表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ノーマン物語-サバイバル刑務所  作者: じゃむ
プロローグ
56/153

.22

冷たい方へ…風が吹いてる方に向かう。


寒さは厳しくなるが、墓標を早く凍らせる方を選んだ。


せっかく苦労して作った橋が壊れてしまったら気力が尽きてしまう。

気力がなくなれば命はあっという間に無くなるからだ。


8時間ほどクラックに沿いながら進み、ようやく狭くなってる場所を見つけた。

狭いといっても向こう側まで5メートル位はある。

深さは…知りたくもなかった。


風避けの壁を雪で作り、雪を溶かす為に保護地区から出て初めて火を焚いた。


食料は、余りあるサプリメントのおかげで心配しなくて済む。

食料より火を炊く燃料の方が貴重であった。


鍋代わりにペリカンの皮を使い、ヒシャクは頭の骨を使う。


逸る気持ちを抑えて、ゆっくりと確実に固まらせて墓標を橋にしていく。

凍った墓標に雪をかけていく。


丸2日と30本程の墓標で橋は完成した。


1人ずつ渡る。

橋の雪が溶けだしてきたら中断し、再び固まるのを我慢強く待つ。


渡り切った人に、熱いだけが取り柄の肉の入ったスープが迎えてくれた。


つかの間の天国を味わってから、また地獄の行進を始める。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