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ノーマン物語-サバイバル刑務所  作者: じゃむ
プロローグ
12/153

中国雲南省保護地区

中国は、中国雲南省の南の山奥にある秘密刑務所を、ノーマン保護地区に指定した。


高い塀と、底無しともいえる深い堀。その一ヶ所に吊り橋と巨大だが頑丈な鉄の扉。


鉄の扉が重厚な響きをあげて開く。

チャンは約一ヶ月ぶりにその音を聞いた。

扉を開く音は新しいノーマン達が来る事を意味してた。


[勝手に殺すなよ。今度すぐに殺したらただじゃすまねぇからな]

チャンの隣にいたツァイが、噛みつくように言った。

チャンはツァイを無視した。

カオもツァイに返事を返さなかった。

ツァイは舌打ちをする。

カオの取り巻きの男達が舌打ちに過敏に反応し、ツァイに対し剣呑な雰囲気を出す。

カオはジロリと取り巻き達をひと睨みした…相手にするな…取り巻き達の剣呑な空気は消えた。


ツァイは首をすくめ手を広げた。


中国雲南省保護地区は、カオ、チャン、ツァイの3人がそれぞれ対立しながらも生き延びていた。

それぞれが本省人、外省人、韓国人のボス。


これから来る100人のノーマン達の出身地で勢力がまた変わる。


この保護地区はカオのグループ…本省人が多い。だがほとんどが高齢であり、ボスのカオも70歳だと言われてる。


外省人のボスであるチャンは自称元公安警察で、冷酷な暴力でボスになり上がった男。


元韓国人ツァイはイギリスと韓国人を両親に持ち、元韓国人と、本省人でも外省人でもない人間をたばねている。

自称、26歳。元蛇頭(中国マフィア組織)の幹部の息子。と誰かれかまわず吹聴している。


だがノーマン達には人間世界の過去は意味をなさない。

必要なのは今を生き抜く事だけ。

寝てる間に刺される事も少なくはない世界に明日の保証はない。


そう。必要なのは今を生き延びる事だけなのだ。


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