二日目(昼)
ログア「おいオサシミ!もう…なんなんだ…」
オサシミ「ああ…あああログアさん…ログアさん…」
いきなりしがみついてきたと思ったらどこか指をさしていた。
ログア「…っ!」
かしわもち「ログアさん!何が…あ…そんな…」
後からかしわもちとギルベルノも合流した。
ギルベルノ「あっ…これ…」
オサシミ「もういやだ…なんで私…帰りたい」
かしわもち「な…ひどい…なんでこんな執拗に…」
ログア「嘘だろ…」
そこにあったのは、いちかの死体だった
――――――――――――――――――――――――
ギルベルノ「ぅ…っ…ゲホっ…うう…」
いちかさんが無惨な姿で見つかった。腹がズタズタにされて、喉が引き裂かれている。
思わずその場で吐き出してしまった。
よざくら「大丈夫?…はあ…こりゃひどい…なんでこんな…」
よざくらが背中を摩ってくれた。いつの間にかのえるとペプシも合流したみたいだ。
のえる「はあ…皆ここにいたのか…って…まじかよ…」
ペプシ「…最悪だ…また一人…」
イリ―「…どうせあの二人だろ…」
あおい「イリ―さんもそう思う?…俺も」
イリ―とあおいが二人で話している。聞こえるように言っているのか、なんとなくわざとらしく見えた。
ペプシ「だから…イリ―さ…」
よざくら「まあまあまあ、ここはちゃんと話し合おうよ、ね?その前にいちかさんを…」
よざくらが間に入って場を鎮めようとする。
いちかの死体の前に行き、手を合わせてから、いちかに布を被せる。
ログア「くそ…守れなかった…」
かしわもち「…」
――――――――――――――――――――――――
全員食堂に集まり、テーブルを囲うようにして座る。昼の会議の時間だ。
のえる「…そういえば俺ら以外の役職を聞いてなかったな…」
かしわもち「…はい、俺は霊能です」
かしわもちが挙手をする。
オサシミ「…早く言ってくれればよかったのに…」
あおい「かしわもちは二回目だったよね…?ただでさえ情報が少ないんだし…俺らにとってはかしわもちの情報が重要なんだよ。間違えて初日とかで吊ったら俺らも困るから、最初から白確で出て欲しかったな…」
かしわもち「だって…二回目で役職持ってるって奴は狙われやすくなるじゃん…だからこのタイミングで自分の白を確定したかったんだ。対抗は…いない?」
霊能師の対抗は誰も名乗り出なかった。
それもそうか。俺らの為にもかしわもちにはなるべく生きていて欲しいし、白確定で出て欲しかったのもあるけど…。
あおい「で、昨日アイランドは何だったの?」
かしわもち「アイランドさんは…白だった」
ログア「はあ…くそ…」
ログアがため息を付く。
ペプシ「まあ…初日投票はほとんど運要素だよな…。判断材料も無いし、仕方ないっちゃあ仕方ない…」
ログア「運が悪かったって言いたいのか…?あいつは最期までな…!」
かしわもち「いやでも…ログアさん結局アイランドさんに投票してたじゃん…」
のえる「まあ落ち着いてって…今はやめとけ。で、他にCOとかは?」
よざくら「…はい」
よざくらも手を挙げた。
守護者COかな…?
よざくら「俺は占い師だ」
ギルベルノ「…は?今?」
今占い対抗出すのか…?なんで?昨日の時点で出なかったら黒目で見られるに決まってるじゃん…よざくらさん何考えてるんだ?
