一日だけの大人体験
男の子の下高賢介は背伸びをしたいお年頃。
まだ子供なのに、何でも大人の真似をしたがる。
食べ切れもしない一人前メニューを頼んだり、大人用の服を選んだり。
さらに賢介はいたずらっ子なものだから始末が悪い。
今日も学校でいたずら三昧の一日を過ごしていた。
賢介は教室で先生のポケットからハンカチをスッた。
「どうだ!僕は怪盗百面相だぞ!
僕に盗めないものなんか無いんだから!
こんな手品だってお手の物さ。」
「こら!先生のハンカチなんか盗んでどうするの。
そんないたずらをする子は、ろくな大人になりませんよ!」
怒る先生をさらに挑発するように、賢介は盗んだハンカチで鼻をかんだ。
先生のハンカチを放り捨てると、賢介は教室を出ていった。
行く宛のない、気ままないたずらごっこだった。
賢介は職員室に忍び込んだ。
職員室には休み時間なので先生がたくさんいた。
「どうした、下高。職員室に何か用事か?」
早速、体育の先生に見つかってしまった。
ここでは人目が多すぎて、盗みをするには分が悪い。
「な、何でもありません!」
賢介は職員室から飛び出し、咄嗟に隣の部屋に忍び込んだ。
その部屋は、扉からして他の教室とは違っていた。
何を隠そう、賢介が忍び込んだのは、校長室。
校長先生の部屋だ。
「へぇ~。これが校長室かぁ。」
賢介は初めて入った校長室を、物珍しそうに見渡した。
校長室は他の教室とは何もかもが違っていた。
校長先生には特別な椅子と机の他に、ソファーとテーブルも置かれている。
賢介は、レースの編み物が敷かれたテーブルの上を見た。
そこにはガラスで出来た立派な灰皿が置かれていた。
使われた形跡の無い灰皿は、まるで宝石のようだった。
「これはダイヤモンドか!?怪盗百面相が頂いていくぞ!」
賢介は灰皿を手に入れようとしたが、
ガラス製の灰皿は意外と重く、子供が持ち運ぶのは無理なようだった。
「くっ、これ、重いぞ!しかたがない。
何か他に軽くて高価なものはないかな?」
校長室の中には、校歌が書かれた編み物や、分厚い本、
トロフィーや賞状などが飾られていた。
しかしそのどれも怪盗百面相たる賢介のお眼鏡に適わないようだ。
「こんな飾りを持っていっても、すぐバレるだけだ。
使い道も少ないしな・・・おや?」
賢介は背の高い校長先生の机の上を見た。
そこには山と積み上がった書類と、何やら立派なハンコが置かれていた。
それは学校法人の実印、つまり学校の実印という、とても大切なものだった。
しかしそんなことなど知らない賢介は、学校の実印に手を付けた。
「これって学校のハンコかな?
これがあれば、学校の名前で何でもできるぞ!
