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第三十八話

お久しぶりです、日々の雑務お疲れ様です( ´ ▽ ` )ノ

 前回の日下部さんと斎藤さんとの話し合いから5日が経った。

 俺達は丁度、学校が夏休みに入った事でこれからの準備を始めていた。


「解、ネェガさんのお店で売ったお金ってどれくらいあったっけ?」


「ああ、話し合いの後に売りに行った分を合わせて今50000ディル程だな」


「それだけあれば日下部さんと斎藤さんの装備とアイテムを揃えられるね!」


「そうだな、明日2人が来たらネェガさんのお店で装備を整えてからダンジョンに行こう」


 楓と話して日下部さんと斎藤さんに万が一が無いように、ダンジョンで手に入れた魔石とロー○ルさわやかをネェガさんに売って、しっかりとした装備を買おうと決めた。

 いやまあ売上の大部分はロー○ルさわやかのお陰なんだけどね。ちなみに向こうの世界では今ロー○ルさわやかが大人気で注文が殺到しているらしい。売りに行った際にネェガさんと顔を合わせた途端、焦った顔で早く次のロー○ルさわやかを売ってくれと言われた時にはびっくりしたよ本当。


「それとルキちゃんの話を元に福井にある職業の塔を調べてみたけど、竹田の里にある塔がそうだったなんてね、結構近場で良かったよー」


「ああ、下見がてら見に行ったけど本当に薄紫色した塔だったな」


 そう、俺達はルキの“職業の塔は薄紫色”という情報を元に職業の塔と思われる場所を探し出し、三人で竹田の里に下見に行ったのだ。

 竹田の里は枝垂れ桜の名所でとても綺麗な場所なんだけど、その枝垂れ桜が立ち並ぶど真ん中に塔が現れていて、不謹慎かもしれないが春には枝垂れ桜用のスポットライトに照らされて、枝垂れ桜のピンクと塔の薄紫でとても幻想的に映るだろうなと思ってしまった。

 その帰りに有名な竹田の油揚げを食べたけどやっぱり肉厚でジューシー、それでいてさっぱりとしながらもコクのある一品だった。

 ルキはとても気に入ったらしく、何個も食べた後、お土産としてまた何個も注文しようとしていたので無理やり引きずって帰って来た程だ。


「あの時のルキちゃん凄かったね、あの後油揚げに並々ならぬ執着を見せたし……」


「ああ、俺もあれには少し引いたな……帰った後まだ食べたかったって小言言っててめちゃくちゃ機嫌悪かったし……」


 そんな話をしていると2階からドタドタと降りてくる音が聞こえる。


「なんじゃ!? 油揚げの話か!? 今日は食事に油揚げが出るのか!?」


 ほら、油揚げの話しをしてるとすぐこっちにやってくるし、どんだけ食に執着してるんだこいつは。


「儂の今の個人的好きな食べ物らんきんぐ第一位は油揚げじゃ! 油揚げ在る所に儂は在る!」


 意味がわからん。


「分かったよ、ルキちゃん。今日の晩御飯は油揚げにするから買い物行くけど、ルキちゃんもくる?」


「当たり前じゃ! 儂が1番良い油揚げを選ばなくてはならんからの!」


「楓、いつも悪いな。ルキも迷惑かけんなよ」


「大丈夫だよ、ルキちゃんもちゃんと大人しくしてるし」


「解、儂は子どもじゃないからの! 節度は守るぞ?」


 竹田の里で半泣きで喚きながら引きずられて散々店員さんとお客さんに迷惑掛けてたことは忘れたらしいな。

 

「じゃあ解、行ってくるね」


「気をつけてなー。ほい、これ財布」


 最近、楓は今までより多く家で食事を作ってくれる様になり、これまではあり合わせの食材で作ってくれていたが、ルキも増えて買い出しに出ることが多くなった、流石に食費の負担を楓に背負わせる事は出来ないから食費用の財布を用意するようにした。

 最初、楓は“そんな気にしないで”と首を横に降ったが俺の気がおさまらないのでこちらから頼み込んだくらいだ。


……


………………


…………………………………



 その後、2人が帰って来て夕食を摂った。

 甘辛く炊いた厚揚げの煮物や焼き厚揚げの大根おろしポン酢がけ、厚揚げのチーズ焼きなど油揚げ尽くしだった。

 楓に聞いてみた所、ルキが今日は油揚げ以外の食材は必要ない! と言い放ったらしい。本当意味がわからん。

 それでも楓が工夫をこらして作ってくれたおかげで飽きずに美味しく頂けた、楓には本当に感謝だな!


 夕食を食べ終わった後、俺達は明日のダンジョン攻略の再確認をする。

 何度も話し合ったから俺達の頭には入っているが念の為だ。


「まとめると、明日は朝の9時に日下部さんと斎藤さんが家に来て、新しい情報を共有し2人の天啓を確認する。そしてネェガさんの道具屋で装備・アイテムを揃えた後、キーメイカーで作った鍵でダンジョン攻略、その後シエさんの宿屋で1泊。こっちの世界の夕方頃には解散って感じだな」


「なんか遠足みたいで楽しみだね!」


 まあ俺達からすれば遠足みたいなもんだけど、日下部さんと斎藤さんはドキドキだろうな……ちゃんとフォローしてあげなくちゃな。


「お、そういえば俺達のステータスももう一度確認しとくか」


「そうだね、確認しとこー!」


「なんじゃ? 面倒くさいのぉ」


 そうして3人はお互いのステータスを確認することにした。

■作者コメント

ここまで読んで頂きありがとうございます<(*_ _)>

昔はよく竹田の里の桜を見に行ったのですが最近は全然行けてなくて書いててまた行きたいなぁと思いました(笑)

綺麗な場所なので福井にお越しの際は是非( ´ ▽ ` )ノ(笑)

厚揚げもおすすめですσ゜ロ゜)σ


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― 新着の感想 ―
[一言] 福井の「ロー●ルさわやか」が異世界で人気商品ですが、他のペットボトル飲料の登場を期待しています。後、ペットボトルを水筒や花瓶としてリサイクルしている描写をネェガさんとの会話から描写して欲しい…
[良い点] ロー○ルさわやか大人気!w 油揚げか きつねうどん食べたいなw
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