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5話 パーティー結成

 リオンSide


 今日はスケベそうな男に絡まれて、嫌な日だと思ったけどそれを救ってくれた男の子と出会った事で、嫌な気分は吹き飛ぶ。


 こういうのって高身長で、素敵な王子様みたいなのが助けるイメージだけど、今一緒に歩いている男の子はあたしの胸辺りまでの身長しか無い。


 格好良い王子様というか可愛い王子様みたいよね?頬とか何かプニプニで柔らかそうで、引っ張ったり抓ったりしてみたいかも。恩人に対してそんな失礼はしないけど!


「あ、神城君って甘い物大丈夫? 一応それ意外のもあるからね」


「甘い物は大好物だからむしろOKだよ」


 甘党男子で良かった。これで甘い物全然駄目とかなったら、食べる物が凄く限定される所だったし。


 あたしは神城君を連れて新宿まで歩き、そこにあるカフェを目指す。曙橋は新宿近いし、歩くのも良い運動になるからね。


 動かずスイーツ食べて太るのが怖いとかじゃないから!



 そんな事を思ってる間、目的地の新宿に着いて目当てのカフェに到着。アーマイーという名前のお店でSNSでも人気なんだよねぇ。


「いらっしゃいませ〜」


「すみません、これ使えますか?」


「はい、大丈夫ですよ〜。お席にご案内しますね〜」


 店内に彼を連れて入り、店員のお姉さんに券を2枚見せると席に案内してくれた。この券はスイーツバイキングのタダ券で、貰い物なんだけど一緒に行く相手がいなくて、全然行けないまま期限が過ぎる所だったの。


 使う切っ掛けをくれた神城君に感謝ね。


「此処食べ放題だから好きに食べていいからね? あたしも好きに食べるし」


「え、良いの? じゃあ遠慮なく食べるね」


 食べ放題と聞いて彼は嬉しそうな顔を見せた。そんなにスイーツが好きなのか、それともお腹が空いてたのか分かんないけど、どっちにしても何か可愛い。


 これであのチンピラみたいな、レベル18の男2人を倒したのが信じられない。神城君はレベル5って言ってるけど本当かなぁ……?13レベルも離れて不意討ちでも、基礎の炎魔法であんなあっさり倒せるもんなの?


 謎が深まる中、あたしがミルクレープを取ってくると神城君はショートケーキやショコラケーキ等、テーブルに5個のケーキを並べていた。


「ごめん、ちょっとお腹空いちゃってさ」


「食べ放題だから気にしなくていいよ。結構食べるんだ?」


「魔法使うとお腹空くんだよね。変わったスキルのせいで」


 変わったスキルについては、カフェに到着するまでに歩きながら喋っていた中で聞いている。彼は大食いというスキルを身に着けてから、魔法が使えるようになったけど魔法を使い過ぎるとお腹が空いて、力が出なくなってしまうらしい。


 聞いててかなり変なスキルで、外れっぽいスキルだなぁと思った。ようは満腹感とかそういうのが魔法使いのMPで、車のガソリンみたいなもんでしょ?それだけならまだしも、レベルが上がり難いって何!?不便確定じゃない!


 そういうスキルを付けられて、レベルもランクも上がんなくて大変そうだなぁと思いながら、目の前の彼は美味しくショートケーキのイチゴを味わう。何か美味しそうに食べるから、あたしもミルクレープ食べちゃお。


 彼がレベル5なのは間違い無い。その彼が上のレベルのチンピラ達を倒したのも間違い無い。


 あたしの勘が叫んでいる。この子はただ者じゃないって。此処で神城君を逃したら、物凄く大きな魚を逃した感じがする。


 レベル5だけど、あいつらを倒した秘密が何かあるかもしれない。何より相性がとても良いと思うから。


「あ、ちょっとおかわり取って来るね」


 そう言って彼はいつの間にか目の前のケーキを平らげて、再びケーキを取りに行く。5個食べてもまだ食べられそうで良いなぁ。というか大食いスキルでお腹空くって事は……太らずスリムな体をキープ出来る!?


 それを思うと、あたしは大食いスキルが急に羨ましくなってきた。


「神城君って、今パーティーとか組んでる?」


「え?ううん、ソロだよ。僕と組みたがる物好きは全然いないから」


 神城君が追加のケーキ5個を持って席に戻ったタイミングで、あたしは彼に話しかける。


 確かに世間から見れば彼はレベル5でGランクの子供。未知のダンジョンは勿論、探索し慣れたダンジョンにも彼と組んで、潜ろうと考える人はあまりいないかもね。


 でもあたしは違う。


「じゃあさ、あたしと組む気はないかな?」


「え、何で僕と?」


「あたしGランクのダンジョンとか食材集めの関係で潜ったりしてるんだけどさ、戦闘向きとかじゃないから色々大変なんだ。それでボディガードを探したりとかしてたんだけど、キミならさっきの男達より全然強いから良いと思ったし」


 彼と同じくあたしもソロでダンジョン潜って、それなりに強いけど1人だと大変で限界がある。だから彼みたいに強くて、悪い感じのしない子なら組みたいと思った。


 それに彼の重荷となっている大食いスキルのデメリットも、あたしがいたらカバー出来そうだし。


「こっちはダンジョン料理人だから。神城君がお腹を空かせた時はご飯を作ってあげるし、それでエネルギーにして神城君はあたしを守る。相性良いと思わない?」


「確かに良いけど……良いの? こっち魔法使いで近距離戦闘とかあんまり出来ないよ」


「うーん、まぁその時はその時って事で!」


 いちいちもしもを考えてもキリがないし、臨機応変でやれば良いと思ってるから。まぁ考えるのがあんま得意じゃないってのもあるけど!


 凄くて偉い人も言ってたからね?考えるな、感じろって!


「僕で良ければ、よろしくお願いします姫島さん」


「リオンって呼んで良いよ? 同じパーティなんだから」


「じゃあリオンさん」


 なんだったらリオンお姉さんも、あたし的に歓迎だったんだけどね。とにかく初のパーティメンバーが組めたのは大きな一歩!


 そして彼はケーキ10個じゃ足らないのか、またおかわりに行く。どんだけ食べるの!?甘い物好きなあたしもミルクレープとチョコレートケーキに、チーズケーキとコーヒーで大満足なんだけど!


 これ食材多めに仕入れる必要ありそうかなぁ……?

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