3話『私の前世。』
説明不足な場所があるかもしれませんが、ご容赦くだせぇぃ。
あと、短めです。
「これから、お話しすることは、信じられない事かもしれません。
それでも、いいですか?」
私は魔王ベリアル様をまっすぐ見つめる。
ベリアル様も私の緊張感を感じ取ってくれたのだろう。頷いてくれた。
そして、私は、すべてを話した。
私は前世の記憶がある。
いや、思い出したというべきか。
ここではない科学が発展した異世界の日本という国で生まれ育った事。
その前世の世界で、今の世界に良く似たゲームをやったこと。
※
ゲームと言っても通じないので読むたびに内容が変わる小説いうことにした。
まずは、私の前世での家庭環境だ。それとなぜ死んだのかという内容もだ。
話さなくて良かったけど、ベリアル様が聞きたがったから詳しく話す事に。
私は薬科大の学生で将来の夢は薬剤師を目指していた。
そして、両親は夫婦そろって病院の医師である。
父は小児科医、母は外科医で、
兄は母の後を継ぐために頑張っている生粋の医者一家であった。
そんな家族だったから、家族で旅行なんて滅多に行けない。
そりゃそうだ。夜勤有り、緊急コールが入れば速向かわなければいけない。
地方への赴任もあたりまえ。母は病院の泊まりこみも多かった。
私は大学の寮に。兄は海外の専門へ。そんな家族が家に揃うことは無かった。
だからと言って、家族の仲が悪いなんてことはない。
会えない日が多いだけで、家族仲は良好だ。スマホでも連絡取っているしね。
でも、そんな偶然が一度だけあった。私は家に資料を置きに。
兄は3日間だけ里帰り、父は1日だけ休みで、母はたまたま忘れ物を取りに。
そんな日は珍しく、10分だけだったけど、みんなと楽しく話せた。
久しぶりに聞く家族の肉声に心が温かくなった。
母はすぐに家を出ないといけなかった。
母に大学まで送ってもらうことになり、私も急いで準備し、
車に2人で乗り込んだ。
でも、何の因果か。私と母の乗った車は、居眠り運転の大型トラックによって
私と母ごと押しつぶした。 あとは命を失ったのだろうと思う。
更新ペースは「書きたいときに書く!」スタイルなので不定期です。