よざくら「昨日の時点で名乗り出なかったのは…まあ狙われたくなかったから。黒目で見られるのは承知の上だよ」
のえる「はあ…。じゃあ聞くが誰を占った?」
のえるは大きくため息を付いた。
よざくら「昨日はギルベルノを占った」
ギルベルノ「え、なんで俺?」
よざくら「…なんとなくかな?でのえるは?」
のえる「もう滅茶苦茶だな…。俺はかしわもちだ。理由は…二回目だし味方にいてくれたら心強いからだな…」
だめだ、わからない。今更対抗?しかも俺に白出し?もしよざくらが黒だとして…俺とよざくらとの繋がりが疑われたら俺の身が危ないだろ…何してくれてるんだ…。
ギルベルノ「はあ…」
イリ―「俺はよざくらさんを白目で見るよ。逆にのえる達が信用できない…あの二人は何を確証にあんなくっついてるんだよ…お互いまだ白か黒かもはっきりしてない時からずっといるじゃん…もうあいつら黒でいいだろ…」
たしかに、昨日からあの二人はずっと一緒にいる。何を確証にお互いを信用してるんだ?役職書いてあるカードでも見せ合わない限り…。
あおい「…もう続きは夜にやろう。これだけ話してもわかんないし、皆それぞれじっくり推理したいんじゃない?」
ペプシ「くそっ…行こうのえる…」
ペプシに続いて皆席を離れる。まだ納得していない様子だった。
かしわもち「ギルベルノ、ちょっと話したいことがあるんだけどさ」
――――――――――――――――――――――――
話したい事があると言われて、かしわもちの部屋に来た。いきなりなんだ?
ギルベルノ「…なんかわかったのか?」
かしわもち「いや…のえるさんとペプシさん…なんか隠し玉持ってる気がする」
ギルベルノ「…?なにそれ…」
まあでも…なんかおかしいとは思ってたけど…
かしわもち「でもまあ…あの二人は白説の方が濃厚なんだよ…」
ギルベルノ「え…あの二人が?」
かしわもち「昨日の昼集まった時、ペプシさんの言った事覚えてる?」
ギルベルノ「…ペプシが昨日…?…なんか言ってたっけ…」
かしわもち「はあ…」
かしわもちがため息をつく
かしわもち「もう皆把握漏れが多いよ…。まあたぶん…今日の夜わかるよ」
ギルベルノ「…なんだっけ…?」
ペプシが…なんかあったっけ…?
かしわもち「それで本題なんだけどさ。しばらくあの二人に張り込みしてて欲しいんだ」
ギルベルノ「は…なんでそんな?」
かしわもち「あの二人が何を確信に信頼しあってるのか…たぶんこのゲームの裏を突いてるはずなんだ」
ゲームの裏?…それを俺に見つけて来いって?
ギルベルノ「でもかしわもちさ…俺のこと信用して大丈夫なの?人狼陣営かもしれないじゃん」
そうだよ。かしわもちはなんで俺にこんな…?
俺は人狼陣営かもしれないんだぞ?
かしわもち「いや、ギルベルノはなんやかんやでいい奴だし…人殺せる程のメンタル持ってないでしょ、ギルベルノだし」
なんかディスられてる気がする。
かしわもち「この中で一番付き合い長いんだし、まあ勘だよ。俺はお前を信用してる」
…二回目なのに…騙し合って殺し合うっていう光景は何回も見てるはずだろ…?それでかしわもちは一人勝ちした…。
でも…ちょっと嬉しかった。こんな俺の事を信用してもらえてる。こんな状況でも、散々殺し合いを見てきたってのに。
ギルベルノ「わかったよ…俺があの二人を見張ってればいいんだよな?」
かしわもち「うん。なんか怪しい動きが見えたりしたらすぐ教えてほしい」
こうして俺はのえるとペプシを監視する役に回った。
あの二人は確かに、何か隠し持ってる。
――――――――――――――――――――――――
「人狼ゲーム」
生存者 9名
ログア ???
のえる 占い? ペプシと協力
ギルベルノ
オサシミ ???
あおい ???
よざくら 占い? のえるに占い対抗
イリ― のえる、ペプシと敵対
ペプシ ??? のえると協力
かしわもち 霊能 ギルベルノと協力
死亡 3名
ファルコン 死因:ルール違反
アイランド 死因:投票による処刑
いちか 死因:人狼による襲撃(刺殺)