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藪枯らしの家  作者: 森中満
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はじまり

 「あんた、まだ小説家になりたい。なんて言ってるの?せっかくK大学に入ったのに。無駄にするつもり?」一瞬、頭が真っ白になった。K大学に入れたら、僕の物書きとしての道を応援してくれるはずだった。「もういいよ。この約束破りの根性無しが!」僕はその言葉の勢いのままに大学を休学し(退学する勇気は出なかった!)田舎の親戚を頼って、家を出た。


 そんな僕にとっての大事件が起こったのが昨日のこと。昨日は疲れて、ホテルで眠ってしまった。僕のホテルの窓の外には静かな森が広がっていて、部屋は普通のビジネスホテル。K大学にいる時と何か変わったことがあったかといえば、勉強をしなくなったことだろうか。まあ、僕は大学に入ってからは、菅原道真には怒鳴られるような人間だったから、あまり変わったことはないと言って良いだろう。ただ、一つ残念なことがある。僕が大学を休学している間、誰一人電話をかけてこなかったのだ。僕はそんなに友達がいなかっただろうか?人の世の冷たさを体感する今日この頃である。


 「もしもし、森山くん?この前のうちの裏の森の管理人の話なんだけど、お願いできる?」「はい。ぜひ!」これで、とりあえずは住む場所を手に入れることができた。


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