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第2話 逃走(2)

今回は伍長からの目線から始めています。

誤字脱字あるかもしれませんが、よろしくお願いします。

コメントも待っています。

 あれから40分間動き続けた。敵との戦闘を避けるために少しばかり慎重に行き過ぎたがそれぐらいがいいのだ。あいつらに対しては


*****


 「少尉、合流地点まで残り200を切りました。どうやら問題はなさそうですね」


 「おいおい、何言ってんだ野良。油断してると奴らに体をぶっとばされるぞ!しっかり周囲の警戒をしろ」


 「まぁまぁ、やーさんも楽に楽に。たしかに油断は禁物だけどここら辺はすでに偵察班が見回ってくれてるんだし大丈夫やて」


 「なぜそんなことが言いきれる?やつらの能力はだいたい理解はしているがそれでも未知数な点もあることは確かなんだ、やりすぎ程度でちょうどいいのだ。それこそ中川少尉ぐらいに」


 「たしかにやーさんのいうことも一理あるけどここらにいるやつなんてせいぜいLp2がいいところだろ?そんなガキ当然のやつらなら俺らでもいけるはずさ」


 「…。俺は死にたくないんだ」 ボソ


…。こいつらインカムでなんて会話をしてやがる。状況を理解できていないのか?


 「そんな顔をするなよ坂井伍長、あいつらはまだ戦闘を知らない新兵だ。これほど静かならば気が緩むものも仕方がない」


 「しかし少尉、これまで戦闘もなく安全にここまでこれたのは少尉のおかげではないですか!それなのにあいつらは」


 「いやいや、そこまで言われるものじゃないよ。いつなにが起きてもおかしくはないさ、言うならば俺の感が運よく当たって危機を回避できただけさ」


 「…。何度も奇跡はおきません、少尉は働きすぎです。あの時の遭遇戦だって」


 そう、突然出合い頭に会敵してしまったあの時、部隊は完全にパニック状態だった。あるものは死を恐れ逃げだし、またあるものは死を覚悟してか無謀な特攻をおこない指揮系統はほぼ壊滅してしまった。少尉を除いては。


 チームの隊員に使えるもの必要になるものを最小限考えられた量に持たせ、自分をおとりにしてまで隊員を安全な場所まで避難させた。その後も即座に隊員の技量をはかりそれぞれに役職を持たせた。また、隊員に的確かつ正確な指示を出し初めは不可能と考えられた撤退行動をこうも感だと言われれば


 「お前の考えていることはだいたいわかるよ。だが今だけは付いてきてくれないか?」 ニコッ


 っ!?なぜあなたはこのような状況でもそのような笑顔ができるのですか?…。ですが、


 「何をいってるのですか、自分は死ぬまで少尉とご一緒させていただきますよ」


 なぜかその笑顔を嫌いにはなれません。


 *****

 坂井が思いのほか気を張りすぎていたことに心配ではあったが話せば少し落ち着いてくれたことに安心した。あいつもそこまで幾多の戦闘を経験した兵というわけではないからな。もしもの事態に遭遇したとき一番重要になってくるのは冷静さと考えればわかるはずだ。


 しかし車庫まで残り少しか…。ならば予備で持ってきたあれはもういらないか


 「すまない伍長、今まで背負ったくれたそれなんだがここまで来れば逆に荷物になるかもしれないから置いていこうと思う」


 「え?大丈夫なんですか」


 「あぁ、たしかにそれは役に立つが単発でそれに重い。それに偵察の奴にそれよりいいものを持っている奴がいた、これからの行動も考えるとここで置いていく方がいいだろう」


 「ですがもし奴らとであってしまえば」


 「確かにそれも考えられるが合流地点までもう目と鼻の先、偵察の連中も気が付いてこちらに向かってくるはずさ」


 「…。了解です、ですが少尉くれぐれも奴らとの戦闘では常に不利であることを忘れないでくださいね」


 もちろんそんなことは誰よりもわかっているさ、これまでにどれほどの理不尽を奴らに見せつけられてきたか…。いつか必ずし返してやる、倍返しなんて生ぬるいそれこそ跡形もなく。


 「…。ょうい…。少尉!」


 「!?さ、坂井伍長?」


 「しっかりしてください!どうしたのですか?少尉」


 「 い、いやすこしかんがえごとを…。それよりもどうした?」


 「…。何を言ってるんですか少尉。さきほどの物を隠してきました。さすがに悪用されることは無いと思いますがその、怖いので…。」


 「すまない、確かにあれは簡単に扱えるものではない。下手に扱えばやばいからな」


 そう、奴らを完璧に仕留めることのできる兵器。特殊兵装、その名の通り通常の兵器よりも何倍もの威力を放つことのできる人類が奴らに対抗出来る唯一の武器だ。見た目ただの銃であったりと変わりはないがその分重量があることが不便なところだ。


 「ある程度訓練している奴や、狙撃に自身のあるやつが使えばそれなりのものになるのだがな」


 だが、悲しいことに新兵はさておき、俺も伍長も止まっている相手程度でしか当てる自信はない。それほどに扱いの難しいものなのだ。


 「単発式でなければ、弾幕を張って一網打尽にできるのですが」


 「おいおい、体のひょろいお前がそんなことをすれば逆に吹き飛んでしまうんじゃないか?」


 「!?な、なにを言うんですか少尉!失礼ですね!」


 「はいはい、すまんかった。すまんかった」


 先ほどまで新兵の態度にイライラしていた時の落ち着きはどこにいったのでしょうね。

特殊兵装のことですがこれ以外にもありますので

分かりにくければ次回の話で説明します。

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