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1話 花粉症じゃなければ…
「ヘェェックションッ!!!」
ブンジョウ ユウキは、今年15才だが5年前から花粉症に悩まされていた。
ホントこの時期は最悪だ。
呼吸しているだけで、苦痛になる。
あと少しで僕の村に入れるという時に、花粉の存在に体が過剰反応し、目がかゆくなったので、たまらず目薬を差した。
そんな目専用のポーションを差す際に、上空から黒い雫が友基の目を直撃する。
「ぐぉぉっ!!!なんか目に入った!!」
急ぎ目専用ポーションを無駄れ打ちして、対処するが、スゲー染みる。
しばらくすると、落ち着いてきた。
「ふうっ落ち着いた〜。ただいま」
一人暮らしだが、ただいまと言う習慣が残っていた。
家に駆け込んで、服についた花粉をバサバサを落とす。
この時期は、いつもそうだ。なにもしなくても疲れる…
寝よ……。
翌朝、洗面台で顔を洗っていると目に黒い紋様があることに気付いたと同時に声がした。
『おい!人間!!借りてるぞ!!』
よく見ると、棒人間が黒目の中で動いてた。