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勇者少女群  作者: お休み中
第六幕 カーテンコール
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 朝。

 花影塚家にて。

「ほらー、二人とも起きてー」ミカゲは片手にフライパン、片手にお玉というスタイルで、カンカンカン鳴らしながら言った。「早く起きないと遅刻す……って、ちょっと、大佐。あれだけ裸で寝ちゃダメって言ったじゃないですか」

「ん?」目を擦りながらキュアは起き上がった。「いや……、これは違うぞ。気がついたら、脱げてしまっていたのだ。もしかしたら、ユリが脱がしているかもな。ふふ」

「ユリさんは、そんなことしませんよ。変な笑い方しないでください」項垂れるミカゲ。「とにかく、スミレちゃんはもう起きてるんですよ、見習ってください。それと、大佐はまず服を着る」

「ああ、わかった」寝ぼけなまこで、ゆっくり頷くキュア。

「まあ、あれだけの戦いの後だから、しょうがありませんけど」ミカゲは微笑む。「とにかく、遅刻はいけませんから、早く下きてくださいよ」

 ミカゲは、それから一階のリビングへと向かった。既に、スミレが朝食を食べている。

「二人、起きた?」スミレがトーストを食べながら言った。

「うーん、五十パーセントくらいかしら」首を傾げるミカゲ。

「お姉ちゃんは、寝起き悪いからねぇ」スミレはコーヒーを飲みながら「いやー、それにしても、昨日は凄かったねぇ」

「ねー、本当に」ミカゲは棚にフライパンとお玉を戻した。そして、スミレの対面に座る。「テレビも、ずっとそればっかだったし」

「そうそう。でも、映像は映ってなかったみたいね。なんか、薔薇の花びらが、カメラについていてたとか、うんだらこうだららしく」

「でも、よかった」ミカゲはトーストを食べながら微笑む。「正体がバレずに済んで」

「うーん、なんか、奇跡的にバレなかったって感じだけど。こう、全体的に」汗マークを浮かべるスミレ。

「あ、そうそう」とミカゲ。「大佐とユリさん、メイドカフェで働いてたんでしょ? どうだった?」

「ああ」スミレは苦笑いを浮かべた。「もうね、トンデモメイドだったよ。タメ口だわ、メイドらしさはゼロだわ」

「おはようー」と、ユリが頭を掻きながら入ってきた。「ああ、ありがとう。ミカゲいつもいつも」

「む? この匂いは……」続いて入ってくるキュア。「小麦粉の固まったやつか」

「パンよ、パン」スミレがつっこむ。「なんか、食欲がなくなる言い方しないで」

「そうそう、今日は、新しいコーヒー豆なんです」微笑むミカゲ。「どうぞ、召し上がってください」

「コーヒーを飲むと、目が冴えるからな」キュアはスミレの隣に座りながら「色々と助かる」

「その色々には、なにが含まれてるのよ」汗マークをつけるスミレ。

「ふっ、昨日も私は徹夜だったんだ」

「え?」

「ああ、そうだったな」とユリ。ミカゲの隣に座っている。

「ちょっと、なんの話よ?」

「いや、考えごとをしてたんだ」キュアがスミレに向きながら言った。

「考えごと?」スミレは目を細める。「ちょっと、紛らわしい言い方しないでよ」

「なにを考えていたの?」ミカゲが首を傾げる。

「名前だ」

「え、名前?」とスミレ。

「そう……、小洒落たやつを、な」

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