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少年Aの異世界漂流  作者: 樹実源峰
第一章 第三部 人獣戦争編
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第三十六話 少年Aと人獣戦争3日目3

不定期ドーン!!・・・更新が遅くなった言い訳は後書きでします・・・


前回のあらすじ:主人公@戦わない

「じゃあ、作戦を説明するぞ。俺たちは人間軍側、エルは単独で獣人軍側ヘ行け」


 戦争介入前に作戦を通達するとエルは命令に疑問をもったのか、首を傾げて尋ねた。


「・・・ワタクシは単独、でございますか?」

「ああ。今日の所はとりあえず、人探しが目的だからな。・・・この前の四人のうちの女二人を捕まえてこい」


 この前の四人とは・・・すなわち、春香、立峰、天ヶ崎、桐原の勇者四人組のことだ。それ自体は分かっているらしく一度エルは頷いたが、すぐに疑問を口にした。


「・・・捕まえる、でございますか?」

「ああ、多少手傷を負わせるくらいなら構わないが、出来る限り無傷で頼む。・・・相手が死にかけないような怪我を負わせないと捕まえられないようなら帰ってこい。あと、その相手を無傷で捕まえられるとしても、もしエルが満身創痍になるなら意味は無い。お前が軽傷以下かつ相手も軽傷以下で捕まえられると確信したら実行しろ」


 俺は、念を押すように命令を言って、その俺の命令を咀嚼し、エルは再度、疑問を口にした。


「他の二人はいかがなさいますか?」


 他の二人。つまりは、天ヶ崎と桐原のことなのだが、正直、どうでもいい。だが、それを言って万が一あの二人がエルに切り掛かってくるのならこいつは容赦しないだろう。・・・世界平和を目的とする俺にとって、勇者の誘拐はまだしも、勇者の殺害は決定的な痛手となるだろう。・・・だから、俺は命令した。


「絶対に殺すな。ただ、腕の一本くらいなら切り落としても大丈夫だが、積極的に戦おうとするなよ」

「・・・了解でございます」


 渋々・・・と言った感じで了承するエルを見て俺は思わず苦笑いをする。こいつはやはり戦闘狂かと。だが、このまま鬱屈してしまえばいつか俺に歯向かうかもしれない。それが堂々と真正面からならいいが、寝込みを襲う形であれば俺は確実に死ぬだろう。・・・まだ、死ぬ訳に行かない俺はストレス発散の為に命令をする。


「ただし、獣人軍及び人間軍の指揮官、そして冒険者は殺してもいいぞ」

「了解でございます」


 そして、その命令にエルは楽しそうに口を歪めた。


####


「さて、と」


 エルが獣人軍側へ走って行くのを見届けて、俺たちは人間軍側へ進む。目指すは、こっちにいるかもしれない春香だ。


「あの、シンヤ様?」

「どうした、アン?」

「どうして、私たちはこちらなのですか?」


 私たち。それはエルを除く三人のことだった。つまり、俺とアンとナツキ。つまり、俺は獣人軍側と人間軍側で1−3に別れたことと成る。普通は半数の2−2だろう、というのがアンの聞きたいことだろう。


「理由は簡単だ。一つ目はアイツの性格」

「アイツ・・・エルセリアさんですか?」

「そうだ。アイツは戦闘狂だからな。ここらで発散させないと鬱屈を溜め込んで後々爆発する可能性があるからな。そして、ここで二つ目。お前ら二人はアイツの速度に付いて行けない」


 一つ目は性格の問題だが、二つ目はスペックの問題だった。その位三人アンとエルとナツキにはレベル差が存在する。そもそもそれ以外の理由もある。エルはスピードファイター型であるのに対し、アンはどちらかと言えば耐久型であるのも大きい。・・・最も、アンは戦うタイプではないのでステータス的な意味で、であるし、ナツキはレベルが低いだけだが。

 まあ、しかし、俺なら特殊能力スキルを駆使すれば追いつけるだろうがそれでは意味がないのだ。なぜなら、戦場を駆け巡るにはそれなりの戦闘力が必要と成る。その戦闘力を十分にエルは持ち合わせており、俺も持ち合わせている。だが、アンは別だし、ナツキはまだ信頼できない。故に、俺とエルは別行動を取る必要があった。


