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44話 温泉でドキドキ!?

 リオンSide



 神城君が去ってから、あたしはカバンを降ろして自分の服を脱ぐ。



 まさかこんなダンジョン内で温泉があるとは思わなかったし、温泉好きだから嬉しくてテンションが上がっちゃう。



 どうせ誰もいないから、服を脱ぎ終わった後に広い湖へ勢いよくバシャーンと入る。他のお客さんが居たら絶対出来ないけど、今は貸し切り状態のような物。



 だから思いっきり堪能しても罰は当たらないよね?



「ああ〜、丁度良いお湯で最高〜♪」



 広い温泉はそんな深くなくて、あたしの身長で充分に足が着くぐらい。



 それにしてもさっきの神城君、凄い慌ててたなぁ。もしかしてあたしと一緒に入るとかで、エッチな妄想しちゃってた?



 だとしたら何か可愛く思えちゃう。



 これが他の男の人で何時だったか絡んで来た、チンピラな男2人とかだったら気持ち悪くて絶対嫌だけど、神城君に対しては嫌っていう気持ちは全然無い。



 ううん……見た目ショタだけど20の大人なんだよね?今更だけど信じられないなぁ。あたし1個しか違わないし。



 19の護君であんな大人っぽいから、年を取れば皆平等に成長する訳じゃないって、分かりやすく証明してるかも。



 とりあえずあたしは考えるのを此処で中断して、温泉を楽しむ。




「でもかなり広いなぁ……どれくらいあるんだろ?」



 何処までも続きそうな広い温泉を見て、あたしの中でちょっとした冒険心が騒ぎ始める。



 少し温泉内を冒険してみようかと、あたしは平泳ぎでスイスイ泳いで探索を開始。うーん、プールみたいに広い温泉で泳ぐのって結構気持ち良いなぁ〜♪



 湯気が多く登って視界があまりよく見えないけど、とりあえずあまり離れなかったら大丈夫かと、気楽に考えて温泉での探検と泳ぎを楽しむ。



 モンスターとか温泉入ってなさそうだし、安全そうだけどこういう所に、何かとんでもないアイテムの入った宝箱とか発見したりして?何か無いかと周囲を回して進んでいた時。




 むにゅっ



 何かがあたしの胸に当たったのが伝わり、なんだろうと視線を下に落とす。



「え? か、神城君!?」



「!!??」



 そこにはあたしの胸に顔を埋めた神城君がいた。



 あれ、さっきまでいなかったはずなのにどうして!?ていうか何で神城君があたしの胸に!?



 色々混乱してる時、そこに鳴き声が聞こえてくる。



「ブモ〜〜」



 今あたし達が入る温泉から近い陸地のほうで、ダンジョンボアーの姿が見えた。けど何か普段と違う?色が何か金色みたいになってて、あんな色してなかったはず……。



 まさかあれがレアモン!?嘘!?あれが!?



「神城君レアモンっぽいのいた! チャンスだよ……」



 全然見つからなかったけど今目の前にいる。あたしは神城君へ伝えようとすると、レアモンを見つけた興奮から、無意識に神城君を強く抱き締めてしまっていた。



 引き離すと彼は顔を真っ赤にさせて、目をグルグル回してる状態で戦える状態とは程遠い。そうこうしてる間、そのモンスターの姿はもう見えない。どっか行っちゃったかぁ……。



 とりあえずあたしは神城君を運んで温泉から上がる。小柄な彼の体重は軽く、簡単にお姫様抱っこが出来ちゃう。




 明弥Side



「ごめんなさい……」



 僕はリオンさんの前で正座して謝っていた。勿論温泉から上がってお互いに服を着た状態。



「いや、もう大丈夫だからね? あたしもまさか湖が神城君の入る所と繋がってるとは思わなくて、それより神城君がなんともなくて良かったし」



 リオンさんは広い心で許してくれている。本来なら僕は怒られたり、ぶん殴られたりされてもおかしくないのに。



 何か柔らかい物に包まれたと思ったらリオンさんのおっぱいで、その後な何故かギュ〜って抱き締められて、窒息させられそうになったし。でもあの中で最期を迎えられるなら本望でそれも良いか……。



 って違う違う!反省しろ僕!気が緩みっぱなしだ!



「ええと、さっき見たんだね? 金色に光るダンジョンボアーを」



 僕はさっきの出来事が強く頭に残りながらも、リオンさんが発見したというモンスターについて聞く。



「うん、普段あんな色は絶対してなかったから凄く目立ってた。あれ絶対レアモンだよ」



 だとしたらレアモンは間違いなく存在して、今もこの付近にいるかもしれない。倒してないけど居るという事実に、再びやる気を奮い立たせる。



「リオンさん探してみよう」



「勿論!」



 僕達は再び行動開始。温泉で休んでいた分、動いていかないと。




 この階層をとりあえずグルっと回っていき、それでさっきリオンさんの見たレアモンに会えたら良いなと、ひたすら探索中。



 けど会うのは通常のダンジョンボアーで、リオンさんが蹴り倒しては収納するという繰り返し。スマホの通知は来なくてレベルアップの気配も無い。



「いない〜、もう何処か別の場所行っちゃったかなぁ〜? それで護君が倒したりしてくれればいいけど」



 収納を終えたリオンさん。全然さっき見た金色のダンジョンボアーは全然いなくて、別の場所に行ったんじゃないかと少し諦めかけている。



 僕もこの辺りはいなくて、違う場所に移動した方がいいかもしれない。



 そう考えた時だった。




「ブモーー」



 またダンジョンボアーかと、その鳴き声がした方向を見ると、何やら姿が金色に輝いている。



「……! あ、あれ……あれだよ……あたしが見たの……!」



 思わずリオンさんが大声を出しそうになりながら、自らの口を両手で塞ぐ。僕もその姿を今度は確認して、確かに普段のダンジョンボアーとは違う色だ。



 となるとレアモンの確率が極めて高い!



 ああいう珍しいのってゲームじゃ逃げ足速いのがお決まりで、今回もその可能性はあるはず。



 だったら向こうが気づいてない今、不意討ちで仕留めるまで。



「ブリッツ!!」



 バチバチと電撃を発生させながら、杖から雷の矢が飛んで金色のイノシシへ迫る。



「ブモ〜〜!」



 雷の矢で貫かれた金色のイノシシは悲鳴を上げると、そのまま倒れ伏す。よし、奇襲の一撃必殺行けた!



『レベルアップしました』



「あ、やった!」



 スマホのAIから告げられるレベルアップの通知。このタイミングでリオンさんのレベルが21に上がる。



 数多くのダンジョンボアーやスケルトンを倒して、上がらなかったのが今のを倒して上がるなら、結構な経験値だ。僕はスマホでチーム情報を確認。



「やっぱりレアモンだ! 討伐数1ってなってるし!」



 ずっとレアモンスターの討伐数0だったのが1へ増えている。という事は今のがレアモンというのが確定した。



「よしよし、やっと一歩前進って感じね♪」



 リオンさんはやっとレアモンの討伐が出来て、飛び上がる勢いで喜ぶ。



 温泉でまぁトラブルはちょっとあったけど、結果オーライかな?

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