第73話 (コンフィの章)Bpart
・⋯━☞雑貨屋☜━⋯・
女主人は、ドレスアーマーを持ち上げ、
マジマジと見てみる。
カチャカチャ……
「それにしても、重いドレスだねぇ?
……うぅん? あ、何か書いてる?」
女主人は、ドレスアーマーの肩当の部分に、
何か文字が掘られている事に気づいた。
「なんだいこりゃあ? 読めないねえ……」
そこへ、ちょうど女主人の旦那が戻って来る。
「よお! ただいま」
パタパタパタ……
「おやおや、また沢山仕入れたね?
それよりコレを見ておくれよ!」
「あん? おいおい、そらなんだ?
大層な代物じゃねぇか!」
「だっろ~お?
なんかさぁ、貴族のお嬢様みたいな身なりの
お嬢さんから買い取ったんだけどさ!
ほらここ! これ何て書いてるんだい?」
(女主人は文字があまり読めない)
「ほお? それで、名前は?」
「聞いてないよ だからさ、ほら!
ここ、見て! 見える?」
「ふむ……ええと?
ぶ? ば……ばり…ばり? や、やーじゅ?
ああ、バリヤージュ侯爵様の……って、え?」
「バリヤージュだってぇ?!」
「「うえええええええええーーー?!」」
すっぴょん~~~ん!
女主人と旦那は飛び跳ねた!
女主人は、ここで初めて、
コンフィの家名を知ったのだった。
そしてこの日の夜、雑貨屋女主人と旦那が、
バリヤージュ邸へ訪れた。
ドレスアーマーを持って、
土下座で謝って返しに来たとか?
だが、逆に母ビゼットに恐縮され、
買取金の300万チャリンと他に、謝礼金として
100万チャリンを強引に雑貨屋に待たせた。
行方不明の娘の足取りが掴めたのだから、
感謝感謝の母ビゼットだったのだ。
という話は、コンフィは知らない。
••✼••三の鐘過ぎ••✼••
(午後6時過ぎ頃)
・⋯━☞訓練場付近の森の中☜━⋯・
まだコンフィを探している人たちの影が……
「アーーーン!! 頼むから出てきてくれー!」
「アンビジョーネ嬢おーーー!!
チッ! たったくぅ……なあ、おい!
ここに居たって、本当なのかシェン?
ってか、なんでわかるんだよ?」
「ああ、僕の嗅覚に間違いなどない!!」
「はっ……また、匂いかよ?」
「スンスンスン……スンスンスンスン……
ツンデレ萌女神令嬢アン様の、
甘い萌萌な匂いがするなの!」
「萌萌匂いなのー!」
「お前もかよ?!」
「ふんが!ふんが!……ふがふが! するする!
アンお姉様ん♡の甘くて美味しい香りが!!」
「甘くて美味しい香りですわー!」
「はあん?! お前ら……
揃いも揃って……変態かよ(汗)」
「「「くぁwせdrftgyふじこlp~~!!(解読不能)」」」
(鬼の形相で、アロガンス公爵子息に
食ってかかるリアとメーべ)
「わかったわかった!!
わかったから、そんなに怒るなよ(汗)」
「ま、ふむ! コイツらの気持ちは分かる!」
「はあい! ヴェティーンさんまで?!」
「お前は、あの子のこの、
えも言われぬ甘くてとろけそう~な、
いい香りがわからないのか?!」
「わっかんねぇーよっ!! くんくんくん……
木と草と土の臭いしか分かんねえよ?」
「スンスンスン……わかりますわ!」
(ディアが、そう言う)
「は? 何かだよ?」
「嘆かわしいですわね?」
「はあ?」
「この、アンビジョーネお嬢様の、
魅力的で芳醇な甘い香りが
わからないなんて、大変お気の毒に……」
「お気の毒ってなんだ!!
俺一人可哀想な人みたいに言わないでくれ!
アンタもかよ?! 怖ぇよ! マジで……」
「怖いのは君の方だ!」
「はあん?! なにが!!」
「なぜ、アンの甘い香りが分からない?!
