157話『続・合同研修 7』
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この投稿がされたのは12月30日です。
最初に私とベリアル様が作るソースはホワイトソースだ。
バターを鍋に入れて、弱火でゆっくりかき混ぜながら溶かす。
溶けきったバターがふつふつと泡を立てて沸騰してきたら、
焦がさないように気をつけつつ、混ぜ続ける。
ベリアル様に、小麦粉を少しずつ篩いにかけて入れてもらう。
バターと小麦粉をなじませて、とろみが出てきたら牛乳を少しずつ入れる。
ヘラでゆっくりとかき混ぜ、焦がさないように気を使わないとね。
焦がしてしまうと、へんな塊が出来てしまうからね。
かき混ぜつつ、とろみが強くなってきたら、
塩と胡椒を入れ、味見をしつつ味を調える。
あとは冷まして完成だ。
ホワイトソースが出来上がったら、大根おろしに取り掛かる。
ナナリーとマリク君は、とっくに終わってハンバーグを
丸める作業に取り掛かっていた。
大根おろしは水気が多いので、薄い布を使って少しずつ絞っていく。
絞った大根おろしは別のボールへ。
その作業をベリアル様と手分けして繰り返した。
絞り終わった大根おろしに蜂蜜、醤油もどきを加える。
大根は辛味があるので蜂蜜と醤油を加えて、甘しょっぱい感じにするよ。
子供にも食べやすくするのだ。
これで、ソースは全て完成した。
あとは、形作られたハンバーグたちを焼いていく作業だ。
全部でそれぞれ500個くらいはあるかな?
これを全て焼いていく作業だ。
現在時刻は11時になりそう。
他の班からも、おいしい匂いが広場へ漂い始めている。
キャシーさんを筆頭に全員で焼く作業をしてもらう。
しかしナナリー、君は待機だ。
マリク君に耳打ちして、ナナリーが焼き作業に加わらないようにしてもらう。
ちょっとずつ失敗しているからね。
ここらで盛大にやらかしそうな予感がしていたのだ。
なのでナナリーには、ポテトサラダを最後に乗せる係りを
担当してもらう事にした。
ハンバーグが出来上がるまで、待機をしてもらう。
マリク君には、クッキー型を油につけてフライパンに並べ、
余った白身を型に流して焼いてもらう。
ハートや星の形の白身焼きをハンバーグの周りに飾り付けてもらうのだ。
2人に指示を出したあと、私もお肉を焼いていく。
ちょっと広めのフライパンに、オリーブオイルを垂らして弱火で温める。
油はねに注意しながらハンバーグを12個ほど綺麗に並べる。
プレーンタイプ、カボチャタイプ、チーズタイプの順で並べるのだ。
ジュウウウウという音とお肉の焼けるいい匂いがあたりに充満していく。
焼き上がりを確認しつつ、いい感じに片側に焼き色がついたら
ひっくり返して、蓋をして中身まで火が通るようにする。
先が尖った鉄の楊枝を使ってお肉の中身が焼けているか確認する。
付き刺した場所から透明の肉汁が出てきたら中身まで火が通っている合図だ。
チーズ入りは穴が大きすぎるとチーズが出てきちゃうからね。
注意しながら確認するよ。
お肉の焼ける匂いにつられて、子供達が近づいてきていた。
広場を見渡すと、教会の子供達だけじゃなく、
街の住民も広場に集まりつつあった。
そろそろお昼ご飯の時間だもんね。
出来上がったハンバーグを木製のプレート皿に乗せる。
プレーンタイプにはおろしを乗せて、チーズタイプにはホワイトソースだ。
3つ並べたハンバーグの木皿を、ナナリーとマリク君がいる机に並べる。
ディッシャーを使って、
ハンバーグの隣にポテトサラダを盛り付けてもらった。