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親子そろって悪役令嬢!?  作者: マヌァ
テスト期間編
148/232

147話『その後。』

また、長い1日の話が始まります。




ベリアル様とナナリーと話しあったあと、

私はお腹が空いたので、食堂へ向かう事にした。


なにせ、半日以上何も食べていない状態だったからね。



1階の広間を通って、食堂に向かう。


お昼まで怪我人だらけだった広間は静かになっていて、

兵士の姿は、ほとんど見かけなかった。


ベリアル様の話だと、兵士は西門前と東門前の宿舎へ向かったそうだ。

コルトには3箇所宿舎があるらしい。


夕食は、胃にやさしいポトフだった。


食事を終えた後、

眠気が襲ってきたので部屋はどうしたらいいのかベリアル様に訪ねた。

私が寝かされていた部屋をそのまま使ってもいいとのことだ。

今日は全員で宿に泊まることになっていた。


皆もそれぞれ部屋を借りていたので、

私は部屋へ移動して就寝したのだった。

ちなみにベリアル様の部屋は私の向かいの部屋でした。




翌日、早朝の鐘の音で目が覚めた。(鐘は大体5時くらいになります)


昨日いろいろあったので、まだ寝たりない気がする。

眠気を取るために、顔を洗いに廊下に備え付けてある洗面台へ向かう。

顔を洗ったあと、桶に水を入れて部屋へ移動する。


温度調整のスクロールを桶の下に敷いてお湯を作る。

※治療の時にベリアル様が作ってくれていたものと同じです。


タオルを濡らして、体全体を軽く拭った。

着替えなどの支度をして、宿の広間へと移動する。


宿の広間ではお母様とベリアル様が話し合っていた。

ベリアル様は立って壁に寄りかかっていて、

お母様は壁際に備え付けてあるソファーに座っている。


私に気づいたお母様はこちらに手招きした。

私は近づいて2人にあいさつを交わす。


「ベリアル様、お母様、おはようございます」


「おはよう」


「おはよう、エミリア。 よく眠れたかしら?」


ベリアル様は爽やか笑顔で、お母様は私の頬や首元に触れて触診している。


「あまり眠れなかったようね」


さすがお母様、鋭い。


「とりあえず、朝食はナナリーさんが起きて来るまで待っていましょう」


お母様は隣をポンポンとしている。

座れってことね。


座ってから、お母様に気になっていた事を聞く。


「お母様、そういえばテスト研修はどうなってしまったのですか?」


私やベリアル様は、シュゼルツ様の指示に従うということでここに来ていた。

今日もテストが行われるのであれば、

中央宿舎に戻らなければいけないのでは?と思ったからだ。


「そうね。その事については少し考えがあるの。

 学園と治癒学校の生徒達には、全ての魔物が討伐されるまで、

 この街には居て貰うけれど」


難しい表情になったお母様はため息をついて言葉を区切った。


「今日中には王都からの精鋭の兵士が到着するから、

 森の魔物退治が終わった後に、兵士の治療を担当してもらうかもしれないわ。

 生徒達も、今回の事で魔物の存在を知られてしまったから。

 ちゃんと説明しないとね」


治癒院の責任者であるお母様は今回の事件で、

生徒達を巻き込んでしまった事に頭を抱えている。


それでもコルトの住民達は、生徒達のおかげで助かってもいるのだ。

まずは、この事件を解決するのが先決なのだった。




ありがとうございました。

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