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自由三十六韻(奈良漬の巻)

挿絵(By みてみん)


自由三十六韻(奈良漬の巻) 1999.5.- 連衆 影男・笹丸・流出子


01 旧交は奈良漬にしてもう一献    影男

02 やや水くさき白瓜を割る      笹丸

03 光射す手桶猫手で招きおり     流出子

04 耳をくすぐる雨の気配に      影男

05 大きなる背中を見せて昇れるは   笹丸

06 変数無限プリズムの妙       流出子

07 けだものも想像妊娠するならば   影男

08 地底種族のけだるき祀       笹丸

09 灼熱の陽炎ゆれて人も絶え     流出子

10 われも海市をさまよう幽鬼     影男

11 勇気ある遊鬼となりて結う絆    笹丸

12 とろけ流れるオルガン抱き     流出子 

13 幻滅は承知蜜柑に指入れて     影男

14 二階の屋根でふいご死すとや    笹丸

15 蟲ならば搾りエキスを蠱惑とし   流出子

16 薬種戸棚に光るモノクル      影男

17 双頭のヘビがセサミに映ってた   笹丸

18 亀の甲羅を滑りゆく夏       流出子

19 なま悟り新宿北口より出でて    影男

20 つじつまあわせの恋のつじうら   笹丸

21 その先の角を曲がればぱっくりと  流出子

22 なめくじ長屋の昭和初年は     影男

23 破れ傘を提げて座標の講義など   笹丸

24 ゆうらり炎と学者の瞳       流出子

25 ちちくまの親子に星の遅速あり   影男

26 天弧しずけし晴れつ曇りつ     笹丸

27 穏穏と鳴る釜の音に邪鬼ひとつ   流出子

28 白糸の歌婚に贈れば        影男

29 飛散してのち地に落つる時の間を  笹丸

30 和紙に包んで邯鄲燃やす      流出子

31 現地集合・現地解散またいつか   影男

32 宵待ちかねて起きあがるもの    笹丸

33 デコトラの群ひっそりと雨露に朽ち 流出子

34 ゴミだしついでに街を手ぶらで   影男

35 形態の音声が編む乱れ籠      笹丸

36 荒れたる荒野に挿木数えて     流出子

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