39/136
第39話 体操着泥棒の容疑者
大吾の事故があってから。
ナカマイ先生は
俺達4人のことを殊更気にかけていた。
こんなに優しい先生が、
なぜ猿田権造のような男と
結婚するのか、
俺には甚だ疑問だった。
そのボス猿はというと。
今回の事故の件で、
俺達を怒鳴り散らしたのだ。
俺と翔太、そして洋に関しては、
1発ずつビンタを食らっていた。
立場の上の者が下の者に暴力を振るう。
それは教育ではない。
あの男はナカマイ先生に相応しくない。
そこで。
俺は考えた。
ボス猿の本性を暴いて、
ナカマイ先生との結婚を
破談にするのだ。
どうせ3年で終わる結婚生活なら、
破談になった方が
ナカマイ先生のためでもある。
都合の良いことに。
ボス猿には
体操着泥棒の容疑がかかっている。
その証拠を掴むことができれば、
この時代でもボス猿を
懲戒免職に追い込むことが
できるかもしれない。
どちらにせよ。
ナカマイ先生が
ボス猿を見限るきっかけには
なるだろう。