まだ、こんなに漂っているのに?」
「んなっ?! ちょっ……(汗)」
「甘く、優しく、切なく、馥郁とした……嗚呼、
この、全身の力が抜けてしまいそうなほどに、
そして尚且つ、包み込んでくれるのうな……
これがわからない! 正気なのか?!
君のアンへの気持ちはその程度か!!」
「やっぱり、お前が一番変態的な感想だな?」
「なんとでも言えっ!!
僕は、アンを心から愛しているんだ!!
中途半端な愛情しか持ち得ない君には、
到底解らないだろうがね!」
「お、おい……しっかりしろよ?」
「アロガンス様?
アンお姉様ん♡をお慕いするのでしたら、
まずは、香りから!! ですわ!」
「香りからですわ!」
「へええ? 何を言って……」
「ツンデレ萌女神令嬢アン様の匂いは、
宇宙一なの~~~!!」
「うちゅ~いちなの~!」
「宇宙?! 星空のことか?
おいおい、お前らこそ正気かよ……(汗)」
「わっかるっかなぁ~~~?
ま、わっかんね~だろうなあ~~~?」
「ヴェティーンさん?
キャラ変わってねぇか?!」
「私は情けないぞアロガンス!!
お前を、そんな風に育てた覚えは無いぞ!
バダーちゃん情けなくて涙が出てくらぁ!」
「ちょっ、なんでだよお?!
バターちゃんって……(汗)」
「くんくん┈┈なるほど!(嘘)」
(本当は分からないが足並み揃える護衛)
「うそだろーー?!」
「「「「くぁwせdrftgyふじこlp~!!(解読不能)」」」」
「わっ! んなん?!……なんなんだよぉ!
なんで俺が責められてんだよぉ~~~(汗)」
おお……なんて哀れな
可哀想なアロガンス公爵子息……
今後もコンフィを想うのなら、
先ずは香りから入ろうね。
いや、何か違う気がする……
コイツらが、特別……変なのでは?
アロガンスよ!
我が信じる道を進むべし!
・⋯━☞飲み屋べリタス☜━⋯・
ここは、繁華街。
かつてコンフィが、男騎士の頃によく、
休暇になると必立ち寄った飲み屋。
店の名は、「ペリアス(真実)」
「コンママ……ここは?」
(プチコンフィが聞く)
「ここは……」
「ここは、コンママが昔よく通った飲み屋よ!」
「え? なぜ、知ってますの?!」
「何度も言わせないで!
私はコンママの中で育ったのよ?」
「あ、ああ、はいはい!
そうでしたわね?」
「あはは……ここまで知られているなんて、
逆に怖いですわね?
でも、ここへ来た理由は……」
コンフィがこの店に来たのは、
この店のマスター似合うため。
「パンデゥワン」
という名のマスターも過去は、
騎士だったとのこと。
ドゥークは、パンデゥワンには、
騎士仲間や部下への対応についてなど、
よく相談に乗ってもらっていた。
「この店には、わたくしの騎士道としての
導き役、相談役とも言いましょうか?
