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親子そろって悪役令嬢!?  作者: マヌァ
テスト期間編
159/232

158話『続・合同研修 大成功!』

予約投稿中です。

この投稿がされた日は12月30日です。




どこの班の調理場からもおいしそうな匂いが立ちこめていた。

シスターと神父、先生達がそれぞれの班に料理の出来栄えを

確認して回っている。


先生から、生徒と先生の人数分のハンバーグを残しておくようにも言われた。

自分達の昼食用だという。だいだい、65食くらいだそうだ。


出来上がったハンバーグのプレートをそれぞれの炊き出し用のテントへ運ぶ。

12時を告げる鐘の音と共に炊き出しの開始を宣言していた。


この後の炊き出しは本当に大忙しだった。


ハンバーグを焼く担当、ソースをかける担当、ポテトを乗っける担当。

完成した料理を提供する担当、回収したお皿を洗う担当も分担している。


皆一生懸命に炊き出し用の料理を作り上げていった。


何の問題もなく、炊き出しで時間は過ぎていった。

終了したのは14時の鐘の音がなった時だった。

みんなクタクタになっていたよ。


グループ3の全員が教会前に集められ、先生達は終了のあいさつをする。


「皆、おつかれさまでした。

 テスト要素が無いと思った生徒もいただろうが、

 ちゃんと皆の料理する様子を私達は採点していたからな。

 サボった生徒は覚悟しておくように!」


先生の言葉に、一部の生徒の顔色が悪くなっていた。

うちの班は大丈夫かな。

ナナリーも頑張っていたしね。

 

「料理は街の者達全員に好評で、皆、喜んでいたぞ。

 特にハンバーグは子供、大人、両方から大好評だったな。

 どんな味なのか見た目で食べる前から楽しめたそうだ。

 肉担当の18班と19班は良くやったぞ!」


先生から褒められたよ!

他の班からも賛辞をもらって、私達はとっても嬉しい気持ちになった。


パンパン! と手を叩く音で生徒の注意を引いた先生は言葉を続ける。


「そこで皆が作ってくれた料理を全員分用意したぞ。

 少し遅くなったが皆で昼食にしよう」


ワアアアア! と生徒全員、大喜びだ。


先生や教会のシスター達が運んできたワゴンには、トレーが沢山乗っていた。


トレーには、私達が作ったハンバーグ3種類にポテトサラダ、

他の班が作ったピザが2切れに、カップにはスープが湯気を上げている。


それを順番に先生が配っていく。

ワゴンに敷かれたスクロールのおかげで、できたての状態だった。


生徒と先生、全員に行き渡ったところで先生の言葉で昼食が開始された。


「皆の作ってくれた食事、ありがたく頂くぞ。

 それでは皆、食事を開始してくれ!」


どれもとってもおいしかった。


ピザの生地は薄く、耳はパリパリであつあつのチーズが良く伸びる。

具に使われているボイルされた鶏肉もジューシーでおいしかった。


スープは寒い季節にピッタリの生姜の効いたスープだった。

みじん切りにされたタマネギと細く千切りされたニンジンの彩りも良い。

体にもいいし、ポカポカになったよ。


ハンバーグもそれぞれ味が違うから

味飽きしないし食べる楽しみもあるよね。

まぁ、私達は中身がどれか見た目で分かるんだけれどね。


どのハンバーグもおいしかった。

おろしはサッパリめだし、チーズはホワイトソースとチーズの相性が良いね。

カボチャバーグもやわらかくて甘くてとってもおいしかった。


こうして、研修テストは大成功したのだった。




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