表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/8

時空魔剣士フィン

 最上位魔族に連れ去られたマリアンルージュの居場所を探すために、マーリィの護衛騎士フィンは、大量の魔力を消費する多重遠隔転移を使用する。かくしてフィンはマーリィを見つける事が出来たのであるが、マーリィは既に心も身体もめちゃくちゃにされてしまっていた。フィンも既に魔力を使い果たしてしまっており、隙をついた敵将に殺されてしまう。追い詰められたマリアンルージュの試練の先には、、、

 魔法大国の皇女マリアンルージュが、魔界に連れ去られてから数日、専属の護衛騎士であるフィンテック・グレイフィールド伯爵令息とルナフォース・ラスティ侯爵令嬢は、必死にマリアンルージュ皇女を探していた。


 彼らの捜索の甲斐もなく、皇女の消息は依然として知れなかった。


 「ルーナ、俺はこれからインテグラル・テレポートでマーリィの傍に行くわ。」


 「なによ?戦線離脱する気?」


 一瞬で広範囲の空間を魔力が尽きるまで連続転移し続ける荒技である。


 「マーリィの居場所判ったら魔法陣繋ぐから、後は任せるわぁ。」


 この連続多重転移は、凄まじい魔力の消耗を伴うためその後の戦闘は出来なくなってしまうのだ。


 「分かった。後は任せて・・・」


 「インテグラル・テレポート!」フィンの身体が残像を残して消えた。


 しかし、いつになっても、フィンが繋げるはずの転移座標が出現しないのだ。


 その時、フィンは強力な魔封装備を嵌められ鋭い棘の生えた蔓に雁字搦めにされているマリアンルージュの前に愕然としていた。


 真珠の様な輝く白い肌は毒薔薇の棘蔓に引き裂かれ、無理に嵌められた魔封装備の周りは、あちこち骨折し酷い内出血で腫れ上がっていた。


 極め付けは、ディオーネの精神破壊魔法ナイトメアブラストで精神が破壊し尽くされていた。


 「フィン・・・遅いよぅ・・・私もう誰にも触れてもらえないくらいに汚くなってゃったぁ・・・」


 完全に深層意識内にあらゆる魔物、悪意に満ちた人々、下級魔族達に数限りなく犯され辱められた記憶を植え込まれてしまったのだ。マーリィは血の涙を流しながらフィンの視線から顔を背けた。


 「お願い私を見ないで・・・」


 フィンは慌てて残り少ない魔力を振り絞って毒薔薇の蔓を切って解いて行く。


 「大丈夫!マーリィ・・・君は血塗れでも、誰よりも綺麗だよ。」マーリィは驚いたように瞳を見開く。


 「嘘よ!あんなに大きなホブゴブリン達に、身体を弄ばれて、身体じゅう下級魔族の精液に塗れた私が綺麗なはずない!」


 「違う!君は今タチの悪い夢の中に居るんだ。大丈夫!僕が傍に居る。君がどれだけ綺麗で、可愛くて、優しい良い子なのか僕が思い出させてあげる。」フィンか必死に語りかける。


 「がっ、あっ、、、」


 上位魔将ディオーネの大剣がフィンの背中から心臓を貫いた。


 「1対1最強の戦士も、恋する彼女の前では脆いんだねぇ」フィンの傷から大量の血液が流れ落ちる。


 魔力の枯渇したフィンはマリアンルージュの胸に崩れ落ちた。


 「いやぁ、フィン死んじゃダメェ!」


 マーリィは半狂乱になり動かなくなったフィンに縋りついて泣き叫ぶ。  


 「あらあらぁ、お姫様の王子様は死んじゃったみたいねぇ。こんなに汚らしいお姫様を見ておどろいちゃったのかな?」


 マリアンルージュは冷たくなってきたフィンの身体を抱きしめてディオーネを睨みつける。


 マーリィの身体が淡く眩しい光に包まれる。

 

 「パキン!バキキッ!」


 長い時間マーリィの魔法を封じていた魔封装備が砕け散る。


 「許さない!」


 マリアンルージュの何かが弾けた瞬間であった。

どうかなー、頑張って投稿しました。ご閲覧、ご感想などお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