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ノーマン物語-サバイバル刑務所  作者: じゃむ
プロローグ
2/153

.1

輸送列車が止まり、ドアが開く。が、誰もが座ったまま、黙ったまま。


勝手な行動をすると電気ショックが待っている。

誰もが一度は経験したからだ。


スピーカーから聞き取りやすい機械的な音声。


[静カニ順番ニ出ナサイ]


囚人達は静かに立ち上がり、ノロノロと外に出る。


目の前には圧倒する程の高い壁と錆びた鉄の扉。


鉄の扉が重い音を立てて開く。

中は15メートル程の長さのトンネル。

向こう側は明るい。


扉の上部にあるスピーカーから、進め。と命令がくだり、皆、トンネルにぞろぞろと入る。


皆がトンネルの半ば程まで進んだ時に入り口の鉄格子が降りる。

それから首輪がカチャリと外れた。


誰かが喜声をあげた…それを契機に、皆は首輪を踏みつけたり壁に投げつける。


ハーマーは首輪を袋にしまった。

何かの役に立つかもと考えたからだ。


ハーマーは一度も電気ショックを浴びなかった唯一の囚人だった。


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