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ノーマン物語-サバイバル刑務所  作者: じゃむ
プロローグ
63/153

.29

シェルターに2人寄り添うように寝転び、寒さをしのぐ。


風の音以外は何にも聴こえない。


ドクターが退屈しのぎに言った。

[あの時は、ああするしかなかったんじゃ]

ドミトリーは答えた。

[あぁ、分かってる]


あの時とは、ドクターが1人のノーマンを後ろから刺し、クマのイケニエにした時の事である。


自分が生きる為に周りを、同種族のノーマンの命すらも利用する事は、ごく当然な世界。

善悪も罪も道徳もない。


ドミトリーも情けでドクターの回復を待ってるわけではない。


ドクターを置いて一人で前に進む事も出来た。

気候がいつ変わってもおかしくはない世界。

ましてや冷気は下に下に降りてくる。

この場所は斜面のすぐ真下。

本当なら、すぐに斜面に登るべきはずなのだ。


だがそれをしないのは、雪の世界で生き抜いているイヌイット族のドクターの力が、ドミトリーには必要だからだ。


斜面を少しだけ登り、散らばったフードサプリや荷物を捜す。


斜面に上がりきれば死体からフードサプリは楽に回収できるはず。


心配なのは天候だけだった。


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