1話:戦友と敵兵 孤独の兵士
始めまして、そしてお久しぶりです。
鉄くずではなく、鉄くずの代理のランタンと言います。
この小説は、鉄くずが昔書いてた小説をそのまま書き込んだだけです。
2話以降がランタン作になります。
それでは〜。失礼しま〜〜すわ〜〜〜。
戦争 世界で一番 必要のないもの。
戦争とは、どの世界でも必ず起こる・・・。
俺達はその戦争の[コマ]なんだ。
戦争の道具として戦い そして果てる。
そんな存在・・・。
自ら戦争の道具になることを志願した者。
国の命令により 無理矢理 戦場に送られてきた者。
俺は後者に当たる。
戦争の道具。 その道具に選ばれたのだ。
俺は 「そうゆう運命なんだな」 と自分を納得させた。
道具として戦い。 道具として死んだ戦友。
苦楽を共にした戦友の屍を越えて ずっと戦ってきた。
だが、 俺もそろそろ その[屍]になる。
戦友が先に進むための[道]になるんだ。
・・・これが俺にとって最後の戦闘になる・・・。
【戦場】
銃弾が無数に飛び交う戦場。
散っていく者の叫びも 銃声で聞こえない。
ここで死んで 残る物はなにもない。
それを兵士達はわかっていた。
どちらも 「こんなところでは死ねない。」 そう思っているのだろう・・・。
【主人公の視点】
[カチッ カチッ]
「チクショウ・・・ 弾切れか・・・。 誰か!弾をくれ!」
「こっちもだ!全弾撃ち尽くした!!!」
恐れていた事態に陥ってしまった。
あとは全滅を待つのみ その選択しかできなくなったからだ。
「まて! 向こうも同じ状況のようだ! 接近戦に持ち込めばいけるぞ!!!」
隊員の一人が叫ぶ。 その言葉で 少しの希望が見えた。
その直後 相手の敵兵がこちらに突っ込んできた。
「行けぇぇぇぇぇぇぇ!!!怯むなぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
「迎え撃てぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」
戦場に鳴り響いていた銃声は消えた。
その代わり、戦友 敵兵 の無念の叫びが戦場に響いた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
戦場は妙な静寂に支配されていた。
生き残りは・・・俺だけだった・・・。
俺の足元には、血まみれで息絶えた戦友と
死力を尽くして戦った 敵兵の死体があるだけだった。
「戦場で死んだらなにも残らない・・・。」
まったく その通りだった。
転がってる死体だって。 時間が勝手に処理してくれる。
急に涙が出た。
戦友は全滅。 だが、俺は生きている・・・。 一人だけ・・・。
「なんで・・・俺だけ・・・。」
なんで涙が出るんだ・・・。
戦友は全員 立派に散っていった。
俺は・・・死ねなかった・・・。
一人だけ・・・。
「故郷に帰りたがってた奴!母親に生きて帰ると誓った奴!!!
そんな奴らがいた!!! なのに・・・なんで俺なんだよ・・・。」
俺に家族なんかいない。
俺の死を悲しんでくれる奴なんかいない!!!
こんな俺より・・・。
生きないといけない奴が・・・ いたはずだろぉ・・・。
[ザッ・・・ ザッ・・・ ザッ・・・ ザッ・・・。]
「安らかに眠れ・・・。 すまない・・・。」
戦友 敵兵 なんで俺なんかが残ったんだろうな・・・。
・・・・・・ 俺もお前らのところにいくさ・・・。
「俺の帰るところは・・・お前らのいるところだからな・・・。
帰る場所がなくなる前に・・・。 はは・・・もう遅いか・・・・・・。」
ランタンは鉄くずの友達です。
それでは、さようなら。