表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/7

疑惑


勇人が電車に乗ってから、俺はずっと誠二を待っていた。

それにしても遅すぎる。誠二が学校に戻ってから今まで、30分以上は経っている。どこにいるのか、メールも返ってこない。


そういえば、確か誠二の名字も " 竹田 "だし、直人の名字も " 山田 "だから2人とも " 田 "が入ってるな。でもあの2人はあり得ないから…。その他に俺のクラスで" 田 "が名字につく人は、


" 浅田大樹 "

" 田中広太郎 "

" 石田信也 "

" 中田ちひろ "


考えられるのはこの4人かな。その他にも"田"が名字にある人はいるけど、それはクラスの陰キャラとか女子とかだからあり得ない。

この4人はいろいろ特徴があるから、このうちの1人が中島の仲間に違いないな。

俺は常に誠二と直人といるから、それ以外のクラスの奴とはあまり話さない。けど青山さんのためにも、この4人を頑張って調べてみよう。






………一方、裕也が勇人と駅で話してる最中、名字に"田"が入っている、"中田ちひろ"は学校の体育館裏で4人の不良が2人の学生をリンチしてる光景を体育館の隅から見ていた。


暗くてよく見えないが、4人のうちの2人は私服姿でオッサン臭い感じの人だ。

『これ、ガチでヤバいっしょ!こんな光景普通だとあり得ないし…。何で学生じゃなさそうな、外部の人間がいるんだよ。まさか男子バレー部であるこの俺が、女子バレー部の部室覗きに行こうとしたらこんな光景に遭遇するとは…。とりあえず気になるからもう少し見てよう…。』



学生2人がひたすら殴られ、蹴られてるのをそっと見ていると、1人の体格がガッチリしていて制服を着た坊主の学生が向こうから不良4人に向かって歩いてきた。


不良4人はその坊主の学生に気付き、話し掛けた。「まさかコイツが俺らのスパイで、もう一方のコイツが偶然俺らのこの現場見ちゃったとはな。本当運の無いバカだわな(笑)!」

坊主の学生は見た目に合った、大きい声で、

「コイツら2人は死ぬ寸前までもっと派手にボコボコにして、完璧に口封じしといた方がいい!!まだまだ制裁を続けてやれよ!!」


と言った。コイツはとんでもない悪だな。…っ待てよ。あの坊主の真ん丸顔の奴ってまさか、バスケ部の部長である " 石丸五十郎 "だ!


奴は見た目がゴツくてイカついから、もんのすごく印象がつく。

バスケ部で最強を誇るあの山田直人とゴール下で一対一しても、ほぼ互角に渡り合えるぐらいの上手さがあるって聞いたことある。それに、他校との練習試合で強い接触しただけで相手の選手2人のあばら骨が粉砕されたとも聞いている。

こんな真ん丸顔の坊主と喧嘩なんかしたらひとたまりも無いだろう…。



そういえばこの不良が言ってた"スパイ"って何のことだ?それになんで石丸はこんな不良達と一緒にいるんだ?ん~っ、考えても分からないな!


学生2人は不良達にずっとボコボコにされてるから、ちひろは見飽きて去って行った。


…そしてこの光景を他の場所からも見ている者がいた。それは正真正銘の竹田誠二だった。どこかつまらなそうな顔をしていて、ちひろが去って行くのとほぼ同時刻に去って行った。






この小説は見てて飽きないようにするために、いろいろ謎を多く作ってます!(・o・)ノ

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