159話『???の会話』
予約投稿中。
この投稿日は12月30日です。
ここで、いっぽうその頃~
視点は、黒幕たち?の会話回です。
寝ぼけて書いた話だったので
良くわかんない説明になってました。
なので、修正を加えました。
薄暗い部屋の中には、3人の人物がいる。
私は、机の上に置かれた、とある街の映像が映し出された水晶を見つめる。
そこにはピンクの髪の少女が、
血だらけでボロボロになった汚い少女を抱えて泣き続けていた。
「あー、つかえない。
ほんっとに、あの子はダメダメだわ」
私の言葉に目の前にいる人物が反応する。
その姿は部屋の暗さで良く見えないが、金に桃色の髪が混ざった、
私に特徴の似た人物だ。
「へー。
でも、あの子はあんたの事が気に入ってなかったっけ?」
「そーだけど。
もう私はあの子の元に戻るつもりは無いわ。
つかえる駒は、みーんな、いなくなっちゃったし。
エドワードは元々エミリアの味方だったしねー。
きっとあの子も、エミリアに懐柔されるわ」
映し出された映像には、オレンジ色の髪の女性が、
ボロボロになった少女を癒している。
その頭の上には燃え盛る炎を纏った小さな鳥がいる。
水晶に写った鳥がこちらを振り向き、視線が合った気がした。
次の瞬間、水晶はビキビキという音を立てて亀裂が走った。
写っていた映像は消え、亀裂も次第に大きくなっていく。
やがて、水晶は粉々に砕け散ってしまった。
目の前の私に良く似た人物は、
忌々しそうな視線で水晶の残骸を眺めて、
ため息混じりに呟いた。
「さすがは、上位星霊。
覗き見している事がバレちゃったわね」
私は、慰めの言葉をかける。
「大丈夫よ。
あいつらにバレたところで、それを口に出して言うことは出来ないから。
それより、あんたの次の作戦は上手くいきそうなわけ?」
私の言葉に、目の前の人物はニヤリと笑う。
「ええ。それはもちろん。
いい題材も『あちらの世界』から沢山送られてきたし。
次こそは過激な愛憎劇を『あなた』に披露できると思うわ」
「あなた」と言いながら私達の奥に座る人物に視線を向ける。
そこに座っている人物はフードをしていて、その姿を見ることはできない。
ただ、フードから見えるその瞳は、赤く輝いている。
「それは、それは、楽しみね……。
それで、次のターゲットの名前は?」
私達は、題材の内容をフードの人物に詳しく説明する。
「リーテ・バイゼインよ。 新しい物語のヒロイン」
私達が話す内容を聞いたフードの人物は、
歓喜の表情でゆっくりと立ち上がった。
「それは、すばらしい!
次こそは、愛憎に満ちし体を我が元に。
さぁ、貴女達、向かいなさい!!」
両手を広げて命じるフードの人物に頭を下げる。
そして私達は、立ち上がりその場を後にする。
我らが敬愛する邪神様に、次こそは完璧な体を提供するために―――。
月曜日からの投稿も1日1話の固定にします。
お正月、ストックためれなかったんや!うえーん。