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ノーマン物語-サバイバル刑務所  作者: じゃむ
プロローグ
80/153

.46

いつもと正反対の願いを祈った。


[頼むから吹雪いてくれ]


吹雪けば捜索は困難になる。逃げのびる可能性は高まる。


食料…フードサプリは一ヶ月分はある。


だが神様はいつも聞いてはくれない。いつだって人間の味方だ。


静かな空気ときらめく星々。

変わらない雪景色。


飛行機の音がだんだんと大きくなる。

無数の星の瞬きの中に赤い人工的な光が見えてきた。


[一体、何機いるんだ?]

通風口から空を覗いたドミトリーは呟いた。


点滅する大きく赤い光が2。小さな赤い光が3。いや、もっと光っている。


[1 2、3…7機もいやがる]

ドミトリーは絶句した。


ノーマンの脱走にこれほどの部隊を使うのは、その重大さ、重要さはかなり深刻な問題。といえるのか?


飛行機の編隊が輪郭を帯び、肉眼でも見えるようになってきた。


ずんぐりとした大型飛行機2機に、ヘリコプターが5機。


みるみるこちらに近付いてくる。


このまま通り過ぎ、基地に向かうはずだ。


このまま隠れるか、すぐさま基地の反対に逃げるべきか。

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