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視察

異世界から生け贄が召喚され、彼が自ら生け贄として行った数日後、封印されているといわれていた洞窟から、一条の光が昇った。それは、輝いているどころか、赤黒く禍々しい物だった。その光は、やがて放射線状に拡散し、村を覆った。それにより最高神の加護を受けた私以外の村人は、悪魔の人形になった。特別変わったことは無かった。だがらこそ、おかしいの。あれだけの悪魔が、わざわざ人間を支配するなんて、絶対何かある。でも、下手に探りを入れれば殺されるのは、明白だ。

「レナ。今から生け贄の洞窟に行きなさい。」

傀儡となった親のようなものがそう言った。こうなる以前から、これは私をただの生け贄としてしか見ていないし、血も繋がっていない。唯一愛情をくれたのは村長の今は亡き奥さんだけだった。それだけに彼女が亡くなった後、色々と大変だったが、.....

さて、思考を元に戻さないと、状況を整理してみよう。これは絶好のチャンスじゃないかしら。現状を把握するためにもこれは素直に受諾しよう。

「分かりました。では、早速行きます。」

「くれぐれも、あのお二方に粗相の無いように。」

そう言うと、傀儡は去っていった。もう一人は、恐らく生け贄。怖いけど、最高神の加護を受けた以上、神託を成就せねばならない。そう覚悟を決め、私は洞窟への歩みを始めた。

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