怪盗百面相が頂いていこう。」
賢介は学校の実印をポケットに入れて、校長室を出た。
そのすぐ後、入れ違いに校長先生が校長室に戻ってきた。
「さて、仕事の続きをするか。
・・・おや?印鑑が無いな。どこに入れたんだったかな?」
校長先生はまさか学校の実印が盗まれたなどと思わず、
どこかにしまい込んだと思って校長室を漁っていた。
結局、学校の実印は見つからず、
校長先生は仕事が出来ずに困ったことになってしまった。
次の日。
学校の実印が失くなったなどという大事が起こったにも関わらず、
学校では普段通りの授業が行われていた。
先生たちは学校の実印が失くなったことと生徒は無関係と考えていたからだ。
校長先生は学校の実印を単に紛失したと考えていて、
印鑑の業者に新しい印鑑を作る話をしていた。
そこに、混乱の第一報がもたらされた。
「毎度ー!ピザ屋でーす!」
何と、学校の校長先生宛てに、ピザの宅配が届けられたのだ。
「どういうことだ?そんなもの、頼んでないぞ。」
目を白黒する先生たちを見て、賢介はこっそりくすくすと笑っていた。
お察しの通り、これは賢介の仕業だった。
賢介が校長室から学校の実印であるハンコを盗んだ日。
賢介はその足ですぐに街に出かけた。
そして、一人では入ったことがない店に入っては、
学校の実印を見せびらかして、後払いで色々なものを注文してまわった。
ピザ屋、寿司屋、蕎麦屋、食べ物屋は一通り頼んだ。
「金は着払いで出前を頼む。このハンコがその証拠だ。」
「は、はぁ・・・」
頼まれた店員も不審に思っていた。
こんな小さな子供が一人で店屋に入るなど珍しいからだ。
しかも後払いの出前の予約など、聞いたことがない。
しかし、だ。
その子供が持っているのは、れっきとした実印。
しかも学校法人の銘が入っている。
こんなものを見せられては、例外的な処置をせざるを得ない。
そう考えた店屋は少なくなかった。
そうして、次の日、学校の校長先生宛てに出前が大量に届けられたのだった。
ここまでだったのなら、まだ冗談で済んだかも知れない。
でも賢介のいたずらは、これに留まらなかった。
賢介が学校の実印を使って行ったのは、出前の予約だけではない。
ある見慣れない店屋では、賢介は学校の実印を使って金を借りた。
つまり学校の名前で借金をしてしまったのだ。
それは単なるサラリーマン向けローンに留まらず、
時には顔に傷のある明らかに一般向けではない金貸しもあった。
「坊主、ほんまにそのハンコ、実印なんやろな?」
金貸しに軽く脅されただけで、賢介は漏らしそうになったほどだ。
「なぁに、嘘やったらこのガキを金に替えたらええ。」
「それもそうやな。親兄弟からも取れるやろ。」
自分の単なるいたずらに、親兄弟が巻き込まれるかも知れない。
そこで初めて、賢介は罪悪感と恐怖を覚えていた。
その後、賢介は、恐怖を振り払うべく、借りた現金で贅沢三昧をした。
ファミリーレストランに一人で入って、ハンバーグやパフェなど、
親と一緒の時は食べきれないからと止められるほどの注文をした。
さらに賢介はゲームセンターに入ると、好きなゲームを好きなだけ遊んだ。
一万円札が千円札の束になり、さらに百円玉の山となって消えていった。
「えいっ!くそっ!またやられた!
でもこっちには金は山ほどあるぞ。コンティニューだ。」
さすがの店員も不審に思ったが、金持ちの子供か何かとしか思わなかった。
そうして賢介は一万円札を何枚も失った後、
ゲームセンターの店員に声をかけられた。
「君、お父さんかお母さんは一緒じゃないのかい?」
「ううん、僕一人だよ。」
「それじゃあ、お父さんかお母さんを探したほうが良いよ。」
「どうして?」
「子供はね、保護者の保護が必要だからだよ。」
「どうして?お金なら持ってるよ。」
「お金はね、使うためには信用が必要なんだよ。
君のような子供が一人で大金を持つものじゃない。
なんなら、近所の交番に連れて行ってあげようか?」
それはまずい。
ここでようやく、賢介は自分がしたいたずらが、
いたずらの範囲を超えていることに気付かされた。
金貸しでは学校以外に家の住所も書かされた。
金貸しは家にまで取り立てに来るかも知れない。
それから賢介は、学校の名前以外は出さないようにした。
一日を終えて、賢介は家に帰った。
かつてないいたずらが成功した、充実した一日だった。
しかし、不安も残る。金貸しに住所を教えたことだ。
賢介は家に帰るとまず、周囲の様子を伺った。
「・・・よし、どこにもあいつらはいないな。」
すると後ろからポンと肩に手を置かれた。
「うわっ!」
驚いて振り返ると、母親がキョトンとしていた。
「賢介、あんた何をビクビクしてるんだい?」
「い、いや、なんでもないよ。」
「もしかして、あんたまた何かいたずらしてないでしょうね?」
「ま、まさか~。」
図星だったことを悟られないよう、
賢介は母親から逃げるように自分の部屋に戻った。
ポケットを探ると、数枚の一万円札。
ランドセルの中には、買ってきたおかしが詰まっている。
そしてランドセルの隠し底には、数百万円の現金が入っていた。
「えへへへ、これでしばらくは遊び道具には困らないぞ。」
何食わぬ顔をして賢介は両親と夕食を食べ、その日は床についたのだった。
そして次の日、賢介の起こした騒動で学校は大騒ぎになっていた。
ピザに留まらず、寿司だの蕎麦だのが大量に届けられたからだ。
しかもそれらには学校の実印が押された請求書が付けられていた。
そこでようやく、校長先生たちは、
学校の実印が紛失ではなく盗まれたものだと悟った。
「一体誰が学校の実印を盗んだんだ!?
