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ノーマン物語-サバイバル刑務所  作者: じゃむ
プロローグ
65/153

.31

基地を探す事より食料…フードサプリを持ったノーマンを捜す事が最優先事項になった。


ドクターも赤い血のついた服をかぶった。


ネンザは治ったのか、我慢してるのかは、深くかぶったフードのせいで顔が分からなかった。

だがドミトリーの歩く速度に、ドクターはしっかりと着いて来ている。


アテもなく風を正面に、ただただ進む。

すると前方に煙が見えた。


赤い服を脱ぎ、かがむようにソロソロと近づく。


4人のノーマンが火を囲み座っていた。


ドミトリーの目に殺意が宿る。

ドクターが言った。

[そんな目をしたらバレるぞ]


ドミトリーは雪で顔を乱暴に洗った。

それから立ち上がって赤い血のついた服を振り上げ、4人に気付かれるように大きく左右に振った。


ドクターはわざと足を引きずる仕草をした。


4人を油断させるために。

つまりは4人から食料を奪うために。


近づくと4人の顔からは安堵の表情が見られた。

4人ともどこに進めばよいのか途方に暮れていたのだった。


火で身体を暖め、雪を溶かしたお湯を飲み肉体を温め、6人は歩き始めた。


2人は生き延びるために。

4人は殺されるために。


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