 さらに付け加えるならナツキを放っておくことはできないのだ。斎藤と約束した為に。そのため俺が身近にいる必要があり、かつ、アンはエルとともに行動ができないためこのような編成と成った。


 それを説明するとアンがは〜っと感心するような声を上げた。


「だから、お前ら二人は俺が守ると言うことなのだが・・・ん?アン、どうした?」

「・・・い、いえ、なんでもないです!!」


 何やらアンが赤くなっていた。・・・が、何でもないなら話の続きをしよう。


「・・・だが、不測の事態というのはいつでも起こりうる可能性がある。だから・・・」


 そこで俺は言葉を止めてチラリとアンをみた。・・・いや、正確にはアンを包んでいる半球状のバリアとでもよぶべきものだが。


「その球から出るなよ?」


 そして、そう念を押した。・・・ダチョ◯倶楽部的なのりではないぞ。


 アンを包んでいるバリアのようなものは先ほど、テント地帯にもあった完全反射障壁リフレクターを個人につけたものだ。だが、燃費的にも眷属につけるのが最も良かったためナツキにはつけずにアンにだけつけている。・・・だが、これは半径三メートルほどの半球であるのでもう一人入ることが可能だ。だから、ナツキにはアンの側に居てもらう。・・・安全面の意味で。


 ちなみに、この障壁、先ほどと同じく俺たちくらいしか見れないので彼女の容姿以外に目立たないのも特徴的だろう。・・・あからさまにバリアーってのが張ってあったら狙い撃ちにされそうだからな。


「さて、行く・・・ん?」


 と、そのとき俺の近くに槍が飛んで来てすぐに地面に落ちた。・・・おそらくスロット2の完全静止障壁が発動したのだろう。チラリ、と投げられた方向を見るとそこには筋骨隆々の・・・ブーメランパンツの半裸男がいた。・・・頭がおかしいのか?


「亜人種の匂い・・・。こいつはくせえーーーーーッ!ゲロ以下のにおいがプンプンするぜーーーー!!!」


 と、叫んでそいつはこちらに走って来た。


「え、私・・・臭いですか・・・?」

「い、いや、そういうわけじゃあないと思うよ・・・?」


 アンが凹んだ。そしてそれをナツキが慰めていた。


「いや、そう言う意味じゃなく単純に亜人種が居るって言いたかっただけじゃないのか?・・・というか、そもそもアレは、このネタをどうやって仕入れた?」


 そういっている間に男はアンジェラに向かって大剣を振り下ろし完全反射障壁リフレクターに触れた、瞬間、男は吹っ飛んだ。


「ぐぬぅぅぅぅぅ・・・さては、障壁系能力者だどね!?」


 男はそう叫んだ。・・・いいえ、理をねじ曲げただけです、とは言わなくてもいいだろう。とりあえず、無視するのも五月蝿いので左で指を鳴らし、空気圧で圧殺した。


「フン、眷属をこけにするのは許さん」


 そして、前を向く。そこにいたのはたくさんの冒険者たちだった。


「亜人種?」

「・・・あの女か?」

「・・・・・・・ああ、アイツの嗅覚は犬並みらしいぜ。っつう、ことはアイツが切り掛かったあのシスターが亜人種か」

「ってことは亜人種を連れているアイツらは敵か・・・」

「敵は・・・」


「「「「「「殺せ!!!!」」」」」


 そういって襲いかかってくる冒険者たちを見て俺はため息を漏らす。


「実力くらい分かって欲しいものだが・・・仕方ない」


 そう言って俺は虚空に両手を伸ばして言った。


「召還、黒刀ノワール。召還、白刀ブラン」


 そして、俺の右手に闇が集まって黒い刀が、左手に光が集まって白い刀が形作られた。俺の愛刀とも呼べる二振りの刀だ。いずれもこの世に一つしか無い武器で、とうぜん攻撃力やら耐久力やらも高い一品である。