昔、騎士だった方がマスターを務める
お店なのですわ!」
「へえ~~! そうなのですね!」
「そう! コンママがかつては、
副団長だったように、パンデゥワンもまた
副団長だったのよね!」
「あら! よくご存知ですのね?」
「だって、コンママの中で育ったんだもん!」
「あはは……やっぱりなんだか怖い(汗)」
「……(汗)」
コンフィは、クロフィがよく自分のことを
知ってることについて、少々ビビっている。
コンフィはドゥークの頃は、
いつかは騎士団長となり、そして、
父を超える聖騎士になる事だけを考えていた。
だからと言って、騎士仲間や部下に対して
考え過ぎていたと言える。
件のパジリスク戦で、部下を命懸けで庇って、
騎士生命絶望と言われるような大怪我を負った
時などは、仲間たちから逆に叩かれたものだ。
「自分勝手な無能を庇う価値はあったのか?」
……と。
ここで少し、昔ばなしをしよう。
「パッサート・べーパ・アインビルドン」
かつて、ドゥークの地位を狙っていた新人。
彼は、ドゥークとは折り合いが悪かった。
ドゥークは、パッサートに対しても、
他の部下とも変わらず世話を焼いていたが、
とにかく、反発的な奴だった。
そして、件のバジリスク戦でも、
ストローム団長の制止も聞かずに突っ込み、
バジリスクの体液(石化)攻撃を誘発させた。
そこへドゥークがパッサートを庇って、
右足を石化負傷してしまったのだった。
パッサートは、ドゥークのお陰で無傷。
それにもかかわらず、ドゥークには、
礼の一言も言わないどころか、バカにした
発言さえあったという。
そしてドゥークは、石化した部位は、
もう治せないと言われ、実家屋敷へ運ばれた。
普通、石化した部位は、切断するしかない。
治すなら、「エリクサー」しか治せない。
と、されていたが、エリクサー並の回復薬が
あるとして噂されていたのが、
「女装剤」
だったのだ。
母ビゼットは、ドゥークの石化した右足を
治すために、女装剤を密かに入手。
そして躊躇なくドゥークに女装剤を飲ませた。
女装剤の効果はてきめんで、石化した足は
元通りに完治したが、体は女の子に。
そして、ドゥークは戦死扱いとなり、
ストローム騎士団から去ってしまった。
その後もパッサートは、ドゥークの事を
バカにした発言をやめなかった。
当時のドゥークは、見た目は、
「厳格強面頑固オヤジ」
だったが、性格はとても穏やかで、
物腰柔らかく、静かで口数少なく、
仲間想いの本当にホンワカした人柄で、
「ポカポカお父さん」
みたいな人だった。
それが、パッサートは気に入らなかった。
パッサートにすれば、騎士とは、
厳格で気高く誇りを守る為に命を懸ける。
そういう者以外は決して認めたくないらしい。
なので、ドゥークにはそれを感じないと言う。
だから、自分こそが副団長の地位に相応しい
と思い、ドゥークを毛嫌いしていた。
ドゥークに命を救われたと言うのに……
ドゥークは、そんなパッサートを守るため、
男騎士としての命を捨てたのだ。
当時、この飲み屋でドゥークは、
そんな彼、パッサートの相談もよくしていた。
「懐かしいですわ……」
「ふぅ~~~ん……ここがコンママの、
懐かしい場所ですのね?」
「昔と何も変わってないのね!」
「あはっ クロフィと話すと、
なんだか調子が狂いますわ(汗)」
「なにそれ! コンママでも失礼だわ!」
「ごめんなさいね……それより……
どうしましょう? 入っちゃおうかしら?」
「入っちゃえばいいのでは?」
「そうそう! 入っちゃえ!
よく相談に乗ってくれた人なんでしょ?」
「はい 名は、パンデゥワン……
わたくしの相談役みたいな人でしたわ
彼もまた、昔は騎士でしたのよ?」
「へえ~~~そうなのですね!」
「そうよ! 歳は一回り上でしたわね?
また、会ってみましょうよ!
今後の生き方についても、何か助言など、
貰えるかもしれないし?」
「そうですわね! 入っちゃいましょう!」
コンフィは、女になって初めて、
「飲み屋ベリタス」
の戸を開けた。
・⋯━☞ベリタス店内☜━⋯・
カチャ……カランカラン~♪
「いらっしゃい!」
「……え?」
「ん? どうかしたかい?」
「い、いえ……」
コンフィは、ガッカリした。
この店べリタスのマスターは、
もういい歳した、男性だったはず。
なのに、出迎えてくれたのは若い女性だった。
「何してんだい? まあ、座んなよ!」
「……どうも」
「初めて見る顔だね?……ん?」
マスターの女性は、
コンフィの顔をマジマジと見る。
「え?……あの、何か?」
「いや、なんでもないよ!
ただ、昔この店によく来てくれた騎士様に
なんとなく雰囲気が似ていたものでね?
