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ブロウクンソウル

 祖先である覚醒魔導士の魂に憑依されたマリアンルージュは、強力な魔力と共に蘇った。とは言え身体的、精神的な限界状態であるマリアンルージュは、動く事すら出来ない。そこで新たな最上位魔族たちは、マリアンルージュを痛め付けるために集まって来たのだ。弄ばれた挙げ句、魔界に連れ去られてしまった。

 元々、マリアンルージュは、古き大魔法国家の強化魔導師である。


 彼女は遺伝子操作、突然変異誘発などを施された強化遺伝子を色濃く受け継いでおり、規格外の魔力量、魔力操作、魔法構成において現状最強の賢者である。


 しかしながら未覚醒であるマリアンルージュは、前世代で複数回の覚醒を果たした先祖には何かと劣る存在であった。


 魔導師において何らかの過剰な魔力負荷がかかった際に、通常では説明できない爆発的な成長を遂げる事があり、この現象を覚醒と定義している。


 実際、最近は覚醒した魔導師は見なくなっていたが、マリアンルージュの祖国では、皇族の殆どが二次覚醒以上の複数覚醒を果たしているのが普通であった。


 今回、マリアンルージュは、最上位魔族バルクイントの苛烈な拷問の末に一度は命を落としたのだが、血迷ったバルクイントが、拷問し足りないと言う理由から、魔界の死霊術師ネフェリエルを呼び出し蘇生させたのだ。


 その際、マリアンルージュの祖先に当たる3名の英雄の魂がマーリィの身体に憑依する事になった。 

 未覚醒の状態のままで過去の英雄達と同等の力を得る事ができたのだ。


 今回、魔封装備を付けられたままどうして魔法が使えたのか?


 それは「マナハーベスト」という魔力自体を精錬して研ぎ澄ますことで、最低限の魔力で最大限の効果を生み出したのだ。


 この魔法は、前世代アンブロシアの第一皇女が、既に覚醒した双子の妹と、決闘をした際に使った魔力強化の奥義であり、覚醒済みの妹と互角に渡り合ったとされている。


 この祖先が使っていた特殊魔法が魔封装備を嵌められてなお、魔法を発動できた理由だったのだ。





 マリアンルージュは辛くも上位魔族2体を退けたが、戦い疲れたマーリィは、流石にこの状態からまた魔力を練り上げて、大陸をまたいで遠隔転移が出来るほどの体力も気力も残っていなかった。


 マーリィは、魔族の血で染まった大地にしゃがみ込んで、枯れた大木に寄りかかってひたすら休んでいたが、最上位魔族側も仲間を2体も失って黙っているほど間抜けではない。


 更に2体の最上位魔族が追い討ちをかけて来たのだ。


 重力を自由に操るヤガランデと、あらゆる毒を操って苦痛と快感を与える悪魔バザンである。


 マーリィはこの新たな追跡者に気付いていない。


 気付いて臨戦態勢に入れたとしても、四肢に嵌められた拘束具は非常に重く、疲れ切ったマーリィでは立ち上がることすら出来なかった。


 「へぇぇ、こんな小娘に2人もやられたのかぁ」ヤガランデは、不敵な笑いを浮かべる。


 「この娘には正気を保てなくなる程の苦痛を味わってもらいましょう。」バザンもやる気満々である。


 「グラビティ・フォール!」ヤガランデがマーリィの周りに重力をかけて押さえ込む。


 「あっ、、、あああぁっ、、、」マーリィは地面に張り付けられて動けない。息も出来ない。


 「なっ、何?」突然の魔族の襲撃に、直ぐに対応出来ないマーリィ。


 魔力を精錬して重力をはね返そうとするが、苦しくて集中出来ない。


 「ベノム・ソーン!」バザンの猛毒の結晶が針の形状となりマーリィの全身に撃ち込まれる。


 「あっ、あぁああんんっ、、、」堪え難い苦痛が、マーリィに襲いかかる。身悶えしたいが重力的に押さえつけられている為、動く事さえ出来ない。


 「バキバキバキン!、、、いゃあぁぁっ。」身体じゅうの骨が砕けて内臓に突き刺さる。「がっはあぁ、、、」大量に吐血した血液が口角を伝って流れ出る。「カハァ、ゴホッケホケホッ、、、」息も出来ない。余りの苦痛に意識が遠ざかっていった。


 どの位時間が経ったのか分からない。マリアンルージュは、重い手枷が嵌められた両腕を魔封効果の高い鎖で括られ、魔界の城の一室に囚われていた。


 「あっあぁぁぁぁっ、、、」多発骨折、全身に廻った毒の苦痛に目を覚ます。


 「へぇ、バルクイントとヴァロアを葬った美人魔術師様も、そんな恥ずかしい格好を晒して笑えるわねぇ。」精神魔法を得意としている最上級魔族の一人ディオーネは、悪戯っぽく微笑む。


 「わたしねぇ、貴女の心を破壊しにきたの。既に魔封装備を嵌められた貴女では防ぎようが無いわねぇ。さぁ、貴女を何処の誰よりも穢れた女性にしてあげるわね。」


間隔が空いてしまいました。また、頑張って投稿再開して行きます。宜しくです。

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