警備はどうなっている?」
「わかりません!警察には連絡をしました。」
先生たちは押し寄せる出前を追い払うために、
自分の金を使わざるをえなかった。
出前は、それでいい。
しかし次はサラリーローンなどからの借金の催促に、
先生たちは頭を抱えることになった。
「こんにちは。サラリーローンの者です。
昨日、ご融資した分について、追加の確認に参りました。」
金貸したちは子供が一人で実印を持ち歩いていて、
それで金を借りていることを不審に思ったのだろう。
翌日には学校にやってきて、詳細を確認したいと言い出した。
「校長先生、ひとまずは学校の貯蓄で払いましょう。
とにかく借金はすぐに返さないと利子がかかりますから。」
「それもそうだな。
しかし、これだけの量となると、学校の貯蓄だけで足りるかどうか。」
結局、学校の貯蓄に手を出すのはまずいということで、
ここでも先生たちが私費で金を出すことにした。
中には家のローンを支払うための貯蓄に手をつけた先生もいた。
そのため、後にその先生は自己破産することになる可能性もあった。
それは未来の話として、学校の混乱は今も増すばかり。
見知らぬ出前は金を払って捨て置き、先生たちは借金の返済に追われた。
「おたくらねえ、学校の癖して子供に借金させてんの!?」
返済する金が足りなくなると、金貸したちの態度が変わった。
先生たちは地に頭が着かんばかりに頭を下げて、
金貸しの請求を待ってもらった。
この頃になると、もういたずらどころではない。
賢介は自分が引き起こしたことの結果に、顔を青くしていた。
間もなくして、遠くからサイレンの音が近づいてきた。
警察が先生の通報を受けてやって来たのだ。
警察は学校に到着すると、すぐに全員を教室に戻らせた。
そして校長室には厳重な立入禁止の封鎖がされた。
「校長先生、普段、校長室には誰が入りますか?」
警察の取り調べに、校長先生は汗を拭き拭き答える。
「えー、私と教頭先生と・・・」
「なるほど。
その方たちの指紋を採らせて頂いて構いませんね?」
隅に隠れて様子を伺っていた賢介は、指紋、と聞いて心臓が跳ね上がった。
あの時、校長室から学校の実印を盗んだ時、自分は手袋をしていただろうか?
賢介の怪盗セットの中には、仮面などの他に、
手袋などの手品セットも入っている。
果たしてあの時、賢介は手袋をしていたか、覚えていなかった。
その時、校長室の中から警察の声がした。
「灰皿から極微量の指紋片を検出!鑑識にまわせ!」
灰皿、と聞いて、賢介は心臓が口から出そうな思いだった。
昨日、校長室に忍び込んだ時、自分は灰皿に触らなかっただろうか?
