155話『続・合同研修 5』
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この投稿がされたのは12月30日です。
ハンバーグのタネ作りを皆に任せて、私はポテトサラダ作りに取り掛かった。
まずは、味の決め手のマヨネーズ作りだ。
前世でも、父と兄がマヨ派だったからね。
自家製のマヨネーズを良く作っていたものさ。
カボチャのハンバーグ作りが終わったナナリーが、
私が作るマヨネーズに興味があるらしく、隣で眺めている。
「マヨネーズって手作りできるのね!」
と驚いていた。
「では、作りますね」
「私でも手伝える事があったら、教えて!」
「ええ」
わくわく顔のナナリーが、自分から手伝いを進言してきた!!
嬉しい! ちょっと感動したよ。
見てるだけじゃつまらないと思うので、
ナナリーにも泡だて器を使ってもらおうかな。
用意した2つのボールに卵黄と白身に分けて割り入れる。
卵を使用している班がうちだけなので、沢山使うよー。
白身は後でちゃんと使う予定だ。
卵を割りいれている間に、料理器具について話を挟もう。
この世界の料理器具は、なぜか地球式なのだ。
私が思うに、あちらの知識のある転生者が料理器具を
こちらで流行らせたんではないかな?って思う。
だから、大体の料理器具は揃っていた。
鍋系も圧力鍋の魔道具から、フライパン、中華鍋に、卵を焼くものまで
あったのは、これに参加して初めて知ったよ。
とりあえず卵は30個ほどを割り分けた卵黄を泡だて器でかき混ぜる。
疲れたので、ナナリーと交代してみた。
私がボールを支えれば、シャカシャカと音を立てて混ぜてくれた。
意外と体力のあるナナリーにビックリだ。
白くなってきたところに、塩と胡椒、白ワインビネガー(酢)を
少し加えて再度混ぜるよー。
塩と胡椒、酢が混ざったら、オリーブオイルを少しずつ加えながら
さらに混ぜ合わせる。
オリーブオイルを加えると少しずつ固まってくるので
丁度いい固さになったら味見をしつつ、酢や塩を入れて味を調える。
再度混ぜ合わせて、もったりしたクリーム状になったら完成だ。
ナナリーにも味見してもらったら、おいしいと喜んでいた。
マヨネーズは冷やしたいので、ボールにナベ用の蓋をして、
雪を持ってきて雪の上にボールを置いて冷やす。
次はポテトサラダののポテト部分に取り掛かろう。
あつあつのジャガイモの皮を剥き終えた19班からジャガイモを受け取る。
マッシャーを使って潰していく。
少しだけジャガイモが残るように、潰しすぎないように気をつけて
潰していく。
潰し終えたら、1センチカットのニンジンと枝豆っぽいものを
塩茹でしたものを加える。全体的に彩りよくヘラであえる。
冷やしていたマヨネーズをヘラを使って少しずつ入れて混ぜ合わせて、
胡椒で味を調える。
味見をしつつ、マヨネーズの量を調整したら完成だ!
マヨネーズがだいぶ余ってしまった。
あとでビンに入れて、教会のシスターに渡そうかな。
やっぱり、小説が気になって覗いちゃう!
そんな私は、PC依存症。