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17話 護衛依頼 その2

投稿します。よろしくです。

翌日まで問題は何も起こらなかった。そもそも問題が起こっては困るが……。リベルタまで向かう途中にある村や小さい町にも寄り道したが、馬車が5台もあるため泊まる事はなかった。行程の半分を過ぎたあたりで、全員疲労の色が濃くなってきた。


例えば、俺とビクタとエレナが夜間の番で2番目だったが、時間を過ぎてもD級の2人とティナがなかなか交代にこなかった。少し遅れて来たのがティナであり、「遅れてごめんなさい。」と言っていたが、D級の2人は悪びれもせずにムスッとした顔でいた。眠いのはお前らだけではない。早く交代しろ。


ティナとエレナにもD級の2人が飲み物をすすめてきたら飲むなと伝えておいた。油断した時が危ないからな。交代した後、朝まで休めたが、しっかりと寝るという感じではなかった。


翌日、馬車の脇を歩いていると、エレナが話しかけてきた。


「この間、夜に警戒していた時に温かい飲み物をすすめられたわ。もちろん断ったけど、あの手この手で飲ませようとしてきたわ。リズやティナもすすめられたらしいよ。ルークの言った通りだったわ。」


痺れ薬や記憶がとぶ薬、何とかマッシュルームなど色々と考えられるが、さてどうしたものか。あと2日でリベルタに到着するからな。だが、帰りもあると考えると少しきついな。依頼を途中で投げ出すとペナルティが発生する。冒険者同士の事に商人を間に入れるのはよくないな。早いのは、こっそり殺すことだが……。釘は刺していいかもね。


「わかった。この件は俺が引き取るから、エレナはいつも通りに注意しておけばいいよ。ビクタにも同じ内容を伝えておいてくれ。」


夜の警戒は俺とD級の1人が一番目だった。全員が寝静まったところで俺が声をかけた。


「お前ら内のメンバーの女にちょっかいをかけているだろう?やめてもらいたいんだが。」


「はぁ~、そんなの知らねぇよ。そもそも男が話しかけてくんなよ、気持ち悪いな。それに女はおめえのもんじゃねぇだろうが。調子にのるなよてめー!」


「そうか、正直な気持ちを体に聞くことにするわ。口と腹は違うというしな。」


針を喉に突き刺して貫通させた。これで何も話すことは出来ない。次に頭に針を突き刺した。大丈夫、大事な所は避けているからな。次々に針を刺して、泡吹いて倒れて、小便を漏らしていたので、とりあえず針を取り除いて、刺した所にポーションをかけておいた。1時間もしたら目を覚ましたので、質問した。


「おい、内のメンバーの女に手を出したら次は殺すが貴様がすべき事はなんだ?」


「わ、僕のすべき事は、他の2人を言い聞かせますので、命だけはお許し下さい。明日からは、必ずかわりますので。」


「何だ、話せばわかるやつじゃないか。やっと理解しあえたな。もし、他の2人が変わらなければ、お前と同じ思いをしてもらう事になる。もし、内のメンバーの女に手を出すような事があれば、もう2度と王都の地を踏むことが出来ないと思えよ!じゃあ、俺は先に寝るから後よろしく。お前もさっき寝てたからいいよな。」


翌日からD級の3人の態度が明らかに違ったので、とりあえずいいだろう。そんなこんなで何とかリベルタに到着した。俺の生まれ故郷だが、あまりいい思い出はないな。父親が死んで、俺が前世の記憶を思い出したところである。時間があれば色々と見てみよう。


辺境都市リベルタに入り、商人が行きの行程でほとんど盗賊や魔物に遭遇しなかったので、護衛費を損したと話しているのが聞こえた。こんなに安全なら……途中よく聞こえなかったが、金の話だろう。あいつらは金に汚いからな。


目的の場所まで到着後、ビクタが商人に呼ばれていた。少しもめているように見えたが、しばらくするとこちらに戻ってきた。


「みんな、このままリベルタの冒険者ギルドに行こう。商人から行きだけに依頼を変更したいと言われている。俺個人としては儲けが減るが、無理を言っても印象が悪くなるだろう。相手はD級冒険者3人いれば大丈夫らしいからな。」


その後、商人と俺達5人でギルドに行き、手続きを済ませて行きだけのお金をもらって依頼を完了させた。金貨50枚もらえたのでまあまあである。疲れていたので、とりあえずリベルタの平均的な宿に5人で泊まる事にした。主に神経疲れである。


風呂に入り、1週間の汚れをおとした。拭いたり、着替えたりしているが、髪の毛など汚れるので洗い流した後は爽快な気分になった。その後、昼寝をしたり、夜は、宿の飯を食べてから、5人でゆっくりと話した。俺の生まれ故郷なので、少し見てまわりたいと伝えた。明日、1日観光して、リベルタから王都行きの馬車で帰ろうと話した。金貨3~4枚で楽できるならしようと思った。徒歩は足が痛いからね。


翌日、5人でリベルタを観光した。メインストリートは、基本何も変わっていないし、壊れた時計台も直っていた。俺が住んでいた武器屋の建物は壊されており、更地になっていた。他にも更地になっているところはあり、土地の所有権を主張したところで駄目だろう。歩いていると、声をかけられた。


「そこの君。君は武器屋のダンさんの息子じゃないか?懐かしいな。戻って来ていたのか。おじさんの事は忘れてはしまったかな。」


「ダンの息子のルークです。父が生前にお世話になりました。そういえば近所でしたね。今は冒険者として依頼でリベルタまで来ただけで、明日には王都に戻ります。」


「君の事は噂で聞いているよ。本当にあの時は妻を助けてくれてありがとう。君が暴れてくれなければ、妻や私の子供も理不尽に処刑されていただろう。本当に感謝しています。」


大の大人が涙を浮かべて頭を下げたので、少しひいたが、俺よりも仲間の4人の目が何をしたんだという感じだった。あとで色々と聞かれたので、戦争の時に悪い子をお仕置きしたと言っておいた。かなりざっくりだが。


色々と見てまわったが、やはり王都に普段過ごしているので、特に何か買う気持ちもわかなかった。宿に戻る前に明日の王都行きの馬車の時間が調べておいた。翌日、5人で馬車に乗り込み出発した。もう知り合いもいないので、何の思いも感じなかった。

よろしくね?眠すぎる。

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