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幼馴染は英雄に  作者: 平野あお
本編
1/5

前編

この魔法と剣の世界事情について、少しお教えしよう。

東国イースト西国ウェスト南国サウス北国ノースの四大国、そしてその四大国を統べる竜皇の住む中央国セントラルがある。

何千年も前、大魔道士と竜皇がこの世界の秩序を作り上げ、国の体裁を整えた。


当時竜皇に仕えていた家臣の一族たちががそれぞれ、四大国を治めるようになった。

しかし、人間に争いは付き物で、人々は世界を統括する人物を欲した。

そして世界の始まりを作った竜皇と盟約を結び、中央国セントラルが建国された。

そうして少々の諍いはありながらも世界の平和は保たれ続けてきた。



竜族は長命ゆえ、竜皇の在位期間も長い。

しかし、その在位期間中に100年間竜皇が不在になる期間がある。

それを人々は暗期と呼んでいる。


暗期とは竜皇が竜界に帰って休養する期間である。

竜皇がいないということは世界の統括者が居なくなるということであり、世界中の民はこの暗期を恐れていた。


暗期の期間は四大国の王たちがより強固に協力していかなければならないが、人は千差万別、十人十色。

ある考え方があれば、別の考え方だってある。

それに納得できる人もいれば、出来ない人もいる。


そうして人々の間に争いが起こり、不安、嫉妬、不信、倦怠、悲観を感じ始める者も出てくる。

そうした負の感情が積り積もって"フ脈"というものが出来上がる。

それは中央国セントラルを中心に六芒星の様に現れる。


"フ脈"が出来れば、人はその魔の狂気に感化され人が変わったように争い合いを始める。最初は個々間、次いで村同士や町同士、あげくの果てに国同士にまで広がる。

そうなってしまえば国は存亡の危機に見舞われてしまう。

ただの魔法では太刀打ちできない、むしと暗期になれば魔法すら凶器となってしまうのだ。



ゆえに人々は暗期を恐れてた、そして期待した。

この暗黒の時代を救ってくれる存在に。



"フ脈"をキれば、その暗期は竜皇不在でも平和を取り戻す。

しかし、"フ脈"をキることは安易ではなかった。

全世界の人々の感情が集まって出来るのだ、生半可な腕では到底太刀打ちできない。

へたすれば死に至ることだってある。



"フ脈"を消すために、ミつけること、キること、そしてケすことが必要だった。

"フ脈"はほとんどの人はミることが出来ない、ゆえに魔眼師が必要であった。

"フ脈"はほとんどの人はキることが出来ない、ゆえに聖騎士が必要であった。

"フ脈"はほとんどの人はケすことが出来ない、ゆえに姫巫女が必要であった。











―――暗期を迎えた現在、東国イーストから魔眼師、西国ウェストから聖騎士、



そして異世界から姫巫女が選ばれた。
















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