という見た目で
毛先だけクセのある金髪の王子様だ。
ブルーサファイアの切れ長の目と整った顔立ち。
中性的な印象だった。
私は、殿下との将来のために王妃様のお妃教育も頑張った。
家庭教師なども雇って、帝王学なども学んだ。
14歳のときに、社交界デビューを彼と共にして、
婚約者としても公に紹介してもらった。
仲は良かった。と思う。 そして私は、彼を愛していた。
このころはまだ良かった。
殿下のために尽くすことにも違和感も苦痛も覚えていなかった。
殿下がサボったせいで、締め切りが迫る政務を変わりに処理する。
殿下が悪戯で起こした事件をなんども尻拭いした。
神殿長の壷を割った罪を、被せられた時も耐えた。
どんな事だって耐えられた。我慢できた。
私のことを好きでいてくれるから。そう、思っていた。
そして今年の4月に王立オリジム学園に殿下と一緒に入学した。
今から5ヶ月前のことである。
入学して2ヶ月ほど、殿下が私に対して冷たい態度を取るようになった。
そして、たまたま学園で見かけた、殿下の隣にいる女性に微笑む笑顔に
胸が締め付けられる想いがした。
(あんな笑顔、私には向けてくれない……)
それから私、エミリア・ヴォルステインは、嫉妬の憎悪に狂った。
思ったとおりに書けない。
難しいですね。