「いやいや、待て待て。灰皿に触ったのが、僕一人だけとは限らない。」
賢介は誰にも聞こえないような小さな声で、自分に言い聞かせた。
それからしばらくの間、学校は警察の捜査の場となり、
捜査の支障にならないよう、授業はひっそりと行われた。
警察が何か特別な動きをする度、賢介は気が気でなかった。
警察は先生全員の指紋を採取したが、
生徒の指紋は人権上の問題があるとして採取しなかった。
いや、出来なかった。
警察は明らかに学校関係者の中に犯人がいると疑っている。
それはもしかしたら生徒かもしれない。
金を使った先の店屋などからの事情聴取で、そう睨んでいた。
賢介は自分が犯人だと名乗り出ることが出来なかった。
本来はここでそうすべきだった。
でも、できなかった。
指紋や監視カメラからの情報では、賢介が犯人だと特定できていないようだ。
だったら、このまま逃げ切れるかも知れない。そう考えたから。
しかしそれには重大な障害があったことを、賢介は忘れていた。
緊張の学校からやっと解放された賢介が家に帰ると、
ガラの悪い男たちが何人も家に押しかけていた。
「いいから銭出せやコラァ!」
「何度言われても、うちはそんな借金はしていない!
借りてないものは返せない!」
そこでは、賢介が金を借りた、たち悪い店から来た男たちと、
賢介の両親が言い争いをしていた。
詳しく聞かなくても内容は分かる。
賢介が借りた借金を、学校ではなく賢介の家に取り立てにきたのだ。
賢介がうっかり家の住所を書いてしまったからだった。
ガラの悪い男たちは、家の中に土足で踏み入り、
家の中のものを蹴倒していった。
「ほんで銭はどこにあるんや!」
「さっさと返した方が身のためやで。」
しかしどんなに脅されようと、両親は毅然としていた。
両親は賢介が学校の実印で借金をしたことなど知らないのだから当然だ。
そこに間の悪いことに、賢介が帰ってきてしまった。
ガラの悪い男の一人が、賢介の顔を見て言った。
「ほれ!やっぱりおるやんけ!こんガキがうちから金持っていきよったんや。」
しかし賢介の両親は応じない。
「そんなわけがない!うちの子がそんなことをするわけがない。
第一、子供がどうやって借金したと言うんだ。」
「なんやどっかの実印持ってきよったんや。
実印があれば金は借りれる。うちはそういう方針なんや。」
そこで初めて、賢介の両親は賢介に聞いた。
「賢介、実印って何のことかわかるか?」
賢介は唇が震えて口が利けず、首を横に振るしか無かった。
「ほら、うちの子供は知らないと言っている。」
するとガラの悪い男は、つまんなそうになって首をゴキゴキ鳴らした。
「ふーん、そうかいな。
うちはアケイチでやらしてもらってまんのや。
現金が無いんやったら、利子だけでも物で払ってもらうわ!」
すると男は懐から光る何かを取り出した。短刀だ。
「ギャッ!!」
父親と母親が叫び声を上げた。
二人とも手を押さえて床にひざまずいた。
見ると両親の手は、流れ出る血で真っ赤になっている。
ガラの悪い男たちは、血溜まりの中から何かをつまみ上げた。
指だ。両親は結婚指輪を短刀で指ごと切り取られたのだった。
「今日はこの指輪で勘弁しといたる。
次は利子だけでも現金が用意でけるとええなあ。」
「ちなみにうちは複利やけどな。」
ゲヘヘへとガラの悪い男たちが下品な笑い声を上げ、引き上げていく。
「坊主、いい金づるをありがとうな。」
男たちは最後、賢介の頭を撫でていった。
それから賢介は電話で救急車を呼んだ。
両親は二人とも救急車で病院に運ばれていった。
賢介はというと、救急隊員の勧めには従わず、救急車に同乗しなかった。
「父さんと母さんがあんな目にあったのも、
学校の先生たちが困ったのも、全部僕のせいだ。
せめてその後始末くらいはしなきゃ。
僕は怪人百面相なんだから。」
賢介は自慢の怪人百面相グッズを身につけると、
台所からありったけの包丁を取り出してランドセルに入れた。
そしてもう暗くなった夜の街に繰り出した。
賢介が夜の街を一人で歩くのはこれが初めてだ。
そうでなくても怪人百面相の仮面をしているので、目立つことこの上ない。
「・・・あそこだな。」
賢介がやって来たのは、校長室で学校の実印を盗んだ日に来た金貸しの一つ。
両親の結婚指輪を指ごと奪ったたちの悪い連中の店だ。
事務所が入る雑居ビルを外から見上げると、店の窓にはまだ明かりが点いていた。
賢介はランドセルから包丁を取り出すと、ビルの中に入った。
階段を上がる足は子供だてらに軽い。
階段を上がりきっても、息一つ切れてはいない。
そのまま流れるように扉を開けた。
この事務所に来るのは二度目のはずだが、中ははっきりと覚えている。
趣味の悪い飾り、吸い殻だらけの灰皿。
そして、鋭い眼光を放つガラの悪い男たち。
「なんやぁ?お前・・・むっ!?」
賢介は震える手で包丁を男たちに向けた。
「父さんと母さんの仇、僕が討つ!」
賢介は包丁を構えて飛びかかった!
