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ノーマン物語-サバイバル刑務所  作者: じゃむ
プロローグ
47/153

.13

1ヶ月も経つと不思議な事に、地獄の辛さは無くなっていく。

新鮮な空気や太陽の光のありがたさが、当たり前になっていく。


ドミトリーの決断が鈍っていく。

あんなに決意した願いが、雪のように溶けていく。そして埋まっていた不安や恐怖が顔を出す。


施設に閉じ籠り、鼻と耳と目を失いつつ、心も失われそうな4ヶ月間、ずっとそれだけを考え続けてた。


この極寒世界からの脱出。

人間世界への帰還。


計画はユーリ地区に来てからずっと練っていた…無謀だが可能性はゼロではないはず。


だが実行する季節になると、温かさが気力を萎えさす。

そんなこんなでズルズルと気付いたら5年も経っていた。


地獄の4ヶ月を体験したノーマンは、それ以外は穏やかな日々になる。

退屈はしない。

数日かけて狩りに出掛けたり、新しいノーマン達が来たら人間世界の話を聞く。


体力は雪かきをはじめ、墓標の処理や設置で充分につく。

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