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親子そろって悪役令嬢!?  作者: マヌァ
記憶と状況理解とゲーム知識。
18/232

17話『話し合い』

よろしくおねがいします。


修正

お母様の最後のセリフが意味不明だったのでスッキリさせました。



談話室の扉の前にいた侍従がすばやく扉を開けてくれた。


私は、エスコートされたままベリアル様と談話室に入る。

私達が部屋に完全に入ると静かに扉が閉まった。



今、自分の顔は何ともいえない顔をしていることだろう。

チラリと私を窺った母が今にも噴出しそうにプルプルしていた。


扇子で口元を隠してもバレバレですよ。お母様。


「お母様。こちらが今回ご紹介したいベリアル様ですわ」



とベリアル様を紹介すると、お母様の様子が変わった。

ぇ? と小さく呟いた。



「久しぶりだな。エレノア姫」



ん? え? お久しぶり? 


「ええ……」



お母さんは歯切れが悪い返事だ。

どうしたのだろう?とお母さんを見つめるとしょっぱい顔をしていた。


ん???


私は、おどおどと、ベリアル様とお母様の顔を交互に見ていた。


「とりあえず、腰を下ろさないか?」


ベリアル様の提案で、私達はソファーに座ることにした。

私とお母様が隣同士で座るのを確認したあと、ベリアル様が向かいに座った。

すばやく、紅茶を用意した侍女は、静かに隣の待機室に下がる。


どういうことだろう?

お母様とベリアル様はお知り合い?


私の心境が顔に出ていたのだろう。

お母様が深く息を吐き、ベリアル様を見た。


「貴方はお変わりありませんのね」


お母様の言葉にベリアル様は苦笑した。


「君も、昔と相変わらずお美しいな」


社交辞令のセリフっぽいけど、なんだか心がこもりすぎていた。

いたたまれない気持ちになっていく私がいた。


「ラナーが言ってましたよ。

 自分が会いに行くと貴方はいつも悲しい顔をされるって。

 まだ、ご自分のことを責めてらっしゃるの?」


何の話だろう?

お母様の言葉がすごく気になる。

私がこのまま、聴いていてもいい話なんだろうか?


チラリとベリアル様を窺うと傷ついたような顔をされていた。

お母様は、複雑な顔だ。



「その話はまた今度にしないか?」



何でだろう?ベリアル様のことがすごく気になる。

知り合いってことは、昔なにかあったのかな?


少し考え込んでいたら、お母様は少しだけ怒ったような表情で言った。


「そういう訳にはいきませんわ」


ちょ!

お母様、ベリアル様、嫌がってるよ?!

私は止めに入ろうと思ったが、お母様の言葉はまだ終わってなかった。



「だって、次のリリーナの標的はエミリアなんですもの」



は? な、なに? 標的? リリーナってだれ!?


お母様の言葉の意味が分からない。

だけど、ベリアル様は驚いて目を見開き、顔色が悪くなっている。


この2人は「何か」を知っている。

だけど私は、その「何か」が分からない。



私は、ただただ困惑するだけだった。



「お、お母様も、ベリアル様も何をおっしゃっているの?」


絞り出した声はとても小さかった。


お母様とベリアル様は目配せして私のほうを向いた。

お母様は意を決して口を開いた。


「貴女に、話さなければならないことがあるわ。

 それは彼にも貴女にも関係があること。

 覚悟して聞いてちょうだいね。」



お母様とベリアル様は話してくれた。昔何があったのかを。



ありがとうございました。

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