あ、その人は男性だったがね!」
「!……そうですか 男性……ですか」
『……昔?』
コンフィは、ドキッ!とした。
店のマスターは、
「パンデゥワン」
という名で、歳はコンフィより上だった。
なのに今のマスターは、今のコンフィと、
それほど変わらないような若い女性。
いや、少女と言ってもいいくらい若い。
いつの間に、変わってしまったのか。
あのマスターは、もう辞めてしまったのか。
コンフィは、寂しく感じたのだった。
とはいえ、今のコンフィも、
見た目は、16歳の少女ではある。
この世界、アストランティアでは、
飲酒について法的な年齢制限が無い。
最近になって、まだ体が出来上がっていない
若者には、アルコールは体に悪いからと、
せめて15歳になるまで飲酒を控えるようにと、
言われ始めた程度に留まる。
「成人、未成年」という概念が無いのだ。
なにしろ今のコンフィは、見た目少女だが、
16歳になったという設定なので、
飲酒はOKな訳だ。
・⋯━☞カウンター☜━⋯・
ゴトゴト……
「ふぅ……」
「で、何にする?」
「!……ふっ」
「うん? どうかしたかい?」
「いえ……」
コンフィは、思わずクシャと笑みがこぼれ、
ふっと声に出てしまった。
懐かしかったのだ。
パンデゥワンがいつも最初に聞いてくる、
「で、何にする?」
と、一言。
なぜ、今の若い女性から、そんな言葉が出る
なんて思わなかったが、きっとマスターの教え子
か何かなのだろうと、納得することにした。
それに、オーバーオールを着ていても、
背中に大剣を背負っていたら、本職は騎士だと
言っているようなもの。
「昔から、この店には何年も長く通っていて、
よく飲んでたんだけどね?
その頃のマスターは、今の貴女ではなく、
もっと歳のいった、パンデゥワンって名の
ニヒルな男性でしたけどね」
「!……ほぉ?
今の私がマスターをするようになって、
まだ数ヶ月なんだが……
アンタ、見るとまだ若いのによく知ってるね?」
「あっ……(汗)」
やってしまった……と、思った。
なぜならコンフィは、
この姿でこの店へ来るのは初めてとなるはず。
なのに、何年も長く通っていたと、
つい言ってしまった。
でもこの時のコンフィは、焼けだった。
もう、バレてもいいと思っていた。
それに、目の前の女性マスターが、
以前から世話になったパンデゥワンだと、
確信していたからでもあった。
「……実はさ、俺……」
「俺?」
「ふふ 俺さ、本当は元ストローム騎士団の
副団長をやっていた、ドゥークってんだ」
「はあ?……」
「……ふふふ」
この後に来るマスターの反応に、
少し身構えてしまう。
さて、どう来るか?
「まさか、アンタ……本当にドゥークなのか?」
「……え?」
コンフィは、「やはりな!」と思った。
この少女こそ、この店のマスターである、
パンデゥワンに違いないと!
マスターは、グラスを拭きながら話す。
「ああ、いや……アンタを見た瞬間にさ、
なんだろな? 職業病とでも言うのかな?
客の顔色や雰囲気を観察する癖があってな?
だからなのか、アンタにゃよく知る奴の雰囲気
が感じられたんだ!
んでさ、名前を言われて、はっ!としたよ!
それが、ドゥークなんだよ!」
「!……ふふふ
って言うかさぁ?
もしかして、マスターも呪の薬、
飲んじまった口かい?」
「いや、ほら! 俺はさあ、こんな商売だ!
いろんな珍しい酒なんかも入るだろ?」
「はははっ 何をいってんだよ
酒じゃないだろう? 酒じゃあ?」
「まあ、そうなんだがなぁ?
まあまあ、聞いてくれよ!」
「なんだよそりゃあ?
俺が話を聞いてもらいたくて来たのによ?」
「はっはっはっ!
まあ、いいじゃねえか!
どうせその様子だと、騎士団辞めたとか?」
「うっ!……なんだよマスター……
もう、バレバレってか?」
「だから、分かるんだって!
それに俺だって訳あって騎士辞めたんだぜ?」
「ああ、そうだったな……
それより、なんでその姿に?」
「あ、ううむ まあ、聞いてくれよ?」
「うん 聞くよ?
だが、俺の事情も聞いてくれよな?
でなきゃ、ここへ来た意味が無い
それより、何か出しくれよ?」
「わかってるさ!