 俺はその二振りの刀を構える。だが、初戦は中学校で剣道を少しかじった程度の人間の構え。隙などいくらでもあるだろう・・・。


 だが、防御ならスロット2の完全静止障壁が、攻撃には世界最高峰の刀がある。俊敏性は元のレベルからしてかなり高めにあるし、そのレベルにしても既に超人。適当に振っても当たればダメージを与えられるし防御は考えなくてもいいなど・・・素人には出来過ぎた環境だ。


「うおおおおおおお!!!!」


 そう雄叫びを上げて突っ込んでくる冒険者の、振り下ろしてくる剣に向かって力任せに黒刀ノワールをぶつける・・・と、あっさりと相手の剣は破壊された。


「なっ・・・・がっ?!」


 そして剣のないまま振り下ろした格好で止まっている相手を蹴り飛ばす。さらに後ろからやって来た冒険者が槍を突き出すが、それはスロット2に阻まれて死に体となったそいつの体も更に蹴飛ばす。今度は余裕があったので人が密集しているところに蹴り飛ばしたからそれに巻き込まれた連中の動きが遅れて俺の包囲網が乱れた。


「・・・これが終わったら剣の腕でも磨かないとな」


 そう呟いて黒刀ノワールを宙に投げる。すると、黒刀は霧散して消え去った。


 それを見届けながら俺は腰に召還された白刀ブランの鞘に、白刀ブランを納めてアンの完全反射障壁に入り足下の石を拾った。そして、軽く冒険者の足下へ投げる。


 そして、クレーターが生まれた。しかし、それは綺麗なクレーターではなかった。なぜなら、完全反射障壁のお陰で俺たちの足下はクレーターにならず、その障壁の真下を除く周りの地面は陥没した。つまり、上から見ればでっかいクレーターの中に何故か一部分だけ点が存在するような感じか?


 遂に言えば、クレーターの中に俺たち以外の生命は無い。全て吹き飛んだ。


「・・・む、地面に投げるべきじゃなかったか?」


 そして、周りを見てクレーターの周りに、辛うじて逃げ出せたのか肩で息をしていたり、絶望した目でこちらを見る冒険者がいるのを確認していると、遠くに、大勢が集まっているエリアを見つけた。


 それは大きな虎を取り囲んでいるようだったが、その近くにいる少女に俺は目を奪われた。


 そして、それが誰か分かった。


「アン、ナツキ、お前らはここから出るなよ」


 そう命令し、足下の石を拾ってその虎に投げつける。すると、それだけでスロット5の効果により第二宇宙速度で投げられた石が虎に向かって一直線に飛んで行った。だが、投げた瞬間虎は回避行動をとっており、その石はすぐに外れた。


 だから、俺はすぐさまクレーターの中にある柱のようなもの(上にはアンたちが居る)を全力で蹴って虎に肉薄して、その間に召還した黒刀ブランを振るった。

 えっと、えっとですね?・・・ゴミンニ?


 あっはい、すみませんまじですみません!!!


 えっと、ですね実は前回更新した日に急遽国公立大学の後期試験を受けることになりまして一泊三日の旅をし(車で一夜明かした)帰って来たら帰って来たで同窓会的何かを開催してそして日曜日は丸一日寝ていたらこんなことに成ったんです。はい。え?月曜からはどうしてたんだって?


 ・・・・・・・・・・えっと、『黒の魔王』とか『ありふれた職業で世界最強』とかというなろう屈指の名作を読み返したり、『先代勇者は隠居したい』や『無職転生』などの屈指の名作を新たに読み始めたりした結果・・・です、はい。


 だ、だって面白いですもん!!まじで!!ああ、いや、たしかにそれを言い訳にするのは今上げた一例の作品の作家さんに失礼かもしれませんが・・・ええ、私の不徳のいたすところで・・・。


 とまあ、そんなわけで別にエタったわけではありません。この戦争の五日目からの話はプロットしかないですが別にエタったわけでは決してございません。単純に・・・・面白い作品に入れ込んでしまっただけなのです。


 さて、では次回は近日中に更新予定です。・・・ええ、下書きは出来てますので。それではまた今度!

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