が、男の一人に座ったまま蹴飛ばされてしまった。
「なんじゃ、こんガキ。」
吹き飛ばされた賢介は、口の端から血を滲ませながら、また包丁を構えた。
「うわあああああ!」
「こいつ、ヤッパ持っとるで!」
飛びかかる賢介に、男は軽くかわした。
「お前、自分が何しとるかわかっとんのか!?」
「父さんと母さんの敵討ちだ。あの借金の書類を返せ!」
賢介は金貸しの事務所の引き出しの中身をあちこちぶちまけた。
その中には、借金の契約書、つまり借用書がたくさんあった。
それを一つ一つ、確認していく。
「・・・無い!無いぞ!?」
「何やお前。借用書を探しとんのかいな。
お前のはそこの机の上や。」
男に顎で指されて、机の上を見た。
そこには、たしかに賢介が書いた借用書があった。
しかし、その文字がかすれて消えつつあった。
こうして見ている間にも、文字は消えて空欄の白紙に戻りつつあった。
「書類の文字が消えてる!どういうこと?」
すると、ガラの悪い男が坊主頭をガシガシ掻きながら言った。
「それはこっちのセリフや。
確かにお前に借用書を書かせたはずやったんや。
それやのに、今見たら文字が消えてもうとる。
これでは借用書としては使えへん。」
白紙に戻った借用書は、ここのものだけではなかった。
学校で、警察で、集めた借用書が次々に白紙に戻っていっていた。
そこで賢介は、学校の実印を使っていった時のことを思い出した。
あの時、賢介は、朱肉を持っていなかったので、
代わりに怪盗セットについていたインクを使ったのだった。
怪盗セットのインクはただのインクではない。
時間が経つと消えるインクだった。
別の場所では、店屋の人たちが頭を抱えていた。
「消えるインクで書かれた契約書は無効だ。
これじゃ代金を請求できない!」
「警察としても、これでは大規模な詐欺、
あるいは子供のいたずらとしてしか扱えませんね。」
先生や警察は頭を抱え、あるいはホッとしていた。
賢介はと言うと、ガラの悪い男に店からつまみ出されていた。
「消えるインクで金を借りるなんて、うちもやられたわ。
今回はチャラにしてやるから、子供のいたずらは程々にしとけや。」
白紙の借用書を持って事務所を出た。
賢介はいたずらが無しになったことを喜びつつ、
大人たちが背負う責任の重さを痛感した。
翌日、指を治療し結婚指輪も取り戻した両親に連れられて、
賢介は学校に自首をするために訪れたのだった。
終わり。
子供のいたずらが時には大事になることもある。
学校の実印を使ったいたずらの話を書きました。
子供は保護者に連れられなければ何もできません。
だから子供は早く大人になりたがり、大人の真似をします。
いたずらが許されるのも子供だけです。
でも大人には厳しい責任がつきまといます。
大人は逆に子供に戻りたいと思うこともあります。
大人も子供も、お互いが羨ましいのでした。
お読み頂きありがとうございました。