ふむ……いつもの、果実酒でいいか?」
「ああ、とびっきひ甘いヤツを」
「ふっ 相変わらず甘いもの好きなんだな
姿は変われど中身は変わらないってな!」
「アンタもな!」
「ちげぇねえ!」
「「あはははははははっ!」」
やはり、マスターの少女は、
かつて初老の男性マスターの、
「パンデゥワン」だった。
コンフィとパンデゥワンは、
互いになぜ女の子の姿になったのかを話した。
パンデゥワンの話によると、
まだ国王からの、
「呪の薬の箝口令」が敷かれる前に、
流れの行商人から買ったもので、
「珍しい酒」
として、仕入れたものだったそうだ。
酒というだけあり、度数のキツイ酒を混ぜた
「女装剤」だった訳だが、パンデゥワンは、
なんの躊躇いもなく、
「味見」として飲んだらしいのだが、
腰痛や膝の痛みは消えたが、
女の子に変身してしまった……との事。
おそらく、大魔女ラカか、また別の魔女が、
国王から指示され、呪を取り除こうと、
研究した結果、大量に出回ってしまった
「女装剤(改)」なのだろう。
結局、今でも大魔女ラカや、他の魔女たちも、
女装剤から呪を解く研究はされてはいるが、
未だに成功したという話は聞かない。
この先も、女装剤の被害者は、
まだまだ出るのだろうと言う。
しかし、女装剤はこんな所にまで、
広く知れ渡っていたのだなと驚いた。
そして、コンフィも、
今こうしてここへ来た訳を話した。
騎士のこと、學園のこと、そして妖精のことを。
パンデゥワンには、
妖精は見えないそうなのだが、
なんとなく気配は感じるらしい。
声も、少しコソコソと聞こえる程度だとか。
「なんなら、ここで働いてみるか?
寝泊まりは、ウチ来ればいい!
3食昼寝付き! どうだ?」
「え?! それは願ってもない!!
……でも、いいのか?
だがそれより、ここじゃ足が付きやすいだろ?」
「何言ってんだ 妖精の力で、
少しくらいなら容姿を変えられるんだろ?」
「あ! そうなのか?
プチコンフィ、クロフィ?」
「できますわよ!」
「簡単な事だわ!」
これまでのプチコンビたちの話から、
擬似妖精には、主人の容姿を、
ある程度なら変えられるらしい。
ただ、魔力の容量から左右されるが、
時間制限はあるらしい……。
「ほえ? そうなんだ? あはは……
なんでもありだな?」
「でも、1日に鐘1つくらいしか持たないわ」
「そうね! そんなもんかしらね?」
「鐘1つ……か」
鐘1つとは、朝昼夜の、
一の鐘、二の鐘、三の鐘が鳴る、
その間の時間のことを言う。
つまり、約6時間というところか。
「で? どうなんだい?
できるのか、できないのか……」
「いや、できるのは、できるらしいが、
変えられる時間は、鐘1つが限界らしい……」
「なら、問題ないんじゃないのか?
ここは、三の鐘が鳴る頃から開けているから、
三の鐘から変装が解ける前まで……
いや、店が忙しくなる頃からでいい。
店を手伝ってくれりゃあ大助かりさ!」
「本当か? こっちこそ助かる!!」
「じゃあ、決まりだな!」
「ああ! よろしく頼む!」
「へっへっ こちらこそ!」
こうしてコンフィは、
飲み屋べリタスで、夜に働くことになった。
・⋯━━☆★☆━━⋯・
「ベリタス(真実)」
「パンデゥワン(導き)」
第73話、お読みいただきありがとうございました!
今回はコンフィにとって、
かなり大きな転機となる回でした。
「逃げる」という選択は、
一見ネガティブに見えるかもしれませんが、
私は「新しい一歩」でもあると思っています。
そして、新キャラ「クロフィ」も登場!
プチコンフィとはまた違った存在として、
今後どう関わっていくのかも見どころです。
さらに、まさかのパンデゥワン再登場(?)で、
物語は市井編へと突入していきます。
ここから少し雰囲気が変わっていきますが、
引き続き楽しんでいただけたら嬉しいです!
でゅわ!また次回でお会いしましょう〜(^^)ノ




