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親子そろって悪役令嬢!?  作者: マヌァ
記憶と状況理解とゲーム知識。
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13話『ゲーム知識1枚目。』

ゲームの知識回です。

お母様が帰る時間まで、ゲームの知識をまとめることにした。


ペンと紙を用意して、丸テーブルに置く。

「ドルステンの栄え」を読んでいた魔王ベリアル様も

私の行動に興味をもった様子で、本を閉じて手元の紙を見つめた。



視線が気になるけど我慢だ。



乙女ゲーム「聖霊の白乙女」は乙女ゲームを幾多いくたも作り出す有名な会社が

作ったゲームのうちのひとつだ。会社名はたしかラブミー社だっけ?


「聖霊の白乙女」の前に出ていた前作とも言われるゲームは

機種が合わなくて私はプレイしていない。


ゲームの評価は可もなく不可もなくといった感じだった。

それでも、私は初めての乙女ゲームだったこともあり、神ゲーだと思っている。

ハマりすぎて、10週以上したし、攻略本も買った。

ドラマCDにグッズや特典なども集めた。



では「聖霊の白乙女」とはどんなゲームか?



主人公で下級貴族であるヒロイン、ナナリー・ランゲス男爵令嬢が

学園に通い、在校するイケメン達と一緒に学園生活をおくるという物語だ。


ちなみに、舞台である学園の名前は王立オリジム学園。


学園生活と言ってもさまざまだ。

このヒロインはトラブルメーカーのごとき苦難に見舞われる。

その苦難というトラブルを、イケメン様と一緒に乗り越えていくのだ。


どんな苦難にも落ち込まないヒロイン、苦難を共に取り超えた男女。

そこに生まれるのはなんだと思う?





LIKE ? NO NO。





LOVE そう、LOVE である! LOVE な 愛である!





イケメン達は将来国の重鎮じゅうちんとなる有望な殿方とのがたたちである。

そんな殿方に愛されるヒロイン。


そして、それを良く思わない婚約者の令嬢達。



お助け妖精のリリンと一緒に問題を解決していくというもの。

推理や選択肢のあるゲームで、ヒロインの取る行動や言葉の選択で

イケメン達の好感度が上下するのだ。




つぎは、登場人物の紹介だ。



『ナナリー・ランゲス』(15歳)


「聖霊の白乙女」のヒロイン


男爵家のご令嬢。

入学の1年前に父親に引き取られた。

貴族の作法を学ぶために、学園に入学した。

天真爛漫な可憐な少女。

純真な心にイケメン達が惹かれていく。




『妖精リリン』


お助けキャラ。

落ち込んだヒロインを励ましたり、助言をくれる。

謎解きや、証拠探しなども手伝ってくれるヒロインのパートナー。




『エドワード・エルド・ドルステン』(16歳)


ドルステン王国の第一王子。

実質、王位継承権第一位である。




『カイン・オベール』(16歳)


宰相家である公爵家の跡取り息子である。

知的インテリボーイである。



『コンラート・バイゼイン』(15歳)


近衛騎士団このえきしだんの団長ザンラート・バイゼインの息子である。

爵位は伯爵家。騎士見習いとして王城にも良く通ってるから

王子とも仲がいい。



『ジョシュア・ヴォルステイン』(14歳)


あ。これ、私の弟ね。


侯爵家の跡取り息子。

ゲームでは、星教会とのコネがあるだけだった。



『ケヴィン・ロットナー』(16歳)


隠しキャラ。

ロットナー商会の嫡男ちゃくなん


攻略難易度、極難ごくむず


攻略難易度が高くて、別の異性の好感度を上げると

急激に好感度が下がっちゃうようなキャラ。

一途のプレイヤーじゃないと攻略不可だったのを覚えている。


ハーレムエンドにも参加してないしね。






■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■






とまぁ、書いてはみたものの……。


攻略対象たちの詳しい情報なんてあまり覚えてないのよね。

唯一わかるのはジョシュアとケヴィン君くらいかしらね。



ジョシュアは素直でとてもいい子。

そして、運がいいことにオリジム学園には通っていない。

それはなぜか? ヴォルステイン領の治癒学校に入学したからだ。



ププッ。ざまぁ、ナナリー。 あんたを、絶対っに弟に近づけさせない!



ケヴィン君に関しても大丈夫だと信じたい。


彼には、恋人がいるのだ。


彼の家の商会を利用している貴族は多い。

伯爵家、カレン・ヴァイオラ伯爵令嬢と恋仲なのだ。


私の家にも、もちろん商品を持ってきたことがある。

だから、何度も会ったことがあるけど、すっごいラブラブだった。

のろけ話がとにかくすごい。

カレン様の実家も、ケヴィン君との関係を応援しているらしかった。


と言うわけなので、大丈夫と信じたい。



あとはライバル令嬢達の紹介かな?



『エミリア・ヴォルステイン』(15歳)


あ、ハイ。 私です。





『マリエラ・ヴァン・コルニクス』(14歳)


コルニクス家の公爵令嬢。養子よ。

カイン・オベール公爵令息の婚約者。


学園で私と同じクラスでお隣の席よ。

とてもいい子。すぐにお友達になったわ。


マリエラ様は、ハイライト王国から友好国の証として

嫁ぐためにこられたのよ。つまり、ハイライト王国のお姫様なのだ。





『シンシア・パナエトリー』(14歳)


パナトリー家の侯爵令嬢。

弟の婚約者で、幼いころから一緒にいる私の親友です。

彼女も弟と同じ治癒学校に入学した。


将来、うちに嫁ぐことになるからってお母様が直々にしごいているらしい。




以上の3名がいつもヒロインにネチネチ嫌味を言ったり

イジメたりするご令嬢達である。ゲームの中でね。


ちなみに、近衛騎士見習いであるコンラート様には婚約者はいない。

ナナリーとくっつくのがコンラート様だと皆幸せになれるのにね。



そろそろ紙の余白がなくなったので、次の紙を用意しなくちゃ。



2枚目へ続